おおさか佳巨 街頭演説のブログ

減価する地域通貨ですべての改革

森田健作千葉県知事について

2009年02月09日 11時29分01秒 | 経済産業
私の個人的政治活動の事情から言うと、松沢・上田両知事には、新進党時代に足を引っ張ってもらった経過があるので多少の恨みがあり、逆に石原都知事には恩がある。それから森田健作事務所に関連する多くの人々にも恩義がある。

しかし、ここではいつものように、自分の主観を離れて、自分の希望も離れて、推測を立てることにする。

千葉県知事は森田健作氏で決まると思われる。しかしながら吉田平氏という[経済人への揺れ戻し]ないし、白石真澄氏という[経済人支配の知識人]というパターンも、大阪府の太田房江前知事に見られたので、森田陣営にとっては余断は許されない。

平和党は武人知事を促進するため、また私の近しい人間関係から森田支援に動くことは間違いない。なにしろ、東京もんだから、いすみ鉄道だって東金に引っ越してからよく知ったばかりだし、千葉県教育委員の人だって私には全く無関係だ。船橋から選ばれた県議なんてなおのこと。

心情的にも、東京都出身で山武郡市に住み、かつての同胞も皆、森田支援で動くだろうから当然そうなる。前回は堂本知事という新党さきがけ出身者だったからマタサキ状態だったが今回は森田氏をおいて他にはいない。

剣道家である森田健作氏は、その精神力は武人体質だが、この人の弱点は、守銭奴論理の武人になりやすいことである。

現に、埼玉県・東京都・神奈川県の3知事は武勇性に富んでいるが、いずれも守銭奴論理にハマっている。財政建て直し、新銀行東京、民間経営主義などは武人発想ではなく、商人発想をヨシとした結果であり、いずれも順調に行っているとは言い難い。築地移転も東京五輪も、開拓者の価値観から始まったことではなく、経済効率から編み出されたものだ。

この3知事に森田氏は前回支援してもらった。これに対抗した堂本暁子現知事は、その過激なジェンダーフリーぶりは批判されており、また地球市民・勝手連的なるところから生まれてきたのに利権政治家とよく結びついてきたことから支援者離れが始まった。

と同時に、堂本知事の千葉県民とくに下総地域に対する利益誘導はある程度うまくいった。彼女は成田空港の国際空港維持を強く主張し、首都圏の海外渡航はなるべく成田空港を活用する県政を推進してきた。

これに対して、地球市民発想の堂本知事と対立しやすい旧式保守の石原知事と新型保守の松沢知事は、羽田空港の国際化を推進するものである。

羽田空港は、石原氏の代議士時代の選挙区であり、羽田空港が隣接する川崎市は松沢氏の代議士時代の選挙区だった。

したがって、森田氏は石原・松沢・上田ラインと組む以上、東京の配下になりやすい。これらの首都圏知事連合は東京都を中心に動いている。ナンバー2は神奈川県。まさに財政通りの格付け。当然に千葉県主導では進まない。これは埼玉県にとっても神奈川県にとっても同じことであるが、千葉県はこの守銭奴論理を受け入れると、最も被害を受けると思う。

それは成田空港と羽田空港を結ぶ交通を整備しようという森田氏の考えにすでに現れている。これは最終的に千葉県からカネを流出させることになり、ますます地域間格差を作るだろう。

堂本知事の考えは[国内は羽田、国際は成田]であるが、3知事の考えは[成田は遠いので国内も国際も羽田で]というものだ。

森田氏が知事になれば千葉県は、この輪に加わることとなる。

私の考えは[国内は羽田、国際は成田]というものではない。空港に依存した税収や民間の営業利益に頼るのは身の破滅を意味し、羽田と成田の交通を整備したり、東京湾アクアラインの値下げをしたりすると、さらに千葉県民は苦しむことを招くからやめなさいということだ。

アクアラインで言えば、森田は四年前、たしか通行料を千円にすると言っていたと思うが今回は600円と言っている。

木更津・南房総・富津のあの地域と川崎市が結ばれたら、川崎がさらに貨幣力を増して、南房総はさらに貨幣力を減らす。貨幣力を減らすということは、土地力の減退を意味し、貧困を招くのである。
つまり森田健作千葉県知事誕生となった場合は、大阪府の橋下徹知事と宮崎県の東国原英夫知事のなす[悪いとこ取り]になる。

予定としては、千葉県に自然主義経済をなすよう、堂本知事と森田氏に対して提案するよう準備してきたが、これは白紙にした。

とりあえず森田体制であると警察官の増強がなされると思うので、自然主義経済導入よりも、森田氏がどのような武官統制をするかにかかっており、順序としては、治安行政を彼がどうするかをよく見極めるべきとした。

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