流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

境界の彼方 2話 を語る

2014-10-21 22:51:02 | <境界の彼方>


1話感想書いたのが3月だったので7ヶ月ぶりの記事に。
甘城ブリリアントパークも楽しそうだし、サクサク消化していきたいです。

アバンは主人公の回想から。
2話の〆方が栗山さんが過去に人を殺しているという告白で終わるので、
アバンの主人公の回想もそこを意識してのものなのかなとか。
妖夢が人間の姿をしていたりとかそういう部分にも触れられてる回だったし、
同類とか異質だけど同種なもの、同じヒトなんだっていう感じになってくんだろうか。



この窓を開けるところ、
窓を一旦開けてある程度まで開いたところで持ち替えて一気に開けるっていう、
ちょっとモッサリするような芝居をやってるところが如何にも京アニ流という感。



そして一気にこの状態。
1話のコケる場面に通じるものがあるカット割りかなと。
間の説明を省くところに窓を開ける所とのギャップがあって新鮮かなと思うんですよね。



アクションシーンも色々な手法を試してるのかなという感。
短いアクションシーンで色んな動きをさせるとよくわからない画面になりがちですが、
ここではキャラに光を当ててアクションを印象づける絵を速いカット割で見せていって、
回転しての斬撃っていうのを印象づけてるのが楽しいなと。
一つ一つの斬撃を刹那の時間に見せてそのスピード感を印象づけてる感じかなと。
ハイライトが当たってるが、動きのハイライトを見せてるっていう二重の意味付けになってるのかな。
思わず目を引いちゃいますね。



しかし一連のバトルシーンで敵妖夢をナメて見せるようなショットが多すぎてなんだかなとも。
小さい敵の動きを印象づけるのと対峙の意味合いを強くしたいのかなと思ったけど、
流石に多すぎたような気がする。
前半の公園でのバトルは初っ端から最初の砂埃が上がる辺りとかが目を引いたかな。



ドリーショット。
まあAIR 6話は本来こういう使い方、
CGでのカメラワークの話がメインだったんですが、
自分はフェンスを越えて行く方にインパクトを感じてそっちばっかに言及してる感じ。
だから武本さんにこういう演出されるとちょっと違っていたかな、という気がする。
ただCGのシーンってやっぱ浮いてると嘘っぽくも感じるのよな、と。



手の甲を使って包帯を巻いていく。
こういうのも京アニっぽい芝居かなという気が。
最初は栗山さんの血に触らないようにっていう引いた芝居なのかなとも思ったけど、
包帯を片手に持って巻いているからっていうのがあるのかな。
包帯を人に巻いたことないんでその辺がわからない。



ディテールアップっていうのをどこに感じるかというと、メガネなんですよね。
バトル中にアップになるところで敵の姿を反射したりとかっていう描き方はしてますけど、
レンズの存在っていうのはそこまで意識してなかったり。
だからこの寝顔のところで光の反射でレンズの存在を意識させられるところに目が行くという。
普段はレンズを描かないことで出るギャップですよね。



こうやって写真に意識を向けられると嫌でも意識しちゃいますね。
白黒の写真があったりして妖夢の女の子の物語を想像しちゃったりとか。









美月登場。
なんだろう、いきなり反応した栗山さんはアニメ調のイメージ背景だけど、
美月はそうじゃないっていうところに引っかかった感じ。
栗山さんの反応は如何にもお約束的というかアニメ的な反応、ギャグシーンなんだけど、
美月の反応は日常っていうところなんだろうか。

京アニの異質さとして栗山さんが反応するようなシーンでも普通の背景を置くっていう、
逆に違和感があるシーン、馬鹿っぽい反応をそのまま描いちゃう所に不器用さを感じてたんだけど、
ここはそれをやりつつも美月の背景はそのままっていうところに引っかかる。
美月が出てきた最初のショットと微妙にレイアウトが異なってるのも気になる。
この一瞬の反応を描くだけでレイアウトをまた別に起こしてるっぽいし。
出てきた所と兼用じゃないんだ、という。

アニメでよくあるツッコミキャラが入る部分を開けておくレイアウトになるんで、
非常にお約束的な、アニメ的なレイアウトという感じだし、
ギャグならもっと簡易的な絵でもいいんじゃないかなと思うんだけど、
そうはならないんだなぁ、と。

1話の美月の反応を踏まえてそのキャラの立ち位置を踏まえての措置なのかなとも思うけど、
逆にそこが京アニ作品に感じる歪さになのかなとも思う。



誘うところで影を落とすのに電車使うのはなんなんだろう、っていう。
中二病のシーン思い出しますね。



指の色が左右で違うっていうのはちょっとやり過ぎな感じ。
まだBD買ってないんでこれがミスかどうかはまだわからないけど、
影が落ちてるわけでもないのに指の色まで変えてしまうのはどうなんだろう。
こういうのに反応してしまうっていうのは記号的な見方かなとも思うけど、
逆に絵がそれだけ記号的なものってことかなとも。



こうやって見きれて見せるとか。
こういうのも京アニさんっぽい。というか武本さんっぽい、かな。



ずっと着物の袖を押さえながら手を動かす芝居入れるのも京アニさんっぽい。



和風な雰囲気からローマ数字の時計に飛躍。
この感じは中二病を思い出すような。
中二病でも恋がしたい! 8話 を語る



大きい鏡だなと。
鏡に映り込むキャラクターのやり取りって虚構なんかを描くのに使われてる印象ですが、
今回は後ろ姿しか反射しないんで逆にその意図が気になってくる感じ。
やっぱアバンの主人公と終わりの栗山の背中合わせっぽさというか、
背負ってるものの同類っぽさっていうのになるのかな、とか。



人を殺したっていうので牛肉アップにされてもなというか。
確かに人も肉だけども食べるわけじゃあるまいし、と。
だったら肉なんか食べられないって言ってもらったほうがまだ納得できるかもなと。
やりたいことはわかるけど大げさ過ぎるみたいな気がしたかな。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:武本康弘
作画監督:内藤直

武本回。
なんか色々京アニっぽさっていうのを認識させられる回だったように思えたかな。
毎回アクションシーンはあるっぽいのでその辺を楽しみにしつつ見ていきたいです。

とりあえずしばらくは京アニ作品を追っていく方向で、
今期のアニメも取り上げていきたいかな。


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