流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アサルトリリィ BOUQUET 8話 を語る

2020-11-29 10:02:15 | ■アニメレビューとか


溜めていたのを一気見しての8話。
アバンはお風呂回で長髪キャラを印象づける感じかなと思ったら、
本編はそういう感じでもなく。
リリィの証ともいうべき指輪を見る主観をちょっと意味深に見てしまったな。
梨璃と結梨の対比というわけではなく、
指輪をつけることの意味合いを改めて認識させられる感じかなと。



同室の2人。
閑と梨璃はお互い別のベッドに寝ているのかなと思ったら二段ベッド。


お姉さまが別の別のベッドだったからか最初やられた感が強かったな。
今までにもあった描写かもしれないけど。
上下で向かい合うような配置がちょっと気になる。


やりとりの中で見えない相手の意図を探る。
この戦いが終わった後を見据える閑と、
あくまで今の戦いを見る梨璃。
そういう戦いを見る視点をベッドの高低差で意識させる感じ。


上から見下ろして再び互いの視点交わり、
今度は互いが見えるように。
閑が梨璃側に寄り添う格好ですが、
あくまで上段におり、意識は梨璃の考えとは別の位置にある、
というのを強調されてるのが引っかかるかな。

新キャラが敵から作られた人造人間というのもここにかかってる感じ。
そもそも指輪をはめて戦わせるということは、
同士討ちをさせるということ。
何の覚悟もない少女にそれを背負わせるのかという問いと、
リリィも同じく同士討ちをする可能性があることをここで示している。
閑と梨璃が戦う展開も、ここの意識の違いから生じる可能性もある。
近くにいる隣人がもっとも危うい相手であるという匂わせのあるシーンで、
印象深い感じでした。


だまし絵的な鉄塔の絵で笑ってしまった。
作業員どうやって登ってるの?電線どうやって支持されてるの?
そもそも空中にがいし浮いてない?みたいな感じ。
まあそもそも4導体クラスだと線も複雑なので投げたくなるのもわかる。
演出が鉄塔好きだったんだろうか。

そもそもこの鉄塔は学校の持ち物なんだろうか。
発電所もやはり自前で持っているということなのだろうか?
ということはこのスパイ作業員は学院自らが引き入れているということなのか?
など社会的な立ち位置をちょっと気にしてしまう感じ。
設備屋の中にスパイが紛れ込んでるのを承知している理由とかが今後出るのかな。

あと学校に4導体を引き込んでいるということは、
275kVクラスの電力を学校内で使ってるということでもあるし、
やはり兵器開発に大電力が必要ということなのかと、
そういうところもちょっと意識してしまったな。
東電の資料を見ると275kVクラスだと秦浜線があるので、
そこから分岐して送電してる可能性もあるか。

■275kV以上系統空容量マッピングの記載方法ならびに留意事項について
(2020/11/28作成ってドンピシャでは?)

シャフトだと打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?で、
登校のシーンで角度鉄塔が美術ではなく3D?で出ていたのが印象的だったので、
ちょっと見ていて引っかかる感じ。


どこに安全帯引っ掛けてるのか。
塗装屋が点検工事してる格好なのだろうか。
鉄塔を正確に描くのは難しいなというを感じてしまう。
電力会社ではなくJRの設備なんだろうか。
あとこのクラスの鉄塔のポストでアングル材使うだろうか?
普通鋼管では?
あら探しじゃないけど、
今後きっちり送電設備描いてますねー素晴らしい!
と言いたいがためにツッコミ多めでした。
レール描いてる分進歩してる気はするけど。


後半の結梨のアクション、
カロリー高めのバトルがカッコよくてグッと来ました。
一瞬のカットでも撮影処理とか入れるんだなとか。



敵に向かっていくカットで顔に影を落とすの、
迫ってくる敵が顔に影を落とす意味合いなんでしょうが、
物語的な展開や敗色を匂わせるような意味合いも含むのかなとちょっと気になったな。
敵という名の一種の同族を斬ること、
迫りくる脅威に対して対処できるのかという暗さ、みたいな。
それを吹き飛ばす斬撃が印象深い感じ。




カッチリと動いているようで部位強調するオバケや、
斬撃の後に内部爆発することで消し飛ぶのを3点の光とエフェクトで見せたり、
一瞬の間の細かな絵の変化をSEで強調されてる感もあって楽しかったな。



フィニッシュもド派手に。

現実にある電気が流れる鉄塔は適当だったのに、
一種の虚構である電撃エフェクトはド派手にかっこよくと、
正にアニメだな、という落差を改めて感じられる回だったかな。
次回以降どう振れるのか楽しみです。

アニメ雑記 2020/11/21 を語る

2020-11-21 19:44:27 | ■アニメレビューとか
●ダンジョンに出会いを求めているのは間違っているのだろうかⅢ 8話


ヴァレンなにがし参戦のカット。
影無しでディテールを削いだ感じは動きに期待してしまうカットだけど、
ここは遠くから捉えたヴァレンなにがしの絵というイメージで、
そういう絵の見せ方が新鮮に映ったな。
戦闘シーンでもこういう絵はあまり見られないので、
演出的な側面で作画アニメ的な絵が出てきたことが新鮮に見えたかなと。
一瞬の臨場感に引き込まれるというか。


ヴァレンなにがしみたいな長髪キャラのバトルで髪がうねるような感じはやっぱ好きかな。
田中髪みたいなのがやっぱり好きなので。



引きのアクションの中でアップの絵っていうのは、
アイズ登場前のアクションでは臨場感からやられ役への転換みたいな形で、
なんか引きでライブアクション的な形で収めるのかと思いきや、
そこはわかりやすく見せるのかと思ったりも。
ずっとアクションを見せるのではなくキャラクターを見せることを強調したい感じなのかなとか。

まあ今作を見て改めて思うことじゃないし本作特有でもないし見所って感じでもないですが、
そういうことを改めて見つめないといけないなと感じてしまうくらい、
最初に紹介したカットを鮮烈に感じたのかもしれない。





髪やエフェクトや表情も好みな感じだったかな。

ダンまちは一応原作の大きな枠組みでシリーズを組んでいるようなので、
今作がどういう形になっていくのか気になるかな。
原作の表紙がちょうどカッコよくて気になっていたので。
ベルたちの活躍が楽しみです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 7話 を語る

2020-11-16 20:15:12 | ■アニメレビューとか
今作をあまり熱心に見ていなかったの後悔しちゃう回だったなぁ。
姉妹回というとサンシャイン2期が非常に良かった記憶がありますが、
また違った面白さのある回でしたね。




視点の面白い回だったのかなという感がしたな。
二段ベッドから見る姉の姿というのは、
必然的に机の上に置かれたものも盗み見るわけで、
そういう視点を持っていることを暗に言われてる気がしたというか。
玉子焼き作ってるところも俯瞰からの主観の絵が新鮮ですよね。


個人的になんか凄いなと思ったのが部室?での一連。
クッキーを置いた棚が画面の中に何度も入ってきて、
え、これずっと見せちゃう感じなの?という凄みを感じたというか。


椅子の隙間からキャラクターが見えたりとか、
なんでこのパート異様に力入ってるのかと不思議に思えたり。
さっきまで全然こんな画面じゃなかったじゃん!みたいな。

めばちさんイラストのポスターもいいですね。
今までも出てたのかもしれないけど。
こう考えると今まで全く画面見てなかったな。


ずっとなんだろうと思っていたら極めつけがここ。
なぜこういうレイアウトで妹が立ち去っていくのを見せるのか、と。
またここは姉の視点が強調されておらず、
こういう画面になることを優先してるんですよね。
何なんだろうって思う。

最初に座っている位置からお菓子越しに見る姉から、
隣に行ったことでより近くから姉を見ることで、
自分が見えていなかったものを見てしまった、
という形に持っていった感じなのかな。
またお菓子を背にすることで甘い誘惑から遠ざかることを意識したのか、
とか色々考えてしまいますね。
ライブパートはだいぶこの辺を踏まえた画面だったりするのかな。

【限定公開】Butterfly / 近江彼方(CV.鬼頭明里)【TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第7話ダンスシーン映像】

かぐや様のときは個人的にそんなにヒットしませんでしたが、
今回は凄い素敵なシーンになってて凄いなと。
作画が良いというのは勿論ですが、
姉から妹へという世界観を彩りを持って描いているのがメッチャいいですね。
本編からいい意味で浮いているのもグッときます。


前景の置き方や引いた視点の多さは観客視点、
ひいては妹視点になるのかな。
結構多用されていますよね。
アップでダンスを見せるのとは違った臨場感があるのが良いですね。


コマ落ちしたような歩きと、
歩みがあまり無いように見せる微妙なカメラワーク。


ずっとそこにいたことを伝えるように座った場面が続く。
部屋の中でいつも妹が見ていたであろう姿。


ステップを踏んで動き出すことが強調される。


今回のライブパートのキモは透ける傘にように思います。
この処理の新鮮さ、透明感が凄く良いですね。
ただダンスが良い動きしてますね、
では収まらない魅力があるように思える。
また傘は透かさないという選択肢も使っていて、
そこを含め目一杯アニメでできる表現をつめられてる気がしたな。
小物を使ったちょっとした表現でこんなにも豊かに画面が映るのかと惚れ惚れする。




光に包まれてからキャラクターを強調するように変化するライティング。
こういうところで意思を明確に伝えてくるのも良いですね。

扉を背にするっていうのは部室を出ていった妹に、
その部屋の前で待っている感じというのを意識してしまうかな。
一緒に扉の向こうに行こう、ではなく、
あの扉の向こう、部室から私が作られてきた、という感じなのかな。
ただそうなると妹が再び部室に入れるのか?
みたいなとこは意識ちゃう感じか。


妹視点。
前景の置き方からこれが妹にとってのお菓子なのか、
お菓子という前景を置いた向こうに見る姉なのか。
近づいたことで見えたもの(姉の姿)、
そして見えなくなったもの(前景としてのお菓子)があるなら、
この距離感で見るものは何なんだろうな、みたいな感。


キメ顔は大事。


美味そうな玉子焼きから一転、焦がしまくりの玉子焼き。
生活の一変は茨の道であるけれど、という感じなのかな。

なんというか凄いものを見た感じはあるけど、
自分に受け止める準備ができていなかったので、
どう見たらいいかちょっと戸惑う回でもあったかな。
やはりシリーズを追っていないと視点が定まらないなという感。
一度また通しで見て何かあったらまた感想書きたいな。

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 OPとか を語る

2020-11-13 19:56:16 | ■アニメレビューとか







夕日が互いの価値観や合間にある共闘などを通じたものの象徴なのかなという感。
再び最後には対立するという予感というか。
二人の間に割って入るものを赤や円で印象づけてる感もあるかな。

サビ直前のカールする火炎エフェクトなんかを見ると、
シルリンは個性のあるアニメーターのアクションを期待できる形で、
そして独自のカラーがあるように印象づけているようなのが興味深いかな。
割とどのアクションも似たような感じかなとアクション作画に飽きてるので、
違った刺激が見ていて楽しい。
髪などに反射する火炎の赤などの強調なんかもまあ好みかなと。
シルリンのライトノベルにおける主人公とヒロインの関係を描くのに特化したような印象というか、
そういうブランド的なものが形になってきている感はあるかなぁ。
あくまでイメージだけど。防振りみたいのもありますしね。
大沼監督とかはefとかからそういうイメージ強いので、それがより波及してきた印象みたいな。
作画が割と安定していて独自カラーを持つというのはこんなにもスタジオに対するイメージが違ってくるのか、みたいなのを体現されてるような気がするんですよね最近のシルリンを見ていると。ここからまたどう変わるのか見ていくのが楽しみ。



仄めかしはOPの華という感。
キャラクターの関係性を見せるカットはクレジットを載せてない感じ。
またクレジットがカットをまたぐ時と、
消えていく効果をすっ飛ばしてクレジットごとカットを変えていたり、
映像を語る際のテンポとは、
みたいなのをここで探るのもいいのかなと思えたり。
クレジットの消え方載せ方が一種のバロメーター的になってる感じ。


個人的にOPで一番惹かれるカット。
直前が味方のキャラがカメラから離れていくカットが続いた後に、
微動だにしないキャラが出てくるケレン味みたいなのと、
黒い鋼を自在に操っている強敵感みたいなところが好きかなと。
歌詞が戦う意味についてのところなのも面白いですね。
圧倒的強者感あるのに護ってる姿を強調され、
攻められ続けれているような印象を持つギャップとか。

カラフルなキャラクターの中で黒よりの敵という強者感と、
それ故の悲劇ヒロインっぽさみたな物悲しさを感じられる感じとか。
直前のプロデューサーのテロップが銃撃で蜂の巣にされるように消えるような印象を持ってしまうのも楽しいかな。

あとOPはストーリーダイジェストっぽいので理屈はわかるんですが、
どうして作品の華であるヒロインの目を最初見せていないのかちょっと不思議に思っていました。
ただここでまた目を隠すキャラが出ることでヒロインとの共通性が強調されるので、
そういうキャラクターである側面を見せる狙いがあったのかなとか。



侍女とプロテクター男のバトルもカッコ良さそうだけどディレイでわけわからん感じに。
ここはちょっと残念。

個人的にOP曲が好きで最近はずっとリピートしています。
本編見ていると雪花の誓いを作った会社のアニメだなぁ感もありそういう部分を見るのも楽しいかな。
OPで一番惹かれるカットもそこが実はポイントだったり。
プリズマイリヤなどまだ楽しみなシリーズも控えているので、
シルリンがまたどうなっていくのか追っていくのが楽しみです。

魔女の旅々 6話 を語る

2020-11-07 18:51:01 | ■アニメレビューとか

正直者の国へ。
今回は光が印象的なカットが多かったような印象。
光はどの作品もどの話数も最近は凝ったものをやってると思いますが、
それでも目を引く形だったかな。
アバンのイレイナを接写で見せている背景の海の光具合など目を引かれます。


海鳥の飛ぶ空など前回に続き画面の中で何かを動かす、
というのをまた意識させられる感じ。


門をくぐって国内へ。
壁を背にしたショットで、
イレイナをナメて見せるカットというのはアニメ感あるかな。
今回は兼用レイアウトも多く、
その中で見せ方を変化させたりしていてTVシリーズらしい話数という感。


鏡で自分の顔を見るイレイナ。
鏡に反射する微小な光を描いているのが印象的かな。
あと自分のことを美しいと思ってる女の子、いいと思います。


歩いているうちに木漏れ日の中へ入っての変化など、
カット内で描かれる光の変化の多様な感じに目を引かれます。
また兼用で王宮を背にしたイレイナを見せて、
国の王様との関連を匂わすあたりも伏線的で見ていて気になる部分。


太陽を背にする魔女。
度々空を見せるカットやフレアやゴーストを印象的に見せるカットがありますが、
それを背負っているのが魔女サヤという感じだったのかな。



ここの過剰な表情の変化の応酬も楽しいですね。
兼用ならではの楽しさというか。
機械的に交互に見せられる事自体にケレン味があるのかなという感。


被写界深度の変化。
なぜここでそういうのをやったのかなとちょっと気になる感じ。
誰の意識の描写なのか、みたいなのをこういうのは気にしてしまう感じ。





王宮への侵入で玉座がすぐ左手みたいな意外性に振ったり、
侵入者3人にかけて3人の兵士のキャラを立てて見たりと、
コメディ感が強い感じ。
深刻な話なのかただの迷惑人間たちの喜劇なのかと、
色々と見せてくるスポットが乱立してるようにも思えるかな。
ただそういう混沌的な楽しさはあるかも。



こちらがが構えたらあちらも同じように構える、
というバトルを盛り上げるシチュエーションを見せたかと思えば、



イレイナが攻撃を避けて後ろのサヤに命中という、
アニメではなかなか見られないカメラワークの新鮮さに目を引かれる。
そして深刻なダメージではないギャグテイストな感じが、
またバトルの場をカオス化にしていてる。




イレイナの決め台詞に対して話の腰を折るサヤ。
今回はサヤの登場で真剣な場面をカオス化することで、
シチュエーションのマンネリ化を脱却するような向きがあるのが楽しいかなという感じ。
ここもまた一種の兼用ですしね。
ただ兵士たちに囲まれる俯瞰で見せつつ、
あくまで王様とイレイナの勝負であると描くアオリの絵など、
見せたい絵についてのビジョンが見えやすい感。






ピタゴラスイッチのようにイレイナの手の内で決まった運動での剣の破壊。
派手なシーンではないですが、ハンマーの軌道を接写で見せて、
そこから砕けた剣が花になるなど、
画面の中の変化量が大きく意外性もあって楽しい。
前回に続いて花で締めてるのも地続き感があっていいですね。
今回は3Dや撮影処理が主という感じがしたし、
こういう意外性のある画面が作られてるのが楽しいかなと。


魔女の手を取る。
花を右手に取る王様の絵が最後に描かれますが、
女性を手にするという点でもかけているのかなとちょっと気になったかな。



定型的な言葉の応酬。
これが嘘で塗り固められた言葉であるという強調がこそばゆいですね。
本音、正直になるとは言葉が悪くなるという描き方だったので、
嘘とは優しさであるというのを端的に描いてる感じなのかな。
嘘をつけるようになった途端活気が満ち流麗な形になる、
という嘘っぽさが真のように描かれることに対してどこか笑えてくる。


サヤとの別れ。
サヤの手が色トレスで描かれ光の加減で背景と滲むような効果というか、
そういう光のあたり方、つまりは光を細かく描いてるのにグッと来るかな。
顔の輪郭線、鼻先辺りを色トレスでっていうのは度々見ますが、
情景として味わいながら見れるのがこのカットだったかなというのもあるかな。
鼻息エフェクトとか漫画っぽさも描きつつ、
サヤの制服の処理など細かく描かれていてついついサヤを見てしまう。


首筋エロい。
自分はイレイナ好きなのでサービスカット良きという感。


ネックレスをかけるのに怪しそうな表情をしているサヤ、
という絵を見せているのに特に何もない、
という意外性が今話数の芯なのかなという感。
まあ後の話数で触れられるのかもしれないけど。


ネックレスはディテールを含め印象的に描いているのに、
話に出ていた協会の魔女がつけている月のエンブレムについてはアップの絵などがなくて、
そういうお約束的な描写をスルーしたのかが気になる。
サヤが魔女の証のほかに三日月っぽいのをつけているのはわかるけど、
そこを強調するカットが1カットもない不自然さが凄いなと。
これを狙ってやってるんだから本当にカオスな回だったと思わざるを得ないというか。


アップでは実線でという感じ。
約束という大事なことに対して先程の引きで滲むような色トレス描写から、
肉感のある形を強調した手の描写に変化しているのがいいですね。
情景的な美しさから人間的な繋がりの美しさに移行してる感じが目を引くというか。

ちょっと話は違いますがイレイナの帽子の描写って結構見てしまうんですよね。
あ、先っちょまた揺らしてる、みたいな。
そういう細かな楽しみが個人的に多い作品かなという感。

暗い話から一転して割と楽しい話が続いたので、
また暗い話も見たくなってきたな。
次回も楽しみです。

魔女の旅々 5話 を語る

2020-11-02 20:30:55 | ■アニメレビューとか

今回は画面の中に大人数を入れるカットが多くて目を引いたな。
それだけではなく小物が何かしら動いていたり、
凝った画面というか一味加えたという印象のカットが多かったような。
空を飛んで働いている人たちをスライド見せたり、
部屋の中で小物をスライドさせて見せたりとか。


洗濯物。
空中移動で干してある衣類に絡みつくは王道的な展開ですが、
その分吊るしてあるものがセルでないのがやや残念な感じ。
立体的な組み方で良いなとも思う反面、
動きを強調するならセルだったかな、と。
ちょっと勿体なく感じてしまったな。



水面の反射の揺らぎや浮遊感が楽しいシーンでしたね。
そんなに反射するものなのかなと思いつつ、
水の印象を楽しめるカットかなと。
浮遊感と水辺ってやっぱ相性が良いのかな。




カップに花の柄をデザインも目を引いたな。
美術で描いたものを合わせてる感じなんですかね。
こういう一味違う感じが新鮮という感じだったなぁ。
花を送る回でもあったので、そういうところも意識してしまいますね。


やや長尺なカットでのイレイナの振り向き。
別れ際に髪を揺らして画面アウトかと思いきやそこから方向転換して振り向き、
という流れの強調感が目を引いたな。
ちょっとしたタメがアクセントになってる感じ。



イレイナと師匠と。
夕景もいいですが、2人のいる空間をPANで広く見せてるのにグッと来たな。
カット割ってまあ綺麗っていうのはよく見ますが、
それを1カットでやってるのが面白いですね。
PANで空間的な広がりを強調されてる感じが面白いなと。


思わぬプレゼントに顔を上げるイレイナ。
ここも顔を上げるまでにややタメがあって、
それでキャラクターを意識させる感じだったのが目を引いたかな。

全体的に一歩踏み出すカットというのが多かった印象で、
前回に続き結構目を引いたなと。
魔女が箒にまたがって世界を肯定的に見る、
それだけで十分楽しいしこういう題材に求めているところでもあるので、
今後の回を見るのも楽しみです。