おおさか佳巨 街頭演説のブログ

減価する地域通貨ですべての改革

英米型から日独型へ

2005年06月01日 18時01分35秒 | Weblog
平和党http://www.heiwatou.jp

共生という思想に対して、正反対なのが英米思想である。彼らは「個」を尊重する。それに対して日本は共同体意識が強く、完全な競争経済を好まず、雇用を生産のためではなく労働者の養成と考える。これはドイツも同じで、金融よりも製造業に力点を置き、社員を重視する。日独は産尊金卑であり、英米は金尊産卑である。英米は日独とは逆に、社員よりも株主優先で、企業とは金を稼ぐために存在しており、利用価値のない労働者に対しては、冷酷に首を切るという考え方を持っている。

日本は戦時中、イギリスやアメリカの個人主義になじめず、ドイツのナチズムやイタリアのファシズムこそ、日本古来独特の「共同体」意識に近いとして、日独伊三国同盟を結び、戦乱の世を作り出した。個人主義の逆の偏りには全体主義がある。全体主義の逆の偏りには、個人主義がある。偏ったもの同志は対立するのである。共同は、個人主義と全体主義の中道でなければならない。

第二次大戦の勝利国である英米と同列に、敗戦国である日独は戦後、ともにアメリカに次いで経済上位を占めるようになる。しかし、やり方は英米型と日独型では大きく違う。日本型の終身雇用や年功序列をやめて(止めざるを得ない程の不況でもあるが)、英米型資本主義をとりいれようというのが民間に現れ、経済でも政治でも英米志向が強くなっているが、これは破滅を導くことに他ならない。アメリカの経済文明観は、今日まで王道であったかもしれないが、世界は今、資本主義の限界に達しようとしているため、いまさら真似することではない。が、しかし自称改革者たちはアメリカンスタイルこそ日本のあるべき改革の道であると思い込んでいる人は多い。ところが、こうしたエゴイズム思想は自らの命を縮めるだけである。資本主義崩壊はアメリカから始まるであろう。

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