流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 20話 を語る

2020-07-20 21:17:12 | ■アニメレビューとか


世界の美しさを語るも、
自分が世界を揺るがす存在になってしまったという構図。
謎の波動を放ってるのは夕日との対比であると思うと、
事象を納得して見やすいのかなという気がします。



コアガンダムを操って自らを打とうとするイヴ。


イヴに手を伸ばすヒロト。
2人が手を伸ばすポーズを取りますが、
その意味合いが別々なのが気になるところだったかな。
同じポーズをとっても、
それは同じ方向を向いていることにはならず、
そしてそのすれ違いで悲劇性に触れている印象。
そこが新鮮な気がしたな。



イヴからの音になっていないセリフから、
ヒロトがイヴを打つ決意をする。

コアガンダムを操っているのはイヴなので、
ガンダムを通じて少女と通じ合ってるという構図なのが残酷すぎて凄い。
そしてコアガンダムの意志は、ヒロトの意志でもある。
光るガンダムの目が目を隠すヒロトとの対比になっていおり、
その重い決意にはっきりとした意志を持たせている。

俺がガンダムだ、という有名なセリフがありますが、
それをこの場面で体現してるのが印象的すぎるなと。



ヒロトの手が拳に変わることで、
イヴがヒロトの意志を受け取り、手を取り合えたという絵。
ガンダムを通じた意思疎通では残酷すぎるので、
こうした精神的な繋がりのある絵を入れてくれて凄くホッとしました。
あまりにも流れが強烈だったので。



殺意をガンダムの瞳に代弁させるのって、
まさに今までのガンダムが紡いできた映像を引き継いでいる感じですが、
そこにメカとの繋がりが垣間見れるのが気になるかな。

ガンダムというパートナーをイヴというパートナーを通じて描いているのが、
機体の意志というのを幻視する私達視聴者に対して、
その一面の残酷さに触れられてる気がして新鮮かなと。


イマジナリーライン超え。
ここから回想終わりまではヒロトの苦悩をこの向きで印象づけてる感があるかな。


最後の言葉は聞こえた。



ささやかな救いもない。




前作最終回付近。
前作主人公リクを撃とうとするヒロト。
イヴの妹であるサラを助けようとするリクに対し、
イヴを撃ってしまったことからリクの妨害を試みるも、
最後の言葉を思い出し、失敗。
ポーズで言えばガンダムは右腕でライフルを構えているのに、
照準を合わせているヒロトは左目で見ている。

ガンダムのポーズに対して左右反対という意味合いから、
イヴとの意志のズレをここでやっているのかなという感があるかなと。
まあ左目で見る人もいるっぽいので、
あまり気にしなくても良いのかもしれませんが。




放たれたビームは地上へ。
事象としてのビームの軌道を描かずに煙で表現するのが威力を物語っていてグッときますね。
煙の大きさにインパクトを持たせることでヒロトの後悔の大きさ、
気づきの衝撃に繋がる感じとか。
エグれた地面の熱気の変化を美術で見せているのも力入った描写だなと。
ヒロトの中の熱気が冷めていくのとかけてる感じ。


ガンダム自身も憔悴しきったようなポーズで、
ヒロトの心情にそう形に。



舞い上がった泥がガンダムへ。
リクと違いイヴを手に掛けてしまった後悔、
イヴの願いを無下にしていた行動に対する罪、
それを泥を浴びることで、
ヒロトの中に堆積するものに触れている感じで新鮮でした。
ガンダムが己に近いパートナーというのをやっているのが響くなと。

そしてここまではヒロトがイヴを撃ったことに対する自責として繋がってる感じ。
イヴを撃ったときも軌道は天ではなく地だったので、
地に撃つことでイヴの意思を尊重したことを表現してる風なのも、またGOOD。



そして現代へ。
イヴの肉親に近いメイとのやり取りがグッときますね。
ヒロトがリクに向けた左目を、そっと癒すような口づけが印象的。
感情の薄いキャラだからできる行動というのを照れずにやってるのが凄いなと。
周囲が照れてくれてるので、そこで何とかバランスとってる感。
でも普通にメイ好きになっちゃうよなぁコレ。
これは嘘をついている味だぜ!とか言わないかとちょっと頭をよぎったり?


泣くヒロトに対して今度は目を見せないガンダム。
ガンダムの表情を抑えることで、
共にいたものとしての存在感でガンダムを描いているのがいいなと。
ガンダムの意志が見えないからこそ、
泣くヒロトに対するガンダムを読んでしまう、みたいな。


前回のEDを意識した構図かな。
青空に舞う花びらに対して夜空の星をバックにしたイヴ。
星になったイヴを通した世界の美しさ、現代、なのかな。

今回はイヴを通してガンダムという無機物の意志に触れている感じが、
ロボットアニメのロマンに通じている感じが個人的に非常に印象的。

ビルドシリーズ、
ガンプラを通して歴史を重ねる世界を描いているのが印象的で、
この世界がまたどうシリーズとして繋がっていくのか、
というのにもまた意識させられる感じで、
シリーズの肝に触れた話数でもあったように思えたな。
今後も楽しみです。

アニメ雑記 2020/7/12 を語る

2020-07-12 20:04:19 | ■アニメレビューとか
●ガンダムビルドダイバーズRe:RISE ED2ほか


放送再開して、最新話数の特殊EDが綺麗で良かったな。
今作は直近のビルドダイバーズ1期から地続き感が強くて、
EDで走ってるのもその繋がりなのかなと思っているんですがどうなんでしょう。
初代ガンダムからZガンダムに変わったような感じ、みたいな。

そう感じるのは『舞-乙HiME』という作品のEDが『Zガンダム』のEDっぽいからかもしれません。
まあ『舞-HiME』の続編である舞乙の『乙』が『Z』とかけている印象なので、
EDもそのような意図なのかな?という邪推からですが。

まあ単純に

機動戦士ガンダム→機動戦士Zガンダム
舞-HiME→舞-乙HiME
ガンダムビルドダイバーズ→ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

と2作目にあたる作品で走りEDになったからそう見えた、
という憶測の話であったり。


ZガンダムのED。
ファが走るだけ。



舞-乙HiMEのED。
アリカが走る?滑る?だけ。

Zも乙も走りを描いてるにしてはちょっと宙ぶらりんな印象を受けます。
Zはちょっとはねた感じでそれを走っている風にタイミングをいじられてる風というか。
舞乙のEDもそれを踏まえてか宇宙空間を滑るような感じだけど、
スケートのような滑りのポーズじゃなくて、
アラレちゃん走りポーズで滑るような形になっていて、
動作としてファンタジックな印象が強い。
そういう動きのアレコレを含めたパロディなのかなと長年思っていたり。



そして今回のビルドダイバーズRe:RISEのED。
Zというよりはそれを引用した舞乙のパロディっぽく見えたかなぁと。
宇宙空間?を走る姿や極端な走りのタメツメがリアルな走りではなく、
向かっていく勢いを強調する感じで、
これもリアルな走りではなくイメージを先行している気がして、
そういうのが気になる感じだったかなと。

ちなみに舞-乙HiMEは自分も好きで未だによく見返します。
舞-HiMEから見るのがオススメです。
先日亡くなられた伊藤達文さんの回もあります。
ゼノグラシアに続く系統なのでアイマスファンにもおすすめです。
シンフォギアファンにもオススメです。
電童を見ているとなお良いかもしれません。
あとサンライズにおける福田演出についてSEEDを一旦忘れてどなたか触れてほしいと思います。

おわり。

彼女、お借りします 1話 を語る

2020-07-11 20:43:11 | ■アニメレビューとか
TVアニメ『彼女、お借りします』本PV|2020年7月10日放送開始 

新番1発目。
マガジンのラブコメではアニメ化が一番楽しみだった1作。
水原の可愛さや原作の光の表現がどうなるか気になってた感じでした。

水原の描写についてリップの強調なんかは、
アニメでよくやる記号を追加してきたなという感じでちょっと意外でしたね。
原作がそういう肉感的なところはあまり意識させない絵柄だったので。
スカートの絵柄なんかはテクスチャ張り込みでよくある模様のズレみたいなのがなくて、
実際に描いているのか撮影で早々といじってるのかわかりますが、
綺麗に見えてグッと来ました。

最初のデートの別れ近くで恋人繋ぎする辺りは原作にはなくて、
雰囲気作ってるのがまた良かったですね。
水族館での魚のディテールなど原作で描写されなかった部分も突っ込んで、
実在感のある感じにグッときます。

個人的に気になったのは主人公の部屋の枕?クッション?描写ですかね。
冒頭で主人公の悲しみに合わせて、
というか主人公のベッドの上の動作に合わせて微振動させていて、
ピンポイントでそこ動かすのかと驚かされました。

妄想の中の彼女は抱けず、枕相手にムスコを慰めるのか?みたいな描写ですが、
主人公の悲しみに体を震わす臨場感も伝えていていて、
なんだか不思議な存在感があったというか。

引きの絵でもセルでも置かれていますし。
わかりやすくティッシュ箱ナメのレイアウトからゴソゴソやってるので、
やっぱ枕が相手か?からのレンタル彼女アプリ発見で、
枕を抱く相手に見立てるような感じがなんか引っかかるなぁと。
特に水原が主人公の部屋にくるシチュエーションもあるわけで、
そのとき何らかの働きをするのかなぁとか今からちょっと楽しみ。

あと病室での縦の構図かな。
水原がばあちゃんと両親に挨拶するあたりは完全に壁ぶち抜きレイアウトで、
そういう病室内での見慣れない構図、
ケレン味のある構図を持ってきてるのが印象的だったな。
花びらが足元に落ちるのはアニメでの追加要素ですが、
原作の光を意識した絵をそこに置き換えられている気がしたな。
イメージ的な部分を実存的に、構図はインパクト重視で。
原作の水原に射し込む光を2段階置き換えることで、
存在感をより強く描こうとしてるところにグッとくる感じ。
これがまた原作通りの絵でやりました~、みたいな感じだと、
ただガッカリするだけだろうなと思うので、触れておきたい部分でした。


いやーしかし長髪美少女でメガネキャラでっていうの、
凄く『ラブひな』の成瀬川なるを思い出す感じ。
距離感の近さとか、おばあちゃんの存在とか。
『ラブひな』は連載開始からずっと読んでいて、
めちゃくちゃ成瀬川に憧れていたわけですが、
アニメはそういうの全く無かったんですよね。
なので今作は原作好きな人がもっと水原好きになってほしい、
そういうアニメになってほしい、みたいな願いが強いです。
今後も見ていくのが楽しみです。

ちなみに自分が見れる放送は勝手にBSかなと思ったら、
普通に地上波で見れるようで驚き。
次回はきちんと録画して見ます。