流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 5/4 を語る

2010-05-05 00:15:26 | ■アニメレビューとか
●劇場版 文学少女
始まって5分ぐらいでもう帰りてーと思ったけどなんとか見れた。
銀河鉄道の夜をモチーフにした巻をベースに恋愛ものとしてまとめていた。
季節、声優的に『WHITE ALBUM』思い出すなと思ったら川崎逸朗さんもコンテ切ってた。

物語に逃げこむことを肯定してるような作品。
まあ文学少女が物語否定しだしたら作品が成り立たないか。

恋愛アニメなんだけど主人公たちのトラウマが強くて、
精神カウンセラーと化した文学少女を恋愛の対象として描かれてもっていう部分はあった。
あくまで部活の先輩という位置づけなら良かったのかもしれないけど、いくとこいっちゃったし、
これが恋愛なんですよーって言われたらそうなんですかと納得するしかない。

冒頭から電車だったり川に映る星だったりモチーフを散りばめていた様子だった。
そのモチーフが主人公にとっての呪いだったせいか、
空が反転したりだとか、夜空が綺麗に見せようとしてるのに全然いいシーンに思えなかったりしたけど、
文学少女の想像で新たに世界を創造してやることで主人公を救うような流れのせいだったように思った。
天地の逆転もその部分を補足するような感じだったと思う。細かく見ればそう見える部分も多い気も。
ただあまりにもその情景も多用しすぎだったし魅力的かと言えばそういうのでもなかった。
まあとにかく魅力的に見える画が何もなかった。
期待させる画面作っておいて外してくる部分もあってモヤモヤさせられたり。

鏡面を使った演出とかはよくわからなかったなぁ。
部室で自分一人だけが映る文学少女っていう辺りはグッとくる感じだったけど。
文芸部の部室だったりなんかハルヒの消失とかそういうのを思い出す場面が多かった。
まあ気分の問題だとも思うけど、時期的に二番煎じと感じる部分もあった。

雪が降るところで雲が全くなかったりしたので、これは文学少女の想像した物語なのかも、
っていうのを後々想像させられるスキや、
それを塗りつぶしてやろうと主人公と心中を図ろうとするライバルとかそういうのは良かったかなぁ。

あと個人的に鎖骨強調が気になって仕方がなかったな。
コート着てるのに鎖骨でてるしそれで寒いわとか言われてもっていう。
どうもあのコートから主人公を誘惑してるようにしか見えなかったなっていうかエロい。
その上主人公から貰ったマフラーでその部分隠して、
恋のライバルたちの前では誘惑なんかしてないしっていう振る舞いをしてて引っかかった。
まあそんなことでも考えてないと間が持たなかったというか。
文学少女をオカズに使うためのアニメ化と言ってもいいかもなぁって思ったり。
まあ大抵のアニメがそういう側面があると思うけど、この作品はそれを強く感じたなって感じ。



●いばらの王
原作は読んでいたけど内容が全く思い出せず、
最後のネタばらしって具体的にどういうことで落ち着くんだっけと思い見に行った。
後で原作を読み返したら覚えてたの一番最初とネタばらしのところだけだった。

個人的な感想だとユートピアをどこに、どのように設定するのかっていう話だったように思う。
冒頭に出てくる風車が如何にもなユートピア性を感じるような雰囲気を作ってるように思うんだけど、
ウイルスによる死を先延ばしすること、逃げ出すことをそのように設定しているのかなぁっと思った。
『いばら姫』の物語の中に入り込むことを、と言い換えてもいいかも。両方か。

見てる自分も石化による死、ウイルスによる死、モンスターによる死、事故死、
どれもこれもが自分の中の恐怖を増大させていって驚かせるシーンも多かったせいか、
見ている最中に心臓止まるんじゃないかなっていうテンションだった。心臓痛かったし。
まあ4本目で疲れてたし、隣が臭かったんで鼻つまんで息苦しかったせいもあるだろうけど。

だからか後半の展開はそういう死を意識するより、自らがどのような場所に、
どのような環境の場所で生きていたいのか、
死に怯えるのではなく生を真っ当するために走り出すのはなかなかグッとくる展開だったな。
いつか人間は必ず死ぬのだから、その死に怯えて何もできないのでは生きる意味もない。
物語に逃げ込んでも、その外側がどのようなものなのかわからず、
未来を保証するものというわけでもない。
逃げこむのでもなく怯えるのでもなく、未来に夢を、自らの望みを置くことこそが大事なのではないか。
そういう映画だったかなぁという印象です。
まあ、大雑把で作品の輪郭のない感想ですけど。

個人的に一体どこからが夢でどこからが現実か、
それをどのように扱っていたか確認したかったりするのでもう1回見に行きたいなぁ。
『いばら姫』を使った構成もどう作用してたのか具体的に咀嚼できなかったので(魔女は誰だったのかとか)、
そういう部分を見に行きたいかなぁと。
そもそもアリスの目的なんだったのか既に忘れていたり。
あの姉妹のやり取りは大体わかってるんだけど(笑)

個人的には淡々としゃべる川澄綾子の演技や、
世界の崩壊を予感させる情景がグッと来る感じでその辺楽しめたなぁ。
CGはまあこんな感じかなと。


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