流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

四月は君の嘘とか を語る

2014-10-18 16:26:07 | ■アニメレビューとか




ノイタミナ新作。
10周年ということでノイタミナらしい作品が出たなと。
タイトル、音符がカラフルになっている中で黒色のタイトルっていうのには高級感が感じられていいなと。
楽譜のイメージを音符ではなくタイトルにつけてるようなイメージかなと思います。
音符は物語の装飾にすぎず、タイトルこそが楽譜、みたいな。
そのタイトルに圧縮されている物語の美しさを表しているような感じというか。

演出は前期ばらかもんのOPをやっていた中村亮介さん。
ばらかもんもタイトルは主人公が書いたもののように扱っていましたし、
タイトルへの強い拘りを感じますね。
そういえばねらわれた学園でもピアノって出てきたよなー、とか。



ちょっとした既視感ですが、あの花を思い出すような風景かなと。
橋がある風景ってだけですが、妙に思い出しちゃいます。



従来のOPとはややアプローチが違っているような印象。
皆で楽しく過ごしているかと思いきや、
内側と外側を描き出してそれぞれの想いに触れていたり。
前半は物語めいているようで、断片はランダム、みたいに感じたのかな。
後ろ向きっていう覗き見るようなところに、
4人で一緒にいるところとは違う時空のものを感じるというか。





音楽+青春+恋愛、そしてハーモニー処理。
これがノイタミナの魅力なのかなと思ったり。
ハチクロでスピッツのハチミツが流れた時に新しい時代の到来を感じましたし、
未だにあの森田が走りだした時のハーモニー処理を思い出して、
そこにある輝きを思い返しちゃうんですが、
このOPにはそれと同じようなものを感じたかなと。

ハチクロの頃はアニメでJ-POPが流れるっていうのがやっぱりビックリで、
トレンディドラマっぽい感じが凄く新鮮だったんですよね。
そういう意味ではやっぱノイタミナは音楽がやっぱ今までの作品とは違うなと強く思っていたので、
如何にもノイタミナっていう作品が音楽を題材にしているところに共感を覚えるというか。
それを繋ぐ映像表現にまた痺れるかな、という。
やはりハチクロの1話で『ハチミツ』が流れた時の森田の走りとハーモニーの処理が素晴らしかったので。
その辺りを何度も思い返してるからこそグッとくるのかなと。
OPの楽曲の力強さも新鮮で何度も見てしまいます。
悪く言えば何も変わってないということでもあるんでしょうが、
ただ中村亮介さんの演出がノイタミナのイメージ、自分の中のイメージに合致しててグッと来るなと。
浜辺で歩いているところとか如何にも中村さんっぽい光の入れ方ですよね。

しかし今期は自分が大学に入る前後に見ていた作品を彷彿とさせる作品が多くて戸惑うな。
細田直人監督がエロゲ原作の作品を監督してたりとかFateとか、
ちょっと違いますがすてプリを受け継ぐ流れのチャイカとか。
まあどうでもいい話。





幼馴染と涙。
中村さんのOPってばらかもんの時も思いましたが、
既にそこで話が出来上がってるようなニュアンスを強く感じるなと。
本編の展開を示唆しているというか既にOPで語られてるような感じというか。
よく掘り下げられているOPという感じがします。



演奏シーンは細かいカット割の中で見せるディテールの豪華さに痺れますね。





2人の演奏シーンでその魅力をハーモニーで見せてるわけですが、
その情景を脚色するようにイメージが変わっていくのがまた綺麗ですね。
瞬間のイメージが流れる時間の中で祝福されていってるような感じというか。
そういう観客たちのイメージなのかなと思ったり。



終盤に寂しさを感じる夕暮れとブランコと主人公。
主人公の悩みとかっていうのには深く触れてませんでしたが、
この辺はそういうものを扱っているのかなと思ったり。





黒猫に始まり黒猫を見つめる主人公で終わるじゃないけど、
最後に飛んでいってる鳥がOPで描かれるような輝きを持った鳥で、
まだ物語はこれからっていう〆方だったのかなとか思う。

ただ黒猫がピアノのメタファーっぽくも感じるので、
ピアノという呪いから主人公が抜け出すという意味合いでもあるのかなと思ったり。





2話。
もう一度聞きたいけど、聞きたくない。
電車が反対方向へ向かうように自分の思いを置いて行こうとしたら、
つい戻ってそれを追いかけてしまう。
主人公の心の向きが描写されてる感じで心地良いかなと。
メガネのツル透かしは文脈的な流儀なんだろうかとちょっと思うなど。

今後の演奏シーンなど楽しみが多い作品かなと。
サイコパスと合わせて見ていくのが楽しみです。


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