流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

クビキリサイクルとか を語る

2017-11-30 22:16:27 | ■新房昭之
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個人的に1巻のOPが好きで、その印象こそが全て、みたいなところがあって。
ステンドグラスや極端なカメラワークと不穏で因縁的な見せ方が好きだったんですが、
解答編で違うところにアプローチしているような気がして気になったかな。
1巻のOPは新房作品にリーチしようという意図があるように思えるけれど、
単純に作品にアプローチしたOPになっていて、ややパワーダウンしたような印象を受ける。
なんというか、総体があるように思えた1巻と作品しか見えない7巻、といった具合。
映像の導入という意味と、
物語の終盤という意味でそれぞれが受け持つ意味が違うのはわかるけど、みたいな。

7巻のアクションシーンなんかは新房風のBL影、
金田エフェクト、原色を使ったアヴァンギャルドな演出とそれっぽさを狙っているけど、
あまり作画アニメ的でない感じでちょっとした微妙さがある。
昔の新房アニメはもっとかっこ良かったよな、というか。
新房総監督作品だけど、これでいいのかなという思いが出るというか。
偽物か本物か、はたまた何者か。
果たしてこの新房節は本物か?みたいなね。
作品の持つテーマが映像になるというのを狙っているのか。
そういう狭間が感じられるようで、そういう不可思議な印象があるのが面白かったかな、と。
なんか試されてる感じも含め、作品と符合していく印象というか。
まあ自分はなぜここでコレなのか、という違和感だけを追いかけているだけな気もしますが。
原画クレジット見ると1巻以来の充実さかな、みたいに思えますが。

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最終巻。
哀川潤がっつりな最終巻を笹木コンテで締めるっていうのも狙われてる感ありますね。
最後だけ颯爽登場して終わらせてく感じで。
そして監督演出のノンクレEDで終わりと。
奇数巻の鈴木さんのEDが好きだったのでちょっと残念だったけど、
通常使用しているEDをノンクレで使うのは面白い試みかなと思えたかな。


ラブライブ!サンシャイン!! 2期8話とか を語る

2017-11-26 23:56:58 | ■アニメレビューとか


ただ、そうなんじゃないかって。

ルヴィの表情が流麗で思わず目を引くシーンでしたね。
いつも周りにいるちょっと弱気なキャラクターがフィーチャーされる回でしたが、
それ以上にチームメイトとしてではなく姉妹としての一面を見せてくれる回で、
普段以上に踏み込んだ回のように感じられたな。
なんだろう、今までのアイドルとしての形態は一種の仲間意識、
友情であったと思うのですが、そうではない何か、
というのが目新しく映る回でもあったのかな、と。





ルヴィもそうだから。
姉と一緒にアイドルをやっていきたい、でもダイヤは今年で、
というルヴィの感情を引きの絵で見せていくのが印象的だったな。
表情を見せ合わない会話、
ちょっとした縦PANの作る込みあがる感情の臨場感を作ってくれているようでまたいいなと。





ルヴィのクローズショットがまた綺麗でグッとくるんですよね。
コートを羽織った姿で嘆く姿も普通にかっこよくキマッていますし、
リップを強調したディテールアップした表情も程よくエロく切ない。
特別なシーンを見ているという合図的な意味でも染みてくるシーンだったなと。







ダイヤのアップ、引きの絵、そしてダイヤの表情へ。
ダイヤ自身の感情を引き出すスカートを握りしめる手が繊細で、
なおかつ程よく扇情的で魅力的ですよね。
握りしめた手とは裏腹に、
表情はどこまでも遠くを見るように凛とした佇まいがあって、
姉としての矜持を見せられている気がしたな。
手から全体像、
そして表情へという流れがそういうダイヤの思いを反映されてる印象だったなと。
そんな風にルヴィに語り掛けるのも美しいと思える。
生徒会長としてのダイヤ、3年生仲間のダイヤ、
「ダイヤちゃん」と呼ばれたいダイヤ、
色々な側面を描いてきた中で出てくる「姉としてのダイヤ」にグッときたなと。







姉の言葉に思わず抱き着き、それでも語り聞かせる姉、
でももっと一緒にやりたいという妹。
音楽と合わせ、2人の思いの交錯がキマッていてまたグッとくる。







ルヴィをおいていかないで。
ルヴィの涙からダイヤの瞳くるりんへ。
瞳のハイライトをくるっと回すのはもう当たり前の演出という感。
ルヴィの言葉に揺れるダイヤという。



ここで2人が見つめ合うのが凄くドラマチックでまたグッときますね。
それまで顔を合わせないやりとりの応酬だったので、
この一瞬の見つめ合いがまた一段と美しく感じられたな。
ルヴィとダイヤの表情も影の落とし方が対比的で読ませられるところですよね。

ルヴィの寂しいという言葉は幼さの裏返しなんだけれども、
そんなルヴィを見てダイヤは大きくなったという。
その理由は後でまた語られますが、それを一旦置いて、
ルヴィを次のステップへと導いていくダイヤの気遣いが染みるところでもありますね。



未来のことはわからないという2人。
その中でいうダイヤのただ、ただ、と語り掛ける情景が詩的な雰囲気があるのかなぁと。
空へのPANアップがそうさせるのかな。
ルヴィのただ、という語りとも掛かるところがミソですかね。



間を挟んでPANダウンで再びこの2人へ。





ただ、あなたが私にスクールアイドルになりたいと言った時、凄く嬉しかったのです。
ルヴィの成長をかみしめるように遠くを見つめるダイヤ。
妹の寂しいとは違う、姉の寂しさも感じさせるような、
でも妹の成長の喜びをしっかり伝える姿が眩しく映りますね。



姉の言葉から信号が青に変わり歩き始めるルヴィ。
ルヴィの歩みを強調する演出ですが、ここもまた引きの絵での縦PANで、
ルヴィの新たなる歩みを印象付けているのが目を引きますね。





お互いにPANで見せながら、
画面内での歩きは一方は前進、一方は後退という対比。
お互いが同じ画面にいないが近づきつつある、
またはルヴィの歩く速度より相手側は早く歩いているが一定の距離を保っている、
みたいな描き方なのかなとも思えたんですが、どうなんだろう。
ただ引きで同じように歩いている絵が入るので、
お互いの意識の向きや距離感を測るようなPANだったのかな。



美しいツリー。
お互いにライバルだけども、お互い姉とアイドルを続けられない。
そんな中でのルヴィの提案が確かな輝きを持つように描かれていて良い終わり方だったかなと。

絵コンテ:渡邉哲哉
演出:粟井重紀

そういえば『シュヴァルツェスマーケン』の感想を書こうと思ってもう何年も経ってしまったな。
ホライゾンやってた方が散り散りになって、
色んな作品を手掛けているのは嬉しいやら悲しいやらという感じ。


戦姫絶唱シンフォギアAXZとか を語る

2017-11-19 23:21:45 | ■アニメレビューとか
5期まで制作が決まっているとのことだったので、
4期は繋ぎのシリーズになるのかなと思ってたら正にそんな感じで終わりましたが、
従来のシリーズのお約束を破ったのが新鮮で面白かったです。





サンジェルマンたち錬金術師。
3期のキャロルが魔法少女事変ということで魔法少女扱いされてましたが、
サンジェルマンたちのアイテムを見ても正に変身アイテムっぽく、
シンフォギアが戦隊なら敵側はそういう観点で調整しているのかなというか。
個人的に今回はセーラームーンっぽさが目立っていたような気がしたかなと。
まあエクスドライブの白さとかああいうのはセーラームーンのプリンセス思想とか、
ああいうのから引っ張られてるイメージだと思うんですが、
そういう乙女チックなところを今回は外して、
車田、荒木的な少年漫画パロディに移行してるのが面白いラストだったなと思うんですよね。





星のイメージで敵側が男で、元男の女もいてとか、
セーラームーン1期のイメージが色濃いんですよね、自分的に。
星座なんかは巡り巡って黄金聖闘士やりますっていう意図も含めてなんですかね。





オリオン座の三連星、セーラームーンSで三連星のイメージを使っていたり、
セーラームーンではレイちゃんがそれを夢に見ていたよなーと思っていたら、
今作は寺、神社でことを起こしていたりとちょっと繋がりがあるように思えるようなと。
レイラインを辿ると寺神社に行きつくっていう感じなんでしょうかね。
レイだけに。



ゴルディオンクラッシャー発動承認!ではなく。
これも黄金への布石だったのかもしれない。



シンフォギア自体が結構パロディ多い気がするので気になったんですが、
サンジェルマンたちが最後に核を完全に除去する辺り、
自分たちの力をようやく誰かのために使えた、みたいなことを言いますが、
相手が核だけに『∀ガンダム』のロランのセリフが頭をかすめんですよね。
「人の英知が生み出したものなら、人を救ってみせろ!」
と言って核を使うシーン。
今回は核が敵側なので全然反対のことやってますが、
核を相手に自分たちの力の向きを語っているのがどこかそれっぽく感じられるんですよね。
その前のカリオストロの死んだふり~の下りは、
『ジャイアントロボ 地球が静止する日』の衝撃のアルベルトっぽいよなぁというのも合わせ。
敵のエネルギー除去、その後退場の流れまでを踏まえるとこっちは正にソレっぽい。
まあどうでもいい話。





なぜこんなところに電話が!
謎のオブジェとか謎演出的なアイテムがアニメには度々ありますが、
それに対するツッコミなのだとしたら面白いですね。
敵が使ってた連絡手段の電話ですが、なぜ電話?とか、
どういう仕組みなのかとか、なぜ今鳴るのとか、
そういうのをひっくるめたツッコミという感じ。
敵さんも突っ込んでくるし。







サンジェルマンたちの虚像からの響変身、
黄金化は主題歌と合わせ盛り上がるシーンで好きですね。
特に錬金術の黄金錬成と絡めた強化だというのがグッとくるところで。
今まで色々な作品でキャラクターが黄金化してきたわけですが、
敵側錬金術師の力も借り受けた形でのパワーアップ変身、故に黄金錬成による黄金化、
という理屈がサラッとわかるかたちで説明される衝撃というか。

またカリオストロというキャラを導線にすると、
女の子アイテムに憧れた男が女の子になったけど男だった事実はあるわけで(中の人も男だし?)、
そこから少年漫画色をもっと強く出せると導き出してこうなったとも思える、とか。



オラオララッシュは悠木碧すごいな、というところに尽きるかなと。
ラッシュの最後の一撃は何となく普通に振りかぶって殴るイメージだったので、
最後の一撃まで大量の拳を見せてくる画が新鮮でした。



主題歌が最後の必殺技なのは最後に残ったお約束的な。
両腕で殴るのは個人的にスクライドで無常をぶん殴るイメージの延長で見ちゃったかな。
敵が最後に怪物化してやられるイメージと合わせて。

今作は従来のキャラクターの組み合わせにとらわれないユニットだったり、
シンフォギアとしては実験的なシリーズで、狙い通り新鮮な作品だったかなぁと。
ただシーン1つ1つの盛り上がりはいいんですが、
全体を通してみて違和感もちょっとあったかな。

次回はまた未来さんが敵っぽい雰囲気を醸し出しているので、どうなるか楽しみです。


Just Because! 4話 を語る

2017-11-15 23:00:00 | ■アニメレビューとか


今回は自分の気持ちを打ち明けられずに表情に影を落とすシーンが多かったですね。
夏目は特に。
恋愛系では大体こういった表情付の応酬になって、
過剰になってくると、もうわかってますから、と見るのが億劫になってくるのが常ですがはてさて。







全国の若人に夢を与えるシーンかな、とか。
試験中に消しゴムを落として困ってたら隣の男子が消しゴムをくれて、
ってなんか凄いベタな感じですが、
夏目が消しゴムを触ってる所を見てきているので思いの丈もわかるかな、と。
OPの主題歌を思い出すと相馬と夏目の曲だったのかなと思えてきますが、
どうなんでしょうね。





美緒先輩のどこが好き?
会長呼びですらなく下の名前で問う辺り、聞き方の変化が面白いなと。
より女の子として意識してしまう下の名前でグッと瑛太を引き付けてるのと、
缶を落としたりとか反応しちゃう瑛太もかわいい感じ。

瑛太に相馬や夏目との関係を問いただす写真部小宮が小悪魔的で可愛いかな。
絶対言わない方がいいよ、の可愛げのない感じとか。
というか思いっきりカメラ目線なのに写真撮ったことに気づいてないって、
どんだけ夏目のこと好きなんだろうって感じなんですかね。
ずっと瑛太を追っている小宮だから気付いたという感じなのかな。

相手が気付いていない、相手に伝えられない言葉から表情に影を落とす回でしたが、
そういう場面を拾ってくる写真部の存在が面白く感じられるな、と。
恋愛ドラマにおけるお約束的な絵を面白く見せてくれる、扱ってくれるという意味で。



前回の相馬のお茶とも被せる感じなのかもな、とか。
まだ強がれるところ、強がってみせたら結果相手に何も言えなくなるところとか、
弱さを見せることの大事さの対比も含め。
まあでもどうでもいい話かも。





夏目の表情を犬が見つめる感じが、
表情の回だったというのを印象付けてられてる気がするな。
犬と猫の対比もあったんでしょうが、その辺はあまり乗れなかったかな。





小宮さんサイド。
今回は前回なかった小宮家を見せているので、
前回の普通なら撮られなそうな絵っていうのをここでやられてる感あるかな。



あの勝負に負けたことをちゃんと突きつけてくる小宮さんマジ鬼畜。
ただちゃんと勝負に負けていたことに触れてくれるのは有難いかもしれない。
瑛太の間抜け面を含め、
1話からスルーされていたことにだんだん触れてくる感じで、
小宮さんへの好感度がだいぶ上がる回だったなぁ、と。

今回は小宮&瑛太サイド、夏目&相馬サイドをクロスカッティングで見せてますけど、
時系列が違うシーンを色々混ぜて見せていてちょっと不思議に思えたんですが、
夏目の回想を含め、過去と現実が行き来する場面があった故の構成なんでしょうかね。





1話の依子もでしたけど、
森川さんの隣にいると階段を颯爽と降りたくなるものなんだろうか。







LINEメッセージ連発。
今回は他のキャラが黙っている分、
小宮のはっちゃけ具合がいつも以上に目立つなぁと。
それぞれの恋心がその人物の周囲しかわかってないパターンがほとんどですが、
小宮は大体わかってるっていうのもポイントですかね。
小宮家も兄なのか父なのかってキャラも気になるけど、
年越しそばがどん兵衛だったりとか、
どういう家庭環境なのかとまた興味を引かせられるところだったかなぁ。





白旗神社にて。
森川が甘酒飲んである辺りとか



トンネル、最初は境川沿いの方かと思ったけど、
よくみたら反対側の467方面っぽいですね。
次のシーンが小田急の線路沿いであることを考えると当たり前じゃんって感じですが。



葛原岡神社。
夏目サイドは鎌倉、森川サイドは藤沢という分け方なんですかね。
夏目のお参り姿を横目で見ると奥にはハート形の絵馬があったりとか、
ここの夏目の芝居とか、細かいところで凝った見せ方されてるなという感じが。
おみくじを結んだ絵を見せてる所なんかも、
彼らはおみくじは結ばずに持って帰ってるっていうのを匂わしてる感じで、
色々と触れられているのかなという感じ。



電車の光が車に反射する。
なかなか細かいところですがそういうのやるのか、と。



森川さんが弟たちの話をしてもあまり相馬が乗ってこないので、
ちょっとなんだろうって感じになってるのが好みかも。







提灯に街灯に。



夏目の影の感じもそうですが、
街灯の強めの光が心情をより鋭利に見せてきているようで気になったかな。
瑛太が言いかけてしまうところも、夏目が怒りを感じているのも。
森川の言葉が確かな拒絶を持っていたりとか。
この辺は声優さん冥利に尽きる気がしますが、
絵的にもそういう雰囲気を出したいという感じだったのかな、と。
提灯のボヤっとした光ではなく、みたいな。





相馬は背を向けて、瑛太は通り過ぎていく。
この2人の去り方の対比も気になる感じかな、と。
家の方向がとか、話している内容の違いによるところもあるんでしょうが、
なんでだろうな、と。







夏目が瑛太を傷つけてしまった、と気づき立ち尽くすというのがなんか意外で。
表情の回だったなっていうのを改めて感じたけれども、
そういえば森川さんサイドはなんで相馬ふったのかなとか、
そういう匂わしもなしにだったのに対して、
夏目サイドはやたら相手との関係を繊細に描いていて、
その対比が気になる感じ。
森川はどういう目で今の相馬を見ているのかな、とか。
夏目と瑛太の何やってるんだ感がある中で、
森川さんはそういうところでやっぱミステリアスだな、みたいな。
そういう森川と夏目の対比でもあるのかもしれないな、と。


Just Because! 3話 を語る

2017-11-14 22:15:35 | ■アニメレビューとか




写真と記憶と。
写真部が風景写真を撮りながら移動し、
夜になってあの時のホームラン、転校生に思いを馳せる。
人物写真でないものが目立ちますが、
そういう中で背景を飛ばした転校生だけの記憶っていう、
己の中にある光景を映し出すところなんかはちょっと引っかかるかな。





謎の転校生を見つけてハイテンションになるところは前回から引き続きという感じですが、
近くにいたおばあちゃんがメチャクチャ驚いたような表情してるのが引っかかる。
それだけクレイジーな反応だったのかな、みたいな。
2話に引き続き前回の尻のシーンを引っ張る形で、
そういうところも気になったかな。





窓越しのショットから仏壇の中からのカットへ。
外が雨であるっていう状況の説明やボーリングのトロフィーが置いてあるなど、
相馬周辺について説明されてる感じですが、
ばあちゃんの表情の近さやレンズを意識したレイアウトを含め、
窮屈さを感じる家っていうのもあるのかな、と思えたり。
しかしアバンでばあちゃん見せてまたばあちゃんだと、
ばあちゃんに何させたいのかなとか思ってしまいますね。





まだ片付かない部屋。
雨で暇しているのに夏目からのLINEをずっと見ているのが微笑ましい感じ。
前回のラスト辺りで、
夏目のLINEスタンプと現実の表情からのギャップが描かれているので、
似たようなところを突かれている感じがするポイントでもありますよね。
ギャップがいるのだろうかという距離感に悩む感じというか。
あと今回も引きの絵なんかはやはり兼用という形で繰り返し見せられてる感。
今回も監督がコンテ切ってますが、これは今作のスタイルなんですかね。



スマートフォンのマイク部分の作画をどうするか、
みたいなところがちょっと目を引かれたかな。
夏目がスマフォを動かすのに合わせてマイク部分を描いたり。
今までアニメでのスマフォって四角い板という認識でしかなかったので、
ちゃんとマイクがありますと描かれるのは新鮮かなと。
他のシーンでも描かれているので、ほかのアニメでもやってるんだろうと思いますが、
電話をしている一連で見えたり見えなかったりが目立つので引っかかったかなと。



消しゴム触り。
今回の引きも消しゴム。
1話でも割と強調されてましたね。
この辺は次回以降かな。







相馬の家の仏壇側からだったり、写真部の棚越しだったり、
森川の洗濯物越しだったりするカメラ位置がちょっと気になるかな。
それまでが引きの絵だったりして風景を見せる意図が強い絵が多いので、
ちょっと特殊なカメラ位置のショットなんかは思わず目を引かれるなと。
森川家は前回もそうですが、手前に姉、奥に妹みたいな構図にしたいのかな、
という前回の構図を繰り返す意図を含めてやられてる印象がするかなと。
今考えると食器洗いしてるショットも同じようなレイアウトでしたな。
特に今回は干してる所を引きで見せている分、
その位置から見せるか、っていうインパクトがだいぶ強かったかな、と。

森川の妹からの追及をかわしていっているのも楽しいところかな。
実際のところどう受け止めてるんだろうな、と。



瑛太の部屋は片付いていないのに、
森川は楽譜をまとめて捨てる準備をしているとか、
各々の部屋の状況、家の状況が説明される回でもあったな、と。





集合写真に移ってる森川さん、
個人的に印象がだいぶ違って見えたのが面白かったかな。
おっとりとしたようなキャラの本当に笑った顔を見せてくれているような。
これも写真の持つ魅力の一部として捉えた方がいいのかな。
こたつに入った依子の芝居なんかも楽しいポイントかも。







写真部男子の日常?
やっぱ紅一点いたら写真とっちゃうかーみたいな。
セリフに合わせて部長の写真を撮ったであろう部位を強調するのが面白いですね。
その後の反応だったりも漫画チックでそういう振れ幅も楽しい。
電車の写真はリアル写真という形で、振れ幅の大きなシーンだったような気がするな。



勤め先。
相馬に関しては1話に続いて、縛られることを強調されてる気がするな。
1話のネット越しだったり今回のフェンス越しだったり。
そういう暗にこの場に留まらされている相馬の状況が見えてくるところでもあるのかな。
森川さんも大学は行くけど、ゆくゆくは家の仕事の手伝いへ、
ということで相馬と似たようなところがあるんですが、
森川さんには縛られているというポイントの絵がないんですよね。
そういう心情の距離感が気になるかなと。





雨が上がって。
顔を上げるところの意図がいまいち掴めなかったなと思ったら、
次のカットがモノレールなので、モノレール見てたのかなと思ったんですが、
この位置から見えるものなのかわからないのでやや腑に落ちずモヤモヤしちゃうかな。
まあモノレール音が入ってるのでそれでいいんだと思いますが。
しかしなぜここでモノレールっていうところでまた引っかかる感じかな。



Bパート。
境川沿いは『ろんぐらいだぁす!』でも描かれていますが、
またズバリな絵が出てきたなぁと。



鎌倉、江ノ島なんかはアニメでよく取り上げられますけど、
藤沢周辺がピックアップされているのは珍しい気がするな。
ビックカメラ出た時もちょっと驚いてしまったり。
ビックカメラ側は瑛太、有隣堂側は夏目、
みたいなカット割りも面白かったですね。
ビックカメラの中にジュンク堂が入っているので本屋対決か、みたいな。





お茶をもらってお茶をこぼして。
犬にビビるっていうのを情けないこととして描いていますが、
お茶をこぼすのが失禁の暗喩みたいに見えて、
いやいやそれはとも思ったんですが、
でもそれぐらいビビってる描き方かもなとも思えたりも。



電話してるときに動かすっていうのを夏目含めこの回で結構やってる気がしますが、
ここで瑛太が電話しながらクルッと一回転するように体の向きを変えていくのとか、
やや長回しで見せる芝居が多かったような感じもしたなと。

しかしスマホの画面って電話してる最中に画面消えたりとかしたっけ?とか、
そういうところも気になってくる感じだったかな。
仕事ではガラケーで、私用のスマホで電話ってあんま掛けたことないんですよね。
まあどうでもいい話でした。



電話している中でまた写真部と遭遇というのもアバンからの繰り返しという感じがしますね。
1日の締めという感じでこの話を締めてる感じというか。







ここも2話の夏目引用という感のするLINEスタンプ。
そして消しゴムで締めと。
夏目の横顔もこれもまた壁抜きしないと撮れないような印象の絵という感。
瑛太は写真部に探されている、撮られている分、
撮れなさそうな絵っていうのから割と開放されていたのかなと思えたり。
まあでもどうでもいい話かな。


はいからさんが通る を語る

2017-11-12 22:10:56 | ■アニメレビューとか
初日に見てきました。
原作も旧アニメも未見なのですが、
サクラ大戦を通じ?大正浪漫的な作品は好きなので、
楽しみな一作でした。
以下ネタバレ感想。


というかまあ特に言いたいことは実はそんなになく。
早見沙織の紅緒は大変魅力的でしたし、
見せ方も時に砕け時にシリアスに場面を彩っていてくれて面白かったなと。
紅緒たちを回り込んで見せる場面が多いのがちょっと気になかったかな。
紅緒の衣装も和と洋共に魅力的で、
やんちゃでもお嬢さんという雰囲気をまとっているのが特にグッときたかな。

スタッフもキャストも全く知らずに見に行ったので、
古橋さんが監督だったのもちょっと驚いちゃったなぁと。
何も情報を集めないで鑑賞するのも面白いものです。

個人的に酔いつぶれた紅緒をおぶる忍が紅緒の告白を受けるところがグッと来たかな。
歩いている中で街灯の光で一瞬光る忍の姿が、正にその一瞬の言葉で煌くようで。
街灯を使った演出も色々気にしながら見てきましたけど、
普通にこういうのもありか、と思いましたが、
古橋さんの名前を見かけて真っ先に思い浮かんだのが『らんま1/2』の5話。







5話
コンテ:小島多美子
演出:古橋一浩

まあ『らんま』でちゃんと覚えてる回がこの回しかないというのもあるんですが、
街灯を使った演出が結構際立ってる回なんですよね。
コンテは別の方ですが、演出が古橋さんなのはよく覚えていて。
こういう演出は昔からあるんだなぁなんて以前見たときは思ったんですが、
はいからさんで巡り巡って似たような印象的なシーンを作っているのに、
なんかグッとくるものがあるかなぁ、と。

古橋さんは『逮捕しちゃうぞ』や『るろうに剣心』辺りがやはり好きですが、
らんま含め旧作をもっと見たい気がしてきたかな。

大変面白く見れたので、はいからさんの後編が楽しみです。


Just Because! 2話 を語る

2017-11-03 22:00:37 | ■アニメレビューとか




1話から引き続き。
夏目と瑛太の間に何があったのか、
というのを改めて匂わせるのは前回からの引きを引っ張る意図もあるんでしょうが、
回想までをもって一つのシーンだからかなという風に感じたかな。





溜息。
何を意図しているかっていうのを瑛太がわかってしまう。
溜息を吐いてしまうそんな彼女に見惚れてしまう。



そういう彼女との思い出を改装するような絵。
前回から引っ張る兼用の絵がここでも効いてますよね。
相馬を夏目が見るように、瑛太が夏目を思い返すのにグッとくる感じというか。
そしてあのOPに入ると。
どういう話になるのかと気になる導入かなと。





相馬の走り。
相手に向かって一直線、かと思いきやあっちへ行ったりこっちへ行ったりと安定しない。
アバンで相馬と話してる女子との姿を切り返しで見せたりしてましたけど、
ここもその辺の一環の見せ方なのかなという感。
奥と手前、男と女、右向きと左向きと対極のイメージを持たされてる気がして、
この両極端なイメージは何なのかな、と。
森川を見つけてハイライトクルりんやっちゃうテンションの上がり方と、
告白のテンションの違いの極端さに掛けてるのかな。





だから急いでたんだ、と瑛太の前でまた溜息をつく夏目。
個人的にこの溜息の三段活用が凄く好みで。
アンニュイな感じがグッとくるというか。
また瑛太の目線の反応も同じ。
瑛太はまたいつかの夏目の姿を前にしているんだけど、
以前は見惚れるような表情で今回はちょっと驚くような感じで、
っていう反応の違いは年月による差異なのか何なのか気になる感じ。

相馬のことが好きで、
他の子といちゃついてる相馬を見るとため息ついちゃう夏目が好き、
みたいなオチになりそうな予感を含め色々とドキドキさせられます。







森川家。
相馬に誘われて水族館に皆で行くことになったけど、よくわかっていない。
森川が食器を洗って一度手を拭いて妹の方を向くんだけど、
それデートだよ!と指摘されると、いつの間にかまた食器を洗ってる。
洗い終わったから手を止めていて、
妹と話すうちに恋愛話に持っていく妹に呆れてまた食器洗いに戻ったのか、
正直よくわからないポイントですよね。
これも1話のよくわからない森川の反復なんですかね。
食器洗ってる姿も反復で見せてるし?

ここで話題に上がってるコートもどこか示唆的かな。
EDで立ち尽くしている姿や電車に乗ってる姿はずっとコート着てますし、
コート姿っていうのが恋愛をしている姿とかそういうのを飾る姿になるのかな、とか。
そういうところも含め気になるというか。
コート姿の森川さん好きなので。



休日の片瀬江ノ島駅ってこんなに閑散としているものだろうか。
冬だとそんなもんなのかな。走って江ノ島まで行った帰りに乗る程度なのでわからない。

しかしこの作品、自分がよく知ってる場所がバンバン出てくるので、
そこが見ていて楽しいポイントの一つですかね。
自分の田舎もアニメに出て聖地巡礼されるような土地だったらもう少し好きになっていたかも、
という気が最近よくします。
サクラクエストはよく考えたらその面からのアプローチはしていなかったですね。
どうでもいい話でした。



好きな鮫、2番目の好きな鮫、本当の一番の鮫。
なんかいろいろと示唆されているような気もする。
子供と仲良くなっていく相馬の姿は微笑ましく、
森川との仲も森川兄弟を通じて深まっていってるのがいいですね。
相馬のよい兄貴肌なところは見ていて楽しいです。









何やってんだか。
最後の瑛太の何やってんだかは夏目との思い出を含め、
記録するところに突っ込んでるところが新鮮な気がするな。
自ら傷つきに行っているんじゃないかという。
でもそういう写真を思わず撮ってしまうところも写真の面白さかもしれない。
そっぽを向いてる瑛太を撮っている夏目の意図を含め、
写真を撮るということの示唆にとんだシーンかもな、と。

そしてまた夏目が相馬が女の子といちゃついてる所に反応している夏目を見る瑛太の図だなと。
記憶と記録とのリンクを含め、この辺もちょいちょい気になる感じ。



怒った夏目にビクッてなっちゃう瑛太が気になる感。
あのことっていうのがアバンでの出来事を指しているのかがちょっと気になるかな。
夏目と瑛太との距離感が委員会とかで話していた程度の関係の割には、
夏目は瑛太のことをよく覚えているようだったのが少し意外な感じがするので、
あのことっていうのがそれ程のインパクトになってるのかと、その辺含め気になるというか。





しかし、スマホ見せてくれたお返しという感じで瑛太が夏目にスマホ見せますけど、
相馬と森川の距離がまた近いところを見せてる所は鬼畜なのか。
そんなにアンニュイな夏目がみたいのかなとか、
夏目の関係ないじゃんの表情は瑛太的にどうだったのかなとか、
そういう瑛太の内面が気になってくるシーンだったかな。

LINE交換する辺りも夏目にちょっと強く言われてあたふたしているところを見ると、
瑛太はため息ついているアンニュイな夏目より、
夏目にキツめのことを言われるのが好きなのかもなーと思えたりも。







高校生っぽい発言のシーンで、森川さんの口元の変化が少し気になる。
依子に指摘されて、ハッとなって口元を開けるんだけど、
反対から見ると口元が笑っているようなイメージに。
演出ミスなのかミステリアス森川という演出なのか。
森川さん関連は、このアニメ大丈夫かなっていう不安とセットになってる感。





兼用の絵。
相馬がにやけちゃうのは世代だったらよくわかるのかな。





夏目が画面アウトしてからLINEスタンプ。
夏目の感情を画面からなくしてからスタンプを見せるのがいいですね。
隠匿される感情とみんなに見せるスタンプのギャップにグッとくる感じかなと。


OPとEDの話は別の記事で書こうかな。