3人で集まる辺りなんか見ると即席なのに互いに背中を預ける恰好が自然体に見える。
今回はトールの心情に迫るような印象だったけど、
トールの答えは決まっており、その答えに周囲が振り回される話のように感じたかな。
トールも語ってるようで語らないような。
紅いチャイカの申し出をなぜ断るのか、
っていうのは回想の白いチャイカの姿である程度察しが付くんですよね。
サバターとしての誇りっていうのも。
金のためじゃなく戦場で戦ってこそっていう照れ隠しが話を捻らせてて引っかかる感じ。
トール自身の目的が戦うこと以外に寄ってきてることを示してるけど、
話的にはトールが迷っていると捉えられていくという有りがちなパターンとして引っ張られる。
フレドリカの道化芝居。
ああ、自分の考える道化の絵ってこれだと見ててグッときたり。
しかしフレドリカが寝そべってる辺りを引きで見せてるのとか、
いつの間に帰ってきてたのかとかこれでフレドリカがいますとか言われてもな、
って感じの絵だったような、とかまあどうでもいい話。
まあ猫だし導き手としての意味合いもあるんでしょうが、
今回はトールの答えを読みきれないフレドリカから、
チャイカやトールへの認識を新たにするようなところがポイントなのかなと。
チャイカとトールたちの出会いを知らないフレドリカは、
話としてトールが迷っているかのように見せてるけど、
それは戦いしか求めていない、
サバターとしてトールの姿との対比させる意図もあってなのかな。
フレドリカも戦いを求めているわけですし。
トールとフレドリカの認識のズレが見所というか。
だから今の白いチャイカを選んだことを意外に思うという。
狂言回し的なキャラクターかと思いきや、
フレドリカ自身の捉え方を見せていくという話数になっていて新鮮だったな。
アカリとチャイカ。
4話での風呂でのやり取りが印象的だったので、
こうやってチャイカの頭を触ってるのを見るとどこかホッとするな、と。
決別として。
曖昧なトールの反応から迷いがあるのかと見せつつ、
ここでトール視点で言葉通りの明確な殺意を描いてるのにグッと来る。
風いいですよね。
Aパートで戦うトールの姿を見た時の風の再現、
心情の再現ですよね。
仲間に入れと誘う好戦的な絵から一転しての乙女な感じが琴線に触れる感じ。
光の中で。
今回の鉄血転化は演出的な意味合いが強くてちょっと異質な感じ。
チャイカの放った光の中での変身、
っていうのはチャイカという光の中で輝くトールっていうのが、
チャイカとトールの繋がりを意識させてくれてまた印象的。
正面からのトールの構えもカッコよくてグッときますね。
そういえば2話でもトールが答えを出してからアカリ登場、チャイカの目眩まし、
って流れだったけど、あのシーンからの引用でもあるのかなとも思えたり。
バトルも面白いですね。
鉄血転化後の高速戦闘からスネークブレードを掴んで紅いチャイカ吹っ飛ばすあたりとか、
画面外から出てくるチャイカや背動のインパクトもあって目を引いたな。
絵コンテ:大橋誉志光
演出:綿田慎也
大橋コンテ回。
アクセル・ワールドや超電磁砲Sの回が引っかかる感じだったので、
チャイカでまた引っかかる感じがあるのも楽しいなと。
アクセル・ワールド 16話 を語る
今話はトールの迷いというハッタリをカマしつつフレドリカと紅いチャイカを描いていたけど、
前話数までに迷いというのに触れていなかったので、
少々強引な印象、違和感みたいなのもあるし、
トールの変身もちょっと女々しくも感じられたけども、
今後に尾を引くところも見えてきて次回も楽しみだな。
既に2期が決定しているということで安心して話を追っていけるかなとも思っていたり。