流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来編 を語る

2015-04-26 20:00:55 | <境界の彼方>


見てきた。
TVシリーズが構成的に失敗してる感じだったので過去編を挟んで再スタート、
というイメージで見に行ったんですがTVシリーズの枠から出ていない印象でした。

特に母親が異界師も何も関係ないの下り、
それってTVシリーズの桜の話でもあるんじゃないかなと思ったのでまたちょっと戸惑ったり。
過去編で唯、桜姉妹にはほぼノータッチだったのでノーカウントっていう感じだったのかな。
ということはTVシリーズの前半のテーマが未来編のテーマとして再構成された感じかな、
とか思ってみたり。
栗山さんが唯のことなんかには触れないですが、
桜に出したオムライスや鈴の記憶の7話を思い返しつつ劇場版を見ると、
そのアイテムに意味があるっていう風なアップを入れたりしてて、
またちょっと混乱してしまう。

話も途中からずっと泣きながらのやりとりの応酬になるんですが、
それもまたよくわからず、境界の彼方とは何かっていうのはまた解釈に委ねている感じで、
ハッキリとした描写が無かったので栗山さんと秋人は何処からきたのか、
っていうのをぼかされている感じ。
ただ2人が向かう先だけは2人で進む道である、というのが示される。
始まりなんて関係なく、過去なんか関係ない。
勿論彼女と彼には大事なことなんだけど、重要なのは2人で歩むことなのだ、
っていう話だったのかなー、と。
TVシリーズの読み込みがまだ7話まででその先を何も考えていないので、
TVシリーズをちゃんと読み込んだ上で見たらまた何か違うのかな。

個人的に好みだったのは名瀬家のお家騒動。
というか泉姉というか川澄綾子というか。
なんというかヴィオレ魔ゐ的な感じというか、
今作品のヒロインは泉姉だったんじゃないかと思うほど自分には惹きつけられるキャラでした。
というのもTVシリーズで十分な葛藤が描かれたとは言えないキャラだったので、
割と目立って出てきたのが新鮮だったかなと。
個人的には名瀬兄妹の話としてまとめても良かったんじゃないかと思ったほど。
栗山さん、秋人には母親が居たけど名瀬家は実質泉姉しかいなかったという描き方でしたし。
父親の不在っていうのが始まりを描く必要性を否定している感じだったのかな。
どのようにして生まれたかは関係ない、という。
次回見る時はもっと泉姉に注力して見たいですね。

弥勒がまたよくわからないキャラだったのもちょっと消化不良で。
異界師協会とかそういう組織の中にいる人だったと思っていたので、
そこから分離して見せられるのがちょっと不可解な感じ。
弥勒の歪んだ愛が元凶と言えると思うんですが、その歪みは何処からきたのだろう、とか。
これも始まりのない話で勝手に周囲を巻き込んでいったキャラだったというだけなんでしょうけど、
ビデオレターとか存在を女性の中に残そうとしたりとか、
そういう歪み方が魅力的でもあったので、
もうちょい立ち向かう相手として描かれても良かったんじゃないかとちょっと残念。
相手を支配しようとする弥勒と寄り添うことで生きていく者達の対比だったのかな。

アクションなんかも良かったかなと。
もう結構忘れちゃったんですが、秋人が足を切られる辺りと(それより1シーン前の戦闘だったかも)、
公園でのバトルが結構印象的でした。
原画で多田さんなんかも参加されてたんでちょっと意識したのがその辺かなと。
エフェクトの処理が明らかに浮いてるシーンもあって見てて楽しかったです。
また京アニのアニメタさんをガッツリ追いたい気持ちが沸々としてくる感じ。

全体的に自分が1回では見切れない作品という感じで、
ちょっと見ててついて行けてないなという感じでした。
結局、なんで栗山さん記憶喪失になっちゃったんだろうっていうところを含め。
そういう曖昧な始まりの境界を引きつつ、その先を描いていたのが今作だったのかなと。
まだ前売りとか残ってるので、また見た時に記事かければいいかなと。

しかしムント、中二病、たまこと京アニ発の作品は劇場版が続きますね。
Free!も劇場版をやるみたいですし。
そこまでがセットでアニメシリーズっていう認識なのかな。
最近はTVでやって人気が出たら劇場版でっていうパターンが目立ちますが、
TVと映画で繋がりつつも別のことをやったたまこラブストーリーなど、
新しい形を模索している印象があるので、Free!なんかはどう転がるのか結構楽しみです。
ただ今作も堀口悠紀子さんが参加されていなくて凄く寂しかったな。
最後の目の芝居とか見てて、京アニで目の芝居といえば自分の中では堀口さんだったなーとか、
作品に関係ない部分で感慨深くなってたり。
今はユーフォニアムに原作を含めガッツリハマってるのもあって、
また京アニ関係をちゃんと追っていきたいなと思える作品でもあったかなと。
石立さんの次回作も楽しみにしつつ、今後も京アニ作品見ていきたいですね。


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