おおさか佳巨 街頭演説のブログ

減価する地域通貨ですべての改革

日曜討論 平和党 参議院東京選挙区

2006年09月17日 20時57分05秒 | Weblog

●平和党は、社民・共産を発展させた平和政党であると思っていましたが、どうやらそうではないようです。がっかりしました。

◎全く違った視点から考えています。土台が違うので、自民・民主とも異なることはたくさんありますが、どのような点からそのようにお感じになりましたか。

●まず、小泉や安倍などの靖国参拝に賛同しているように思われます。さきほど他の記事のコメントを拝見しましたが、国連は平和の機関です。アメリカに追従する日本は、戦争に巻き込まれていくことでしょう。憲法9条を守ることもせず、憲法を廃止しろというのは改憲に等しい。さらに天皇を元首としようということも、ミサイル防衛強化なども安倍・小沢並の愚かさです。

◎靖国参拝については賛同もしていません。否定もしていません。私はA級戦犯が祀られていてもかまわないと思っています。すでに死んだ方々に、今この世で何の罪をとがめましょうか。戦火の中、貧しさや厳しさの中で苦しんで死んでいった方々、あるいは、大日本帝国がそのような状況で選択せざるを得なかったなどなど多くの問題がありますが、いずれにしましても、どんなことをしても死んだら仏になるという日本の精神は、全てを調和に導く大切なことだと思います。

次に国連のことですが、国連に加盟するのには、軍隊を持っていなければいけないことになっています。あなたは、9条を守れとおっしゃりながら、国連参加が平和への道だとおっしゃるわけです。国連の武力行使を認めるのならば、第二次大戦中に日本が武力行使したことも正当性が認められるわけです。

国連は正しいと、それに属する国家の支配下にいる少数民族が起こす武力行動は鎮圧するのが正義だと、そのためには民間人の殺害もやむなしと、このような理屈です。

これを平和の機関と言えるでしょうか。もしいえるとするならば、それが戦争の要因となっているのです。こちらが正しい、あちらは間違っているということが発端です。湾岸戦争はなぜ起きたかというと、そもそもはイラクが採ると決めておいた石油をクウェートが奪ったのです。そこからイラクが何度も忠告したのにも関わらずやめなかったので、武力闘争になりました。これはイラクもクウェートも自国が正義であると、このようなもののみかたになります。

米国は石油利権になんとか絡みたかったので、イラクを悪として戦争を行いました。このときに、米国側の多国籍軍に積極的に参加すべきだと主張したのは自民党の小沢一郎幹事長です。小沢氏は湾岸戦争への参加は正しくて、イラク戦争への参加は正しくないとしています。この理由を彼はテレビで説明していましたが、理にかなっていない。真の理由は、自分が今与党でないからという単純なる理由からです。

次に米国追従の場合、日本は戦争に巻き込まれるとのことですが、それはその危険性が大いにあると思っています。だから平和党は日米安保条約解約なのです。あなたが、平和党を軍拡だと思っているのは、要するに日米安保がなくなったあと、自衛隊を旧・米軍基地に配備するという点をおっしゃっているのだと思います。

現状において、すぐに軍備を全て放棄するということは、国民が納得しません。自然主義経済において、資源の争奪という一つの要因を取り除いたときに、国民が自発的に考えて将来的にそのような選択ができるようになると思います。それまでは決して無理です。しかし、これはできないということではないのです。皆「できない」といいますが、それは「今の常識ではできない」というのが正確で、今の常識を変える必要があるのです。そのための自然主義経済です。

憲法9条についてですが、この条文があるのに自衛隊は存在しています。また集団的自衛権も明文改正の必要なく、行使可能であるとの解釈もあります。9条を守ったって戦争がなくなるわけではありません。憲法に権力抑制の力はないので、平和党は改憲してもらっても護憲であっても、意味はないとこう申しているのです。

よく聞かれることですが、平和党は天皇を元首にしようとしているから、右翼であると、今の天皇制度でいいじゃないかと。しかし、このことについてのこだわりはないのです。各国と並んだとき、天皇陛下の位置付けはきわめて曖昧な事になっているから、元首、それに抵抗を持つのであるならば名誉元首でいいのじゃないかといっているわけです。皇居は京都に移転して、日本の伝統文化の象徴となることが望ましい。それだけです。左側の人は「天皇の元首化」と聞いただけで逃げ出します。

こよみを昭和や平成で記載する事自体にも文句を言うひとがあります。あつものにこりすぎていて、政治の本質的課題とは全くかけ離れているかと思います。

ミサイル防衛に関しては、まだ緻密な技術ができていないから、このようなことが起こると言う人がいます。(福島みずほ社民党党首ですが)例えば、北朝鮮がミサイルを日本本土に向けて発射したとする。MDはそれをキャッチして、ミサイルを跳ね返す。ミサイルをミサイルで迎撃する。その命中確率が低いので、ひいては北朝鮮本土にミサイルが着弾し、北朝鮮国民が死に至るではないかと。

だからMDはよくないんだと言います。では、どのようにして国民を守るのでしょう。相手が発射したら、それが戻ってくるというのは、現在国防の中で最も適切な対処方法であると思います。長くなりましたが、以上です。

●靖国問題。東条英機などA級戦犯がいたからこそ戦争が起きた。多くの犠牲を払った。日本は焼け野原になった。この責任は死んでいようとも続く。戦争の犠牲で亡くなった人たちと一緒に祭るのは間違いだ。日本の精神というが、日本の精神を大事にしたからとんでもないことになったのだろう。

国連は確かにそうだ。だが国連の中に入って改革すとも重要だ。しかし安保理入りはよくない。日本は経済や福祉の部門で国際貢献することがたくさんある。貧困に苦しむ途上国には救いの手を差し伸べることは必要。だから国連には参加しておいたままのほうがよい。国連脱退は、かつての国際連盟脱退につながり、再び戦争がおきる。

軍国主義者。旧国家主義の安倍、新国家主義の小沢一郎は日本の政党の党首としてふさわしくない。私も小沢が湾岸戦争に賛成し、イラク戦争に反対したのは、自分のための都合だと思う。イラクとクウェートの問題にそんなことがあったのは知らなかった。

すべての国が軍備を捨てれば、戦争は起きないんだということを国民に、そして全人類に伝えていけばいいと思います。

自然主義経済をやれぱ、いずれ平和になるということはなんとなくわかります。しかし、今どうしたらいいのかということが重要です。それが政治の仕事ではないでしょうか。

9条を守る活動をしている自分にとっては、やはりこれだけは譲れないものがあります。ただ、平和党の内容についてはよくわかりました。それが本質的なことなのかもしれませんが、私には、どうしても今それはできません。

ミサイル防衛に関しては、福島さんの言うとおりだと思います。ミサイルがとんでくるのなら、無防備にしていることが平和へつながると思うからです。結局人を殺すことになるではないですか。

◎あなたとこうして討論する事を光栄に思います。この前、別の人としたときは全くお話になりませんでしたので、まずは深く感謝申し上げます。本題に入ります。まず、東条英機首相が第二次大戦の原因だと思いますか。東条内閣としてでも、陸軍東条としてでもどちらでもかまいませんが。

●東条の他、近衛文麿、松岡洋右、軍部、官僚、昭和天皇など当時のあらゆる要人であるに思います。とくにトップたる昭和天皇には責任がある。国民はそれに犠牲を強いられた。国民全員のせいだと言う人もあるが、当時の選挙制度ではそれを食い止めるのは不可能だ。なにしろ、逆らうものはみな恐怖政治によってとりおさえられた悲劇の時代だったのだから。

◎平和党は、経済の問題でも外交の問題でも、みなさんがよく議論されている2つの立場にはほとんど立ちません。なぜなら、その2つの立場を延々と繰り返されてきているから、そこには答えがないからです。戦後61年も経ちながら、議論されていることは一向に同じことばかりです。平和党はその人たちから戦争が始まったのではないと考えます。当時の国民の責任についても同様です。では、どこに原因の火種があったかというと、

江戸幕府から明治維新が起きたときにまで遡ります。江戸時代までは、今の右翼の人たちが言うのとは全く異なる本当の武士道というものがあって、平和が保たれていました。鎖国していたからです。開国するということは、

西洋の論理に乗っていかなければならないということを意味していたのです。西洋の論理とは征服です。日本は東洋人としての精神は戦前まで残っていたのですが、ここに西洋論理があいまって、「東南亜細亜を守るために」征服しなければならないということになります。しかし、その反面アジア諸国では、日本に感謝する人たちもたくさんいます。日本は神道を他国に強要したことはありません。西洋の場合はキリスト教を強制していきました。

日本はなぜ、当時資源のない樺太・朝鮮半島・台湾の領有をしたのでしょうか。石橋湛山などは戦時中にこの三つは何の資源もないから放棄したほうが良いと言っていました。それは西洋論理こそが発展であるとの価値観があったからです。今でもそうです。

では、なぜ西洋論理を維新の頃に受け入れたのか。それは憧れというのもあったでしょうが、開国を迫る力に屈服したわけです。もちろん自発的にそういう選択をしたのも事実です。東洋文明は、あるゆる文明を受容する寛大な心をもっています。とくに日本はそうです。しかし西洋文明は他の文明を受容するアイデンティティを持っていません。同じオリエントでもイスラム諸国はこれに近いのですが、ここでは置いておきます。

 しかし、歴史に必要な事とは早くても遅くてもいけません。明治以来われわれはいろいろなことを学ぶ機会ができました。それは第二次大戦においてもそうです。だから過去にさかのぼるばかりでなく、今後どうするかについて考える場合、西洋論理は東洋文明の受容した一部分にとどめていくという方策をとることが平和党の提案です。

近代の西洋論理の最たるものは資本主義とマルクス主義です。マルクス主義は共産主義と言われますが、政府型資本主義のことをマルクス主義・社会主義と言うのです。結局のところ、貯留・増殖機能を持つお金が人々を戦争に駆り立てます。これは直接的ではなく、間接的であることが多いので、なかなか気づきにくいのです。

ですから、罪を憎んで人を憎まずではないですが、私は昭和16年までにそのような状況を作った流れが原因であると考えます。人を責めても、次に繋がる未来はでてきません。だから平和のためには、核兵器を持つことでもなくて国連でもなくて、武力放棄でもなくて自然主義経済なのです。今すぐに国連をどうするか、脱退すべきかということもありませんし、ただ、国連は平和の解決にはならないということです。元栓をしめなければまた同じ事が起きます。

さらに厳しい事を言います。あなたは「9条を守る会」として、なしてきたことは何のためでしたかということです。政治活動というのは、最初は世のため人のためと思っていても、やがて、ここまで築き上げたものに対してそのものに執着をいだきます。9条がなくても、戦争がない状態が何千年も続くのであればいいと思いませんか。目的を見失わない事です。9条に左右されるような人間社会であるなら、それは平和を保つことはできない人たちだと思います。

平和党は自然主義経済でなくても、資本主義経済で皆に貧富なく殺人ない世の中であればかまわないと思っています。それができないのであれば自然主義経済を選択しようと提案しています。あるいはもっと他にいい方法があればそれを選択すればよいのです。2年間平和党で築き上げた財産・人脈・知恵などもありますが、目的達成のためには捨ててもかまわないのです(党内で反対する人もいるかもしれませんが(._・。))

国連の内部で改革するのも一つの方法ですが、今の国連ではいじめっ子集団になる可能性があります。この輪の中に入らないとおまえは悪者だと、こういう認識を与えられるようになります。少数民族、クルド人、台湾など国連に加盟できない国もあります。国家単位で考えるのは植民地支配をなした西洋論理から生まれています。したがって脱退も選択肢のうちです。

●だいたいわかりました。いろいろと勉強させていただいて、、少し自分でも考えてみたいと存知ます。ありがとうございました。明日かあさってにまたお邪魔します。

◎今日はどうもありがとうございました。ごゆっくりお休みなさいまし。(眠れなくなったかも?)

▽この討論を拝見させていただき、木村さんが極めて現実主義の方であることが確認できました。。。少し安心したところです。。。

↑少し失礼な書き方でした。。。お許しを・・・

◆平和活動のボランティア始めました!トップに載せてるので、また見に来てくださいね(^^)v

◎あのう、▽さん、私が現実的だと思われるのは、この下の記事を読むとあきらかです。 http://blogs.yahoo.co.jp/seitouheiwatou/19642013.html