感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

一朝一夕で得られない積み上げた信頼を守る事を忘れずに・・・

2014-04-05 23:59:59 | 施設改修・改装工事物語
昨日、今日とめっきり冬に逆戻りしたかの様な肌寒い倉敷市。

そんな週末の土曜日も当社の「家づくり」、「ものづくり」の物語はフル回転。

今朝は「しんちゃん」、「まっちゃん」と共に、毎週土曜日恒例の岡山市北区の某施設さんでの改装工事に向かいます。

元々はトイレの換気扇の取替えから始まった施設さんとの関係ですが、様々な工事を繰り返しこうして信頼が必要な程に大きな工事も依頼してくれる担当者さん、施設長さんには本当に感謝。

皆様の期待に応えるべく、今日も塗装工事が行われる室内で職人さんたちの沢山の努力の物語が紡がれていきます。

現場の指揮は「まっちゃん」にお願いして、工事の無事のスタートを確認したら私と「しんちゃん」は一路、倉敷市玉島乙島まで移動、こちらは毎年、年度替わりに建物の修繕工事をご依頼くださる食品企業さんで吊戸棚の取付作業にあたります。

こちらも最初の工事の時は随分と叱られた思い出があります・・・

どの企業さんでも同じ事でしょうが会社、会社の決まりごとは何処もあるのが一般的で、そこは一般常識だけでは成らない世界でもあり、正に「豪に入れば郷に従え」。

会社ごとの暗黙のルールを覚えながら、迷惑をおかけしないように工事が進められる様になるまでが一苦労。そうして叱られながらも、決して逃げ出すことなく積み上げた経験と実績が信頼に変わる時が解る時に大きな感動があります。

しかし、そうして手に入れた信頼が崩れ始めるのは悲しい事、もちろん自分のミスで信頼を失うのなら諦めも付くのですが・・・協力業者さんの杜撰な対応や納品業者さんのイージーミスなど全てを含めて矢面で苦情を聞き入れるのは自分。

業者さんの些細な言葉づかいの悪さや現場内でのマナー、納品業者さんの発注ミスや納入日時の間違いなど、当の本人にしてみれば何が悪いの?、謝れば済む、差し替えれば済むと思うような問題も私にとっては致命的な事。

特に去年の暮れから先月までにかけては、どの業者さんも忙しいのでしょう、こうしたミスが連続して起こった数ヶ月間。

「忙しい」とは「心」を「亡くす」と書くとは誰かが言っていた言葉。請けた後に「忙しいから」、「人手が居ないから」と言われても困るのはこちら。

本来は忙しければ、こちらの依頼を断ってくれても良いのですが、其れを何事もないように請けてしまう業者さんの性なのか・・・

互いに人間ですから、少々の事には目を瞑りますが今回の数ヶ月は酷かったと思うのが正直な自分の感想。

そうした下がった信頼を取り返すまでに走り回った自分の労働費は何処にも請求できる訳もなく今は只、業者さんからの送られてきた分厚い請求書を眺めながら台帳に入力していくだけ・・・

其れでも後ろばかりを見ていては何も始まらないのは世の常。この数ヶ月間に学んだことを活かさねば、せっかくの苦労が報われません。

他人のふり見て我がふり直せと、自分にも思い当たる節があるのではと・・・気持ちを入れ替えて目の前のひとつ、ひとつの工事に今日まで以上に真摯に取り組んでいく事を誓わねば・・・

さて明日は日曜日、この一週間すれ違いの生活だった家族と同じ時間を過ごせる貴重な一日に家族に対しても同じ気持ちを持って接していかねば今日までの苦労が無駄になってしまいます。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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