だいぶ仕組みがわかってきた
根が地面についていないと
人は枝葉で余計なことをする
他の人を放っておけなかったり
手を出して操作して助けているつもりになったり
自分はよそより大丈夫だと「証明」したがったり
ちがう
そこじゃない
足をつくんだ
なぜそんなことをしたいんだ
(自分によしと言えないから)
自分にだめというのを
だめと言いたくなくて
人に言う
すべて自分からしか始まらないのに
自分をただ全部有らせて
部屋で座っていられたら
他は勝手に開けていく
いや、違うよ。好きなのはポルボロン。
これいくらだったの?500円?500円あげた方が喜ぶかも…と言ってしまってちょっと悪かったかなと反省しながら娘に伝えると、パパかわいそう、と彼女は言う。
少し共感性羞恥もあるんだけど、父親ががっかりするのがかわいそうでとてもいやらしい。
仲良しか。
ペガサス柄のワックスペーパーのキャンディラップを開くとココアがまぶさった柔らかい丸いおやつが出てきた。
かじってみたら中はゼリー入りのマシュマロ。
調べてみたらマンチキンというらしい。
美味しかったよ、二つも食べた、というと、わっるい、パパは私に買ってきてくれたんでしょう、と娘が言う。
そして夫の見ている前で娘がひとつ食べる。
もうひとつ食べる。
道で買った、異国の、手作りのお菓子。
娘はそういうものは絶対食べない。
絶対。そう思った。
なのにふたつも。
愛、だね。
(愛されてる人はわかってないけど)
食卓でじんわり一人無言で感動してる。
娘 「少しじゃないじゃん」
私 「まあそうかもしれない」
娘 「でもありがと、作ってくれて」
私 「どういたしまして。
まあお弁当作らない時点で
お母さん失格だけどね!」
娘 「いいじゃん作んなくったって
二人ともしあわせなんだから」
私 「そうだね!」
娘 「にがい…」
私 「ごめーん、カラメル部分と思ってくれる?」