流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

雑記 2021/12/30 を語る

2021-12-30 20:28:29 | ■雑記
今年を振り返ると納得を求めてさまよっていたような気がします。
自分の生活にしても世の中の動きにしてもアニメにしても。

「納得」は全てに優先するぜッ!!

とは「ジョジョの奇妙な冒険第7部」のジャイロ・ツェペリのセリフですが、
そういう自分が納得できるものを受け取れなかったような、
そんな気分の年だったかなという気がします。
気分が晴れないからかプリキュア見ちゃったりとか、
そんな感じだったのかもしれないな、と。

恒例の今年よく聞いていた曲紹介しつつ雑記でも。

 卒業式で歌うような曲がアニメ主題歌っていうのが意外で、
こういう空気感は好みでヘビロテしてました。

ただ肝心の物語が中途半端な形で終わってしまったので非常に残念。
円盤購入とかして応援してみましたけど、なんか徒労っぽい感じですし。

スタッフは評価されてるようでそれもよくわかるんですが、
なぜ納得できないもの出されて応援までしてしまったのだろうか、
という納得できなさはやはりあり。
企画からもう決まった形であったならやはり納得はできないな、
という感じでアニメ業界不審に繋がった感が強い。

そしてその延長でクローバーワークス不審も再燃という感。
FGOも「86」監督回以外は納得できない作品だったので、
なぜ自分に返ってこないアニメ作品に金出さないといけないんだろう、という気分にもなり。
来年に明日ちゃんと着せ替え人形という自分が大好きな原作をクローバーがアニメ化しますが、
正直イメージ的に全然盛り上がる気持ちになれなくて辛いな、という感。
意気消沈、という気持ち。

たぶん良作にしてくださるでしょうし毎話感想書くと思いますが、
今年の気分を象徴する出来事だったので書いておきます。


 
OPがなんか少し似てるのが面白いな、と思った2作。
 Vivyは作品的にあまり納得はできていませんでしたが、
音楽的には結構楽しんでいた作品だったように思います。

歌い手違いもヘビロテしていたり。
後半サビの転調がグレイス版の強みという感じでグッときます。

 悠木碧のほとばしる曲というのがやっぱ好きかなと。
作品的にも合っていて好きでした。


 割と変わり種な曲。
無理やり曲調変えるあたり凄い強引な曲だなぁという印象ですが、
それが癖になる感じだったかな。
本編が人生を一つの失敗で棒に振るっていうのがリアルな感じだったので、
そこを意識しながら聞いちゃう感じだったかなぁとか。
よくこんな曲作れるなとか、割とそういう意識が来る感じだったかなと。

 劇場版が面白かったのでスタァライトの曲は結構リピートしていました。
やはりRE:CREATEやスタァライト辺りが好きですね。
特にスタァライトの冒頭ようなストリングスの強い曲はたまらなく好きなので、
ついそこだけリピートしたりしてしまいます。
三森すずこ凄いな、と思うことが今年は多かったように思います。

 シナヤカナミライ、薔薇と私、
同じ作曲で歌詞違いの曲っていうのが珍しくこれまた3曲ともヘビロテしてました。
イントロが力強く思わず引き込まれてしまうのが面白いかな。
本編とは違う役者としての緊張感を持った歌声が本編キャラの心情を引き立てていて聴き応えがありGOODという感じ。

かげきしょうじょ!は絵コンテ3人でしたが、
それぞれの方の回で抜き回見どころ回ありで割と地に足のついたシリーズで見ていてとても安心感がありました。

ALTIMA解散以降、MOTSU氏の楽曲が恋しい部分があったので嬉しい1作だったかな。
 芹澤優は『トニカクカワイイ』の有栖川要で意識した感じだったかな。
OPの映像も好きだったのもありよく聴いていました。


今年はサントラばかり聴いていて新譜はあまり聴いていなかった感。
来年はいろんな曲を聴けたらいいですね。
あと今の自分の様々なものに対するわだかまりが溶けたらいいなと思います。

アニメ雑記 2021/12/12 を語る

2021-12-12 19:30:54 | ■アニメレビューとか
●フラ・フラダンス
水島精二総監督以外の情報を何も仕入れずの鑑賞。
以前いわき市周辺にいたときにフラダンスで有名だと聞いていましたが、
特に見に行くこともしなかったので、
ちょっともったいないことをしていたかなぁと思ったり。

以下ネタバレ感想。


フラガールをしていた主人公の姉が地震で亡くって、
妹である自分もその影響で踊るっていうのを導入からやってましたが、
その際に主人公がダンス中に転んでしまったときに両親が部屋に様子を見に来て、
親に愛されてるんだなぁというのが伝わってくるようで、
そこがまずグッときたかな。
こういう部分で震災の爪痕を感じさせるのに無常さを感じてしまうというか。

とんとん拍子でハワイアンズの就職が決まって、
さあ踊るぞっていうときに主人公のダンスが下手だとのがちょっと残酷に感じたな。
採用理由も笑顔だったというのもあるし、姉という血筋的なものを含め、
就職できたきっかけが本人の努力とは無関係で弱く、
容姿で採用されたと言ってもしょうがない感じだったので、
自分の容姿に無頓着だとこういう事故が起こるのかなというか。

主人公が好きになった相手が自分に姉の姿を感じているのを知って失恋するのも、
なかなか珍しい情緒な気がしたな。
多くを語らない部分が個人的にヒットしたかなという感。
吉田玲子脚本はどこまで炸裂していたのかな。

あと主人公が現実逃避にアイドルライブに行くのが個人的に納得感があったかな。
かわいい女の子たちが華麗に踊って歌って、
というのが同じような立ち位置にいる主人公の模範すべき形だったり、
境遇を想像できるからこそアイドルの活動に感動できるのかなとか、
女性がアイドルにハマる視点を描いていたのが非常にグッときたなと。
アイドルがアイドル好きなのはよくわかりますが、
アイドルじゃない女性がアイドルを好きな理由が描かれるパターンは可愛いからとか、
そういう理由しか受け取れていなかったので、
本作はだいぶ意義深い印象がしました。

吉田玲子繋がりというか、
そういうアイドルがアイドルになる過程を主人公を通した目で想像すると、
けいおん!って本編で学生時代を、エンディングで未来を描いていたと思うと、
やっぱああいう風になる、なりたい、という意識付けとしてあの作品はそこが強かったのかな、みたいなことを改めて思ったり。
どうでもいい話でした。

綿田慎也監督はアイドルマスターミリオンライブも控えているので、
どういうアイドル観を見せてくださるのかもちょっと楽しみになってきたかな。
仕事系アニメはPAの十八番だと思っていましたが、
本作も面白い作品で良かったです。


●EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 
ANEMONEから3年たってる驚き。
それより1部と2部の公開までの間が1年だったことに驚愕。
なんか1部見終わってから3年ぐらいたって2部を見たような気がしていたので。
エウレカセブンは田舎な自分の地域でも見れたロボットアニメで、
友人に録画したDVDを渡したりと、割と熱を入れてみていた作品でしたが、
後半に納得がいかなくなり次第に興味を失っていきましたが、それでもシリーズを追っていたので、
感無量という感はします。
プリキュアとエウレカで朝は佐藤直紀のカラーが違う音楽が聴ける贅沢な時間だなと感じていた高校時代が懐かしいですね。

以下ネタバレ感想。


本編始まって場面転換でのテロップの嵐、
説明台詞の嵐でこれではネットで説明セリフ多すぎで叩かれそう、
みたいなことを思いつつも全天モニターやアクション、
モニターグラフィックスなどが凝ったサーカスを含めカッコいいシーンが続いてよかったな。
モニター演出はカラーが関わっていたようなので、
かっこよさはそこからだったのかなという感。

フラ・フラダンスで水島精二監督作を見るという意識があったためか、
ミュンヘンを目指す旅の工程がボンズ作品繋がりで、
また現代とファンタジー関連付けでミュンヘンを出しているのが、
ファンサービスなのかはたまたメタ的なゴールとしてのハガレンを意識してるのかとか、
そういうのをちょっと気にしてしまう感じでした。

作品内で関係企業のロゴが出てくるのもちょっと不思議な感じ。
bones一体何をしている企業なの?みたいな。
バンダイナムコとかEMOTIONとか、マジで一体何なの?みたいな。
ケースの中に入っていたbones印の箱からエウレカが銃を取り出して、
箱だけ無くなってケースを閉めるのを見てなんかグッときた記憶があるんですが、
なぜそこでグッときたのかは忘れてしまいました。

エウレカはTVシリーズでレントンの祖父役だったの青野武を始め、
鬼籍に入られた方が多く、影響は多大だったと思われますが、
最終的にデューイ役に山寺宏一が抜擢されてるのを見て、
仮想世界的な世界観に繋がりができたような感があったかな。

個人的になぜか本作に合体ロボが登場し、
わざわざモニター画面に合体の文字、
しかも高橋良輔による書という解せないものが出てきて非常に困惑しました。
というのも勇者王ガオガイガーなどで高橋良輔による書などはモニター演出で使われていて、
エヴァ影響下にあった作品を含めたいという演出かと思いましたが、
よく考えるとやられ役だしウルトラマンと化したニルヴァーシュの引き立て役で、
同じような引用をしている作品、
ガンソード3話と真逆で、合体ロボにアンチ的なのが気になったかな。
え、なぜ今それやっちゃう?みたいな。
昔捨てた嫌悪感を思い出してしまいました。
あと一部アラートが勇者王におけるゴルディオンハンマー承認後に、
モニター画面から鳴るアラートに似ている気がしたので、
そこで意識を持っていかれた感はありますね。
まあ自分が反感を持ってしまったので意識してしまったのかもしれませんが。

エウレカの可愛さみたいものは名塚佳織に大きく依存している気がしますが、
母親をやっているエウレカの姿は新鮮だったかな。
あと登場人物でいえばすっかり存在を忘れていたチャールズ夫妻がグッときたかな。

なぜいきなり逆シャアを始めたのかが理解できなかったんですが、
現代ならアクシズはこうやって逸らす、をやりたかったのかな。

個人的に身勝手ながら前半はTVシリーズ26話までの好印象さを、
後半はそれ以降のTVシリーズの苦手部分を重ねてしまったような感じがあったかな。
あと最後までサッカーしなかったなみたいな。
エヴァとは違った意味でいろんなことを感じた1作でした。

アニメ雑記 2021/12/7 を語る

2021-12-07 18:23:21 | ■アニメレビューとか
最近ずっとプリキュアのサントラを聞いていたのでその関係の話。
自分はプリキュアを分ける線があるとすれば、
音楽が佐藤直紀以前以後が一番納得できるのではないかとずっと思っていたので、
好きな佐藤直紀の曲の話をしたいと思います。
ちなみに佐藤直紀がBGMを担当したのは下記の通り。
・ふたりはプリキュア
・ふたりはプリキュア Max Heart
・ふたりはプリキュア Splash Star 
・Yes!プリキュア5 
・Yes!プリキュア5GoGo! 
劇場版も5GoGo!まで担当。
またオールスターであるDXシリーズも3作担当。
ちなみにオールスターDX3はフレッシュ、ハートキャッチ、スィートプリキュア担当の高梨康治は未参加。
次のNewStageからは高梨康治が担当。

NewStageではしゃべらないキャラクターも増え、そのキャラクターが主に佐藤直紀参加作品キャラなので、ここで音的な世代交代が生まれている。なので、プリキュアを分ける線があるとしたら佐藤直紀参加の成否から生まれているといっても過言ではない、と自分は思っていたりします。

まあ音楽的にどうこうはあまり言えないので、
曲名紹介しつつ印象的な場面の話でも。


 8.逆転勝利
プリキュアはBGMでピンチや逆転を表現しているので、
この曲は題名からしてプリキュア的な曲ではないかと思います。
個人的に印象に残ってるのが42話。
というか42話は1期プリキュアの中で突出しているので全ての面で印象的ですが。
直前のシーンでのなぎさの独白、
そしてなぎさを待つほのか手にあるコンパクトが光る、
というのがありますが、希望の姫君ミップルがほのかの持つ希望を輝かせている、
そしてなぎさもそれに答えている、そしてこの曲から動き出す、
というのが良いですよね。
西尾さんは結構販促おもちゃを使った演出を用意してくださっていて、
ただのお約束で終わらせないような工夫をしていたのかなと思います。


27.プリキュア登場
言わずもがな。
42話でブレス装着からの本領発揮のシーンなどで使用。
ふたりが煙の中から登場するのはMHのOPでも使用され、
オールスターでも引用されとプリキュアを象徴する構図になりましたね。
その場面にかかっていた曲。
シリーズでもよくかかりますし、
オールスターDX3でもピンクチームのバトルシーンとしても使われていました。
DX3のOPではピンクチームのカットで音楽:佐藤直紀がクレジットされているので、
プリキュアの戦闘BGMと言えばこれだ、という印象も受けたような気がします。


 ・三人の絆
やはり最終回。
自分の感覚として最終バトルで主題歌を流すのは逃げではないか、というのがあります。

これは勇者王ガオガイガーを見てからの感覚なんですが、第1話最終話それぞれがOPとEDの曲名がサブタイトルになっており、物語が1話から最終話まで進んだこととかけ、また各話数の中の物語を内包するような意図になっているんですよね。そうやって進んだ物語の結末が果たして最初の曲で締められていいのか、というのがやはりあったのかなと思いまして。最終回に主題歌を流すのは盛り上がるし原点回帰的で良いけど、それでいいのだろうか、という思いというか。

そういうモヤモヤがあって色んな作品の最終回を楽しみつつもガオガイガー的な音楽の使い方をする作品になかなか出会えないな、と思っていた時期に登場したのが本作のこの曲で。

MH自体は引き延ばしという意識で敵もあまり魅力的に映らず監督の演出回もなくと割と残念に思っていましたが最終回が素晴らしかったのでもう全てが良いという恰好になりました。

それを作り出したのがこの曲と言っても全く過言じゃないですね。
最初の復活でやっぱそうくるかぁ、からのという感じでしたし。
また転調に合わせてブレスレットが光るのもメチャメチャ好きですね。
42話でコンパクトが光のと合わせて好きな演出です。
2人の負けないという希望の意思なのか、
ブレスレットが2人の2年間を肯定するような一瞬なのか。
それが非常に良い。
そしてそれぞれ違う軌跡を通って同時に蹴りが入るという、
ふたりはプリキュアを象徴する戦いを含め総決算に相応しかった。
そういう場面で流れた曲なので非常に思い入れは強いです。

 ・プリキュア スプラッシュ☆スターのテーマ
最終回付近、ゴーヤーンとのバトル辺りはよく見返すので、その辺りの印象が強いです。
トランペットのソロ、それと重なるフルートが二人の関係を表現していてよい、
という表を某動画で見かけてなるほどなぁと思ったりも。
スプラッシュスターは最終話でシーンの切れ目で光が広がるのが目立つので、
光あれ、という意味合いを含む曲という印象があるかなという感。


 ・風よ!光よ!
劇場版で使用された曲ですが、本編最終話でも使用。
諦めない4人の意思を印象付けていてる非常にかっこいい曲です。
44秒と短い中にSSの魅力がグッと締まっているような印象。
本編でも1度しか流れない曲なので余計に印象に残ります。
そして田中宏紀パート。
自分は最近まで意識してなかったんですが、
初期の田中さんはプリキュアがメインだったんですよね。
咲の表情が力んだときにおデコが広めになるのとか正にって感じになります。
SSでも多くのシーンを担当されていますが、
こういう特別なシーンをやっているのを見ると、
注目される前から力量のある方だったんだなと思います。

シーンとしても全員が画面にそれぞれ突っ込んでくる演出も珍しく、
攻めた形になってるのも目を引きます。
特別なシーンだからこそ、というのを感じられるのが個人的に好きです。


 ・昨日の私を超えていく
この曲の話をするために記事を書こうと思ったんですが、
実はあまり書くことがありません。

キュアドリームのコピーであるダークドリームが、
コピーなのだから両者は同じであると告げますが、
それに対しキュアドリームがそれは違うと反撃に転じる際にかかる曲です。
自分を超える、というテーマの作品で正にそれを行おうというところでかかる曲としてドラマチックで好きです。

この曲が流れるシーンも一部田中宏紀パート。
この曲は自分が知ってる限りだと本作と合わせ3回流れますが、
そのうち2回は田中パート、DX2で流れたときは3Dシーンでした。
まだ注目される前後ですが、ほぼ当時の型が完成されたような恰好です。

DISC-1
01.メタモルフォーゼ
プリキュア5の変身曲。
個人的にGoGoよりこちらの方が好みかな。

変身シーン的にはボリューム不足感は否めないんですが、
5人揃って名乗るカットは祝福を受けたような光とあおりが印象的。
5GoGoの5人が重なっていて次々にアウトしていくのもカッコいいんですが、
初代の地面が光るような隠れたヒーロー像から、
祝福を受けた5人を象徴する立ち姿が華やかで好みかなと。
スプラッシュスターがMaxHeartの最終回を引き受ける感じで精霊や世界との繋がりを力にしていましたが、
こちらはその流れをいったんリセットするような恰好でしたね。
変身シーンは5人の未来への祝福だったのかなと今思い返すと感じるかなと。

プリキュア5は佐藤直紀の音楽もこなれてきたのか特に印象的な曲が多いです。 


04.5つの心!プリキュア5!
本編で攻勢に転じた際によく流れます。
DX2では登場シーンで流れています。
フレッシュの登場シーンが主題歌のインストだったのに対し、
5は普通に作品BGMだったのが曲の強さを感じさせてくれました。
初代、SSもプリキュア登場のアレンジだったので、
やはり佐藤直紀の曲強いなと思わせられた感。
5GoGo終盤、館長に固有必殺技連発するシーンでも流れてましたね。


05.乙女の力、受けてみなさい!
これもまたよく流れる曲という感じ。
キュアドリームがクリスタルシュートを放つシーンを思い出します。
ソロのホルンがカッコいい曲ですよね。
ちなみにクリスタルシュートは田中作画。
DX3ではそれぞれのチームの終盤戦を描いたシーンで使われていました。
やはりプリキュア5としてチームで絡むバトルが多いためなのか、
オールスターDXシリーズとの相性は抜群だったように思います。


26.信じる仲間とともに
名曲が多いプリキュア5でもトップクラスに好きな曲です。
TVシリーズだと34話のかれんのバトルを思い出します。
河野回は顔は似ないですが充実した回が多かった印象。

個人的に5GoGoの劇場版で流れたのが印象的です。
この曲のためにあるシーンのような感じがあるのが強い印象を与えるのかもしれません。
TVシリーズではキュアルージュから始まる曲というイメージもあり、
親友とかけるような意味合いがあるのかなと思います。

劇場版では初期に仲の悪かったりんとかれん、
キュアルージュとキュアアクアから始まるのがグッとくるのと、
アクアのセリフが非常に胸を打つんですよね。
劇場版は好きで何度も見ているんですが、なぜそのセリフが出てくるのか、
という源泉がTVシリーズ虫食い視聴な自分はあまり掴めておらず。
なので長年凄く良いシーンなんだけど、なぜアクアなんだろう?
というのが疑問でしたが今回TVシリーズで34話などを見て少しわかったような気がします。

鏡の国でもそうですが、
アクアはドリームと同じく5人の中では少しテーマを強く描かれているキャラクターという印象が強いです。
自分ひとりで何でもできると思っていた、周囲を見ていなかった、
そういう子の成長の一端が描かれるのがグッとくる感じかな。
5GoGoでも2話前後編でかれんメイン回をやったりとちょっと特別な感じで。
なのでそれを踏まえて劇場版を見ると、なるほどな、と思えたというか。

そしてこの曲もちょっとシリアスな形で始まるのが、
ほかの曲とちょっと違うところですかね。
意味合いとしては、昨日の私を超えていく、に近いかもしれません。
ピアノの旋律がちょっとした悲観を感じさせてくれますが、
そういう後ろ向きなところを乗り越えていくという形の曲なのかなと思います。

DXではプリキュア全員が戦うシーンで使用。
5勢とSS勢が必殺技を出すあたりは田中作画。
プリキュア名シーンに田中作画ありを印象付けてくれるのがDXシリーズ。


DISC-2
04.勇躍!プリキュア5!
これもまた定番的な登場BGMですが非常にかっこいい曲ですね。
DX3などでは全員の変身シーンではこの曲を元にした曲が使われています。

18.エターナル襲撃
ほぼ毎話流れる曲ですが、
ちょっとした使い方でピンチ度が変わるのが楽しい敵側イケイケの曲で好きです。
終盤などでルージュやアクアの戦闘組が必殺技を放つも敵に通用せず、
という場面で流れてるとちょっとした絶望感があって良いです。
特にそれまでは必殺技を放てば大体決着みたいな恰好なので、全然違う印象になります。
またDX3では敵の前になすすべなくチームがバラバラにされるので、
そういう敵の手のひらの上にいるという恐怖感をあおってくるのがまた良いです。

 16.ケーキ城空中戦(大空の追撃)
()はTVシリーズサントラでの曲名。
サントラ貼るのも疲れたので代替え。
荒ぶるティンパニーが印象的な空中戦を思わせる曲です。
熾烈な戦いを印象付けてくれる感じで好きです。
DX3での田中作画パートその1という感。

22.ドリームの愛
例のシーンのBGM。
プリキュア通してああいうシーンがあるのはプリキュア5だけなのかな?
敵側ムシバーンの動揺が非常に印象に残っています。
愛など下らん!という態度に対してデザート女王を慕う姿は一見して矛盾していて、
その胸中が満たされない心で占めているというのが味わい深い。
ドリームの愛が作品で何を意味するのかは明確に描かれませんが、
ムシバーンが求めていたものは何か、
なぜドリームの愛が描かれなければならないのか。
そういうものを浮かび上がらせてくれる、象徴する曲だったかなと思います。

24.ミルキィローズ対ムシバーン
スプラッシュスターからの引用。
SS最終回のゴーヤーンのやばさを思い出すと、
押されながらも互角にムシバーンと戦ってるミルキィローズ凄いな、
みたいな感じになります。
と同時に悪意の強い曲の中で確実にショコラの言葉が届き、
女王の呪いが解けているのが気になる感じ。
印象的には味方側が圧倒的に劣勢なのになぜ?みたいな引っ掛かり。
ドリーム対ココもそうですね。
ショコラとムシバーンの掛け合い、
まあ一方的にムシバーンがショコラの言葉に噛みつくだけですが、
実は呪いをかけたムシバーン自身の揺らぎなのではないか、
とBGMの流れで思わせられる一面があるのが気になるかなという感。

25.ミルキィローズ・メタルブリザード
必殺技固有BGMの中ではトップクラスにカッコいい曲なのに、
TVシリーズではこの曲を流すとバトル終了の流れになる印象が強いためか、
1,2回くらいしか使われなかった不遇の曲。

しかし劇場版のこの曲の意義は非常に大きく感じます。
まずそれまでピンチ度高めだったプリキュア勢がムシバーン勢を完全に圧倒する曲であること。
またミルキィローズ最後の見せ場としての盛り上がり。
曲がカッコいいので場を盛り上げている。

メタルブリザードの玩具のギミックとしてふたつの青と赤の薔薇がくっつく演出がありますが、
見方を変えれば男女がくっつく感じとも思えなくもなく、
この場にいるデザート女王、ムシバーン、ショコラの関係の暗喩かも?と思えてくる。
青いバラは秘密の印、である。


30.輝く希望 シャイニングドリーム
佐藤直紀はプリキュア5GoGo!以降は映画のオールスターDXにしかかかわっていないので、
シリーズでの映画での仕事もお菓子の国が最後になりますが、
最後に良い曲を残してくれたなという感。

割とお菓子の国はムシバーンが終始圧倒していて、
プリキュア勢が劣勢気味な感じですが、
最後の最後に暗い世界観を払しょくする展開、
輝く太陽、天空の青空をバックにしたバトルに開放感があり、
それを見事に演出した曲だったと思います。

ムシバーンが太陽を背にしたドリームの姿に何を見たのか、
というのを含めドラマチックな一騎打ち。
ドリームがムシバーンを貫いたことで、
ドリームたちの思いがムシバーンに届いたのかなと思うとちょっと切ない。
そしてドリームもムシバーンを知ったからこそ、
あの表情なのかもな、とも。
ムシバーンを中心とした心のありようの見せ方が印象的で、
音楽的にそれを盛り上げてくださっていて良かったと思います。
かっこよすぎてこのシーン何度見たかわかりません。
まあ佐藤直紀プリキュア終盤は大体よく見返すのですが、
その中でもよく見返している気がします。

個人的にこういうシーンをやれる方こそスターアニメーターだよな、
みたいなことを思ったりもしますが、
DX3でオマージュをやったシーンが田中作画だったので、
やはりそういう意識あるのかなみたいに思ったり。
まあDX3のあのシーンはやはり田中さんしかいなくない?
みたいなことは過去のDXシリーズを見ていると思ってしまったりもしますが。


というわけでBGMを肴に好きなプリキュアシーン語りをしてしまいました。
実は最近は帰ったらすぐ横になりdアニで好きなプリキュアのシーンをヘヴィロテしたあと、
寝るまでヘッドフォンで紹介したプリキュアBGMを流すみたいな所業を繰り返していたので、
それに終止符を打つために書いた感じがします。
ゲームしたり他アニメを見た後にこれをやったりすると寝るのが2時3時になっていたので、
流石にやばいなと思った次第。


佐藤直紀プリキュアは堪能したと思うので、
まだ未見のプリキュアをこれからは見たいなと思います。
DXシリーズの影響か春の映画は結構見ているのですが、
DXに比べてなんだかなぁという印象が強かったので、
それを置いてみていきたいところです。