井川慶君、やれるから君はそこにいる。

2007年03月17日 | ヤンキース


これはあくまでも俺の井川論である。
彼は阪神という熱狂的ファンの中でも投手の軸として働き、2006年のマウンドでは後半、涙した。お世話になった、成長させてくれた球団、ファンへの別れの涙、感謝の涙に見えた。

まず、文化の違い、特に「言葉の壁」と良く言われる。それは英語が出来たほうが良いに決まっている、南米選手が多いならスペイン語も話せればいい。ただ1年生の井川にそんな期待は誰もしていないはず。松井、野茂、イチローだって悠長な英語力とは思えない。逆に日本に来ていた「外国人助っ人」(挙げたらキリがないが)バース、クロマティ、ブライアント、昔はブーマー、マルカーノ、テリーリー、彼らが悠長な日本語が話せたか???でも優勝に多大な貢献をした選手達である。そこには「ハート」がある。ロッテのバレンタイン、日ハムのヒルマンは指揮官として日本一に輝いた。常々、スポーツは国境を超えると俺は言い続けてきた。それより井川は技術的には、磨けばまだ成長する選手。荒れ球は絞りにくい与四球も多いが奪三振も多い。この荒れ球を、前キャプテンのリタイヤードナンバー、「49」ロン・ギドリー投手コーチの指導とポサーダとの連携は欠かせない。フィリーズに行ったベテラン、モイヤーは城島をすぐディナーに誘った。言葉の壁は心で超える。これを井川が学んでいるはずである。それとボールは投げ込めば慣れて来る、ただマウンドの固さ、「イビツな」ボールパークのフィールディングと野手の連携は徹底的に残りのキャンプで実践を高めて欲しい。それより圧巻はあの肝の座った性格にある。あれだけ動じない選手も珍しい。水戸でのキャンプ後の会見もジャージ姿。でもヤンキースは紳士たれ、ナイトゲーム後、移動もスーツ。これは伝統とか歴史でなく相手チームに乗り込む「プロの流儀と敬意だ」どっかの球団のようにTシャツ、単パンというわけにNYYはいかない。結果が出せればプロは何も言わない。ただ結果+毅然した言動が、怪我で戦列を離れてもスタンディングオベーションで迎えられた松井秀喜、記録を塗り替えベンチから全選手が出て祝福され相手チームのスタジアムでも拍手喝采だったイチロー。2回のノッヒットノーランを達成した野茂英雄。いいお手本が近くにいる。

最後に井川は「自信があるから行くんです」と言った。頼もしい言葉と共に、「積極的に学ぶ姿勢」に期待し大いに夢のマウンドで暴れて下さい。夢追う君とそして松井秀喜は2007年30球団の頂点に立つことを信じていますよ