感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

倉敷市連島で外壁焼板張り替え工事

2014-02-20 23:59:59 | 住宅リフォーム工事物語
今日も瞬く間に一日が過ぎ去ろうとしている0時前、ようやくデスクワークにも一際付けてブログの更新。

そんな一日の始まりは倉敷市玉島での某企業さんのトイレ改修現場で大工さんに作業説明から。いよいよ人手が足りない状況に時々お願いする工務店さんに無理をお願いして大工さんを回してもらい作業にあたってもらいます。

彼らとはこれまでも何度も現場を共に叩いた仲だけに彼らの癖などはお見通し、基本的には正直で真面目な大工さんなので作業説明をわかりやすく伝えておけば何ら問題なし。

そんな訳で今回は壁、床ともにタイル仕上げという事で最も注意しなければ成らないのがタイル割り。

出来る限り10センチ角のタイルを切らずに貼れる様に壁と壁の内間を計りながら作業を進めていくことは綺麗に仕上げるコツ。

近年では壁紙やキッチンパネルなどの素材が多く使われるので、こうした仕上材の割り付けを考えることも少なくなって来たのが現状。

其れでも知らねば綺麗に納まらないタイル貼りの壁や床だけに正確な施工を心がけていく事は大切な事。

そんな事を大工さんに伝えた後は一旦、会社に戻り「しんちゃん」と合流して木材加工。

木材加工を終わらせた後は「しんちゃん」と共に倉敷市連島で「まっちゃん」が大工工事に励む台所などのリフォーム現場へ向かいます。

今日はユニットバスの設置作業も行われていて現場は大勢の職人さんで賑わっていますが、何より限られた工期を守るべく私と「しんちゃん」は外壁の焼板張りの作業に没頭。

下地の横桟を打ち換え、新しい焼板に張り替えるのですが、今回仕様する板は杉の素焼きの杉板。

昔は剥き出しの横桟に打ち付けていた外装材。

どんなに名人でも水の浸入を避けるのは難しかった板張り外装ですが、最近は防水紙なるものを事前に施工するので基本的には桟木を水で腐らす心配もなく長く外装を支えてくれる下地を組むことが可能。

其れでも触れば炭の付く板の施工は当時と変わらず・・・

「しんちゃん」と2人、真っ黒に成りながらも15時から既存の板を撤去する所から始めた作業ですが、やや残業する事で19時にはひと通り作業完了してひと安心。

写真は「しんちゃん」が切断してくれた焼板を私が張る作業をしている姿を撮影してもらいました。

今年に入り材料の手配、お客さんや業者さんとの打合せ、木材加工などの段取りごとの作業が多かった自分にとっては久しぶりな大工仕事。

2坪半ほどの施工面積で実質、大工仕事は3時間ほどではありましたが信頼おける仲間と共に大工仕事が出来た事は本当にありがたい事。

何だかんだと言っても、「ものづくり」は本当に楽しく、私にとっては一番のストレス解消かも・・・

「林さんに任せるから」と施主さんに言われていただけに、昨日まで自分で作業にあたれなかった現場だけに本当に僅かですが・・・

実際に大工仕事を手がけられた事に少し報われた気持ちになれた事で晴れ晴れとした気分で今日という一日を終えれたのは何より仲間の協力があっての事だと・・・

自分を支えてくれる多くの人たちに感謝の気持ちを忘れては成らないと改めて胸に刻まねば・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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