流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

22/7 12話 を語る

2020-03-29 11:09:21 | ■アニメレビューとか

特に意味のない話なんだけど、
映像が上下左右どの方向に流れているか、という感覚に襲われるときがある。
エヴァは自分の感覚だと完全に左方向で、ガンダムは右。
映写機に馴染みがあれば映画は上下どちらかの方向だったりするのかな。
22/7というグループ名が素朴で記号的なので、
矢印のついたソレ自体に関して何らかの意図があるのかなぁ、
みたいなことを考えてしまったな。


OPの差し替えはTVシリーズの演出として王道でグッときますね。
ただ本来OPで触れられていた動きはどこにいってしまったのかな、
みたいなのがちょっと引っかかり。

壁とのやり取りで、
みうがそれぞれのキャラをどう認識してるか触れてるのが個人的にグッときたな。
それぞれのキャラの過去を各話数で見てきたわけですが、
グループの中でみうが見てきたメンバーたちは私達が見てきたものとは違っていて、
キャラクターには色んな側面、接し方があるんだというのを再認識させられた感じ。
裏の顔を知ってわかっていた気になっていた視聴者の私達自身が壁だった、みたいな。


過去の姿の写真とか、
ブログにキャプつけしてる私が中の人だったか、みたいなね。
偏執的に彼女たちを追う存在はリアリティが無さすぎるので、
製作者や視聴者との共犯関係を知ってなお進む彼女たち、
という示し方なんかねぇ。

壁の向こう側にいる人は関係なく、
私達はもう22/7なんだ、という態度を示しても、
かごの中の小鳥ではないかと思える締め方で、
結局秋元康の手のひらの上という感。


絢香が起点になるようなところが多くてちょっと嬉しかったかな。
スマホのライトが無数の光りを強調するの、ちょっとデレマス的かも。

赤い部屋は現像室っていうイメージっぽいですが、
なんか今どきっぽくもなく、OPの麗華のイメージもあり強調もされているので、
OPの歌詞通りの意味合いの部屋なのかもしれないなとも。
最終回は正にキャラクターたちの生き方の難しさに触れた回だったのかな。
作られた存在が、画面の中のキャラクターが生きることの難しさ、みたいな。


毎回見る度にシャフトっぽいなと思ったポーズ。
ダンスの3Dとのギャップが激しいので、
ここで見惚れるとビックリさせられるのが個人的に毎回辛かった。
あと観客がファンタジーすぎるきらいがあるかなー。

個人的に最後のマネージャーの芝居はグッときたかな。
三宅健太の声にグッと来る感じで。

メンバー3人追加きたけど、2期とか今後の展望がどうなっているのか。
アニメ化が一種のゴールになっていると思っていたので、
グループ自体の今後がどう展開されていくのか楽しみかな。

アニメ雑記 2020/3/14 を語る

2020-03-14 21:18:56 | ■アニメレビューとか
●満月をさがして OP1
以前にも紹介したけど9年前くらいだったので再び。
コンテ演出:ますなりこうじ
作画監督:工藤裕加
原画:友岡新平 なかじまちゅうじ 外崎春雄 石浜真史 椎野隆介 
理由としては友岡さんがプリキュアのOPやっていると聞いて、
真っ先にこの作品を思い浮かべてしまったからかな。
最近14年ぶりに見返してるんですが、相変わらず楽しく見れていて、当時自分が楽しんでみていたのは本当だったんだなとわかったのもよかったな。再視聴して思ったよりよくなかったとか思うとアレかなぁと思ったりもしたので。

テレ東の女児向けアイドルアニメの00年代初頭の作品で、
アイカツまで伸びる一大ジャンルだと思っているので、
テレ東の作るアイドルアニメ特集的なものを読んでみたい気もする。



OPダンス。
満月のダンスで振り向いたら巨大ビジョンが背後に出現したかのようにフルムーン(満月がアイドルに変身した姿)が出る仕掛けは今見てもインパクトありますね。解像度が足りてない感じがライブとかで使う巨大ビジョンっぽい印象がして、そこでアイドルっぽさやるのか、という驚きがあります。


画面分割も巨大ビジョンっぽい演出のアシストをしている感じ。


変身ものなんですが満月がフルムーンに変身するシーンがなく、同時に存在する場合でもそれぞれが別のキャラっぽく配置してるのが特徴的な気がします。これは後期OPもそうかな。これは以前の感想でも書きましたが、成長したフルムーンとフルムーンから見た幼い満月とは一体どういうものなのか、というのをもう少し見たかった気もします。まあ以前の自分はその辺スルーしていたかもしれないので今回の視聴で拾えるかもしれませんが。


画面分割。
色々な動きを見せる満月の姿の中で、
こちらを見て微笑むだけのフルムーンを特に意識して見てしまう。
満月が見せる挙動より、変身した姿に特に目を向けてしまうので、
右下角の最奥という画面の配置、
それを意識しての立体的な置き方もそこを見せたいがための配置なのかなという印象。







傘に落ちてきた星に反応して振り返ってこちらを微笑む満月。
フルムーンの笑顔に惹かれるけども、満月の笑顔にも惹かれる。
ここで両者が同じ存在だと意識させられるのと、
一番魅力的なそのままの君、という感じの演出がグッとくるかなと。
振り返りをダブルアクションで見せ、
アップはさらにポン寄りで見せて、
さらにアップでは傘をまわすことで喜びの感情を強調すると、
ここの表情のために割と凝ったことをやってる感。
傘のつばの手前部分をぼかしてるのもいいですね。

傘回しを引きの絵でやらないのは省略的な意味や、動きのファンタジーさ、筋肉の動きなどを意識させない都合の良さがあって彼女の可愛さだけに集中できる。何でも動けばいい、という考えからでは出てこない発想じゃないかなと思うので、今後はそういうのも意識してアニメ見たいかな。


物語的には1年後に死ぬとわかっていてどう生きるかという作品で、
割と自分的には飽きたテーマなんですが、
歌や満月の切実な感じが個人的に好きで、やはり好きなアニメだなと。
たぶん自分があまりアイドルものを熱心に見れないし、
推しがどうこうと見れないのは今作が根底にあるからかもしれません。


最近は長期シリーズをたくさん見ていますが、地方だからと腐って自分が見れていたはずの作品を見たい作品ではないしと熱心に見れてなかったことに対してかなりショックを受けていて、やはりできる限りアニメは追いたいし、グッときたものは感想書きたいなと思いました。

22/7 9話とか を語る

2020-03-08 12:05:04 | ■アニメレビューとか

アバン。
目の付近に手を入れようとしてカット割るのが気になったかな。
作業するんじゃないのかとか、どうしてそこで止まるんだろうという引っ掛かり。
今回の話は泣き虫だった幼少期と自立した青年期の話で、
泣くことがテーマの一つとして扱われていた気がするので、
そこで手を止められたことが思い返すとフックとしては印象的なアバンだったかなと。


玄関扉が見えないカメラ位置。
絢香が部屋に取り残されるので、家族とは離れてしまうけども、
自身はここから動かない、22/7として活動することが今の居場所、
そういう風な語り口なよう。
そしてここが終着であるという皮肉を含むみたいな。
どうせアニメというシリーズだから、22/7から出ることはないから、
みたいなものを感じてしまったな。
意地悪すぎる見方か。


オメーは国語の教師かよォ!というオアシス的ツッコミを入れたくなる。

涙に代表されるような液、自らが発した吐息から字を書くの、
この話数が水の話というのを補強してる気がする。
水は流れていくもの、循環していくものなので、
そういう流れの中で居場所を見つけるというのに矛盾性を感じたな。
歩き疲れて腰を下ろした場所が居場所、
でも水はたえず流され続けるだけでは、みたいな。
ただ吐息の上に書かれた「居」のように、確かに水の上に居があって、
それを背にして絢香たちは去っていく。
でも「居」が書かれた電車は同じところを巡ってるだけだとも言える。

自分が居ることができるオアシス的な何かなんてないんじゃないかとか、
色々なことを考えてしまったな。


ランドセルの色でキャラ付けしてる感あるかな。
次女はいつも男子と遊んでるのかな的な。
姉の語る姉妹の形を意識するところで想定線超えして強調してる感。


落ち葉の形が姉妹の形ってちょっと軽くない?と思ったけど、
行き着いた場所みたいなのは思い込みで、
ちょっと風が吹けば失ってしまうもの、
だから偶然のこの形に意味があるという語り口だったのかな。


魚や温泉の居場所はここだったのか、みたいな。
これはギャグ的な意味なんだろうけど。



嫌われても泣かなくなった絢香。
自分が水を出さなくなった代わりに水ぶっかけられて、
可哀想な絢香を演出する。
状況的に言えばトイレの個室が居場所になっていたような形だけど、
そこから追い出されるような格好。
いくら嫌われても居場所を追われない家と、
嫌われれば居場所を追われる学校、みたいな。

絢香自身が「居」について饒舌だったのは、
自分の居場所を探して悩んだ末の理論武装なのかなとも思えてくる。


なぜ絢香が22/7に入ったのか、そもそもなぜ手紙がきたのか、
というのは孤独だけども自分で歩んでいける絢香の中の、
居場所を求める欲求からだったのかなぁ。
見る目あるじゃん、というのは自分を振り回した容姿への皮肉のように思えるけど。
落ち葉が象徴するように、また流れてみるのも悪くない、なのかな。

絢香の話は他のメンバーに比べると自身が自立しすぎていて、
なぜここでメンバーに?という疑問が湧き出る話だったので、
絢香の語り口ではなく、
シリーズ全体を含めた話数構成から読んで欲しい話だったのかなと。




温泉につかってみんなが一つになったように感じたみう。
絢香が同様のことを思っていたことは温泉のシーンの裏返しなのかな。
落ち葉がメンバーを強調し、歌が星空を強調する。
温泉のシーンを改めて言葉にしている印象がして、
絢香の語る言葉の意味合いについて意識が向く印象だったかなと。
皆が団らんしていても、その和に入らなくてもいい、
そういう距離感があるのが絢香としても好ましいのかな、みたいな。



電車のシーンのやり直しなのかな。
ただの可愛い女の子、というのが絢香の一番クリティカルなところなのかな。
女の子としての可愛さを意識してるから、周りの女性の目が辛いみたいな。
みんなが同じ方向を向いていることを好ましく思えてるのは、
みんな可愛い女の子だからってことか。

落ち葉が示す22/7や橋の下に流れる河など、
流れる水の上に立脚した姿っていうのは、
形の奇跡性やその場所へ至るための架け橋を強調する感じで、
22/7に絢香が選ばれたこと、その道がかかったことに対する意識だったのかな。
またみうがいる方向に戻るのはまだ居場所を変えないこと、
橋を渡りきるような、向こう岸へ行かないことの示唆という感。

絢香が星を好むのは、
居場所が変わらない美しいものの象徴としてなのかな。

自分の見方だと漫画家としての側面をあまり見れなかった感あるな。
自分の好ましいものを追っていった先に一人で生きていける道を見つけたけど、
絢香の希望はそうではなかったということなのかな。
少女漫画が好きなのは、可愛い女の子が許される世界だからなのかな、とか。
まあどうでもいい話かな。

メンバーが22/7に寄りかかる話が描かれてきましたが、
今度はその場所がなくなるということでどうなっていくのか。
やはり解散再結成で壁からの支配を逃れて新しい道を、みたいなのかな。
どうなっていくのか楽しみです。

映像研には手を出すな! 8話とか を語る

2020-03-06 22:55:29 | ■アニメレビューとか




松本さんのラストカットが凄いインパクトあって好きですね。
校舎奥で爆発してその光が学校や周囲を駆け巡るという、
映像の持つインパクトがその舞台となった地域を揺さぶる、
輝かせるような形が作画の妙もあって気持ち良い。
学生アニメが持つ青春っぽさ、
青春は爆発だ!みたいな形のメタ的な描き方としてもグッとくる感。
このアイディアは水崎氏か、はたまた浅草氏か?
そういうパートの謎を含めた映像美が際立つカットで好きですね。
原作者ツイで言及したりしてるのかな。

映像研、原作ずっと読んでるのにサッパリ話を覚えてなくて、
アニメ毎話見ながら、こういう話だったのか!とひざを打ってる感じ。
最後まで楽しんで見たいですね。

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 8話とか を語る

2020-03-01 00:00:00 | ■アニメレビューとか

エイリアンでエヴァ初号機という感じだろうか。
ダミープラグでエヴァ3号機を壊し暴れてるみたいな。
しかし本人が意図しない力を手に入れて発揮する、
というのは存外恐ろしさをはらむという意図のパロディなら感心するな。
この作品がそういう方向に振れることはないだろうけど。

メイプルが強くなっていくのを見るのは本人が凄く楽しそうだから微笑ましいな。
ただこのゲームを遊ぶことは強くなることが本懐みたいなのになってる印象は、
ちょっと違和感を覚える感じもするかな。
意図しない力を手に入れていくのはラッキーマン的な素養だけど、
別に現実が不幸とかそういう対価としてのゲーム結果というわけでもないし、
単純にギャグとしての側面を走ってる気もするかなぁと。
だから物語として多くの力を手に入れることが許されている的な。


ワカメ影。
プリキュアでもちょい話題になったので、
再び回帰の時期なのかなという気が。



変身。
股を強調する太線やお腹強調エロい感。
メカと美少女の相性の良さを再度実感する。
背中にいっぱい背負うので、
重量で背中を反って背負う感出してるのもいいなと。


落ち着いてからの展開がカッコいいですね。
少女が目をつぶる一種の神聖さが、
メカメカしさに変わっていく劇的な感じがグッとくるのかな。




敵攻撃着弾からの飛散。
メイプルの防御力を強調するシーンですが、
いきなりの胸薔薇の強調や後ろからの絵が暗くてやや分かりづらい感じ。
ただエフェクトの飛散が綺麗で格好良いので問題ナッシングという感。


大沼作品らしいカットかなという感。
円柱空間に落下しつつシンボルを強調するような画面が引っかかる感。


今度はフリーダムかなっという一斉掃射。
武装的にデンドロっぽい感じがしましたが、SEEDっぽいかなと。
発射のためでカット枚に後ろにバックするので、
ずいぶんとそこ強調するんだなという感。
エヴァもSEEDも仕組まれた子供、みたいなのあるけど、
そういう裏の顔がこの作品にあったりするんだろうか。


メイプルがどんどん奇怪になっていくけど、
最終的にどうなっていくのか楽しみです。