感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

木造建築で外せる柱と外せない柱の見極め

2014-10-18 23:59:59 | 住宅リフォーム工事物語
週末の土曜日も晴天に恵まれた岡山・倉敷。

一週間の最後の一日と言う事で自分の中では結果に拘っていきたい日にしています。

淡々と積み重ねて行くだけの日々だと毎日を過ごしてきた訳ではありますが、建築と言う分野にかけては一応プロ。

結果が出なければ成らないのは当たり前。

そんな事を意識しながらの一日でしたが、朝からの予定が大幅に変更になってしまうスタート。

予定していた打合せの場所が変わり、立ち会う予定だった自分は今回は断念。

以前から約束していた岡山市内のマンションの一室で床の修繕工事を計画している物件へ移動して現地を確認、電話で聞いていたより現地で確認したら意外と工事は手間が不要と一安心。

その後は岡山市北区の某施設さんにお伺いして打合せなどを行い、午後からは休憩を挟んで倉敷市玉島の住宅リノベーション工事現場へ。

午前中こそ「まっちゃん」と「小野くん」で工事していた現場ですが、午後からは別件で「まっちゃん」が岡山市北区のマンションでの床の修理工事に向ったために午後からの作業は「小野くん」ひとり。

私も2日ほど現場を空けていたので、現場では二人で躯体の補強作業、何かと大きな木材を使う為に一人では困難な作業だっただけに人手は必要。

間取りが変わるために不要な柱を取り外し、柱が支えていた梁(はり)に「ヤスメ」と呼ばれる補強材を取り付ける作業となりました。

外した梁の成(せい)が足りない場合は梁の下側に「ヤスメ」を添えてボルトなどで結合してやれば木造の場合だと小屋組みを確認すれば意外と補強さえすれば外せる柱が多いのが一般的。

但し、2階の桁(けた)まで伸びるような通し柱(とおしはしら)は外せません。

他にも複数の方向から梁が架かっている柱なども安易に外すことはお勧めしませんので、設計の段階で計画できるような事前調査は必ず必要ですね。

さらに筋交いなどが入った耐力壁の柱を外すとなると、同じだけの耐力壁を新たに新設してやる必要があるのは建築では一般的なことで、大きく間取りを変えてしまう場合にはそれなりのコストも必要となってしまいます。

コストと使い勝手などのバランスの見極めも非常に大切で、構造体が絡むような大規模な工事になると間取りの変更で大きく工事内容が変わってくる場合もありますので、工事計画を立てる場合には工務店さんなどと良く良く打合せをしてみてくださいね。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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