感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

倉敷市粒江で鉄骨梁に木材を固定してより強固な小屋組みを・・・

2013-12-16 20:01:50 | 住宅リフォーム工事物語
今年の家づくりも残す所、2週間となりました。

今年も数々の家づくりの現場に携わってきましたが、今年最後の大仕事でもある倉敷市粒江での屋根の取替え工事は一年で一番難しい仕事かも知れません。

残り2週間がとても大切だという事は私は勿論、当社の大工さんを含めみんなで共有している想い。

どんなに困難な工事でも「しんちゃん」、「まっちゃん」の両大工さんと今までも乗り越えた経験は確かな自信でもあるようで彼らと共になら今回の現場も必ず乗り越えれると信じています。

そんな本日は先週の続きで鉄骨の上に土台を敷き込んでいく作業からのスタート。

「まっちゃん」、「信くん」は土台の据付作業、私と「しんちゃん」は仕口の加工を施しながら、鉄骨に溶接してもらったボルトで鉄骨と木材の梁をガッチリとつなぎ合わせていく作業を皆で進めていきます。

以前の建物が板金屋根だった事もあり比較的、軽い屋根材なだけに2階の梁組みも瓦を乗せるには心細い部分もあり、梁成の大きな木材を使い鉄骨梁を補強していくことで瓦屋根の重量に耐えうる小屋組みを計画。

通常の際は問題ない強度でも地震などの災害時を想定すれば過剰な程に頑丈にしておくことに越した事はありませんからね。

土台が据えれれば後は小屋束を建て、母屋(もや)を収めて作業に映るのですが、梁成の大きな材木もある為に二階の梁組も一定の高さで行なう事は不可能。

写真の様に天井裏が狭いために、どうしても大きな材木は小屋組みの基準の高さより上がってしまうのは致し方ない所。

こうした場合は小屋束の長さで調整して規定の屋根勾配になるように母屋を納めていきます。

さて、夕方には無事に屋根面の半分の母屋も納まり今日の作業は修了。

最後にシートなどで養生をして現場を離れます。

会社に戻ればデスクワークの作業が待っている訳ですが、流石に今日は重い材木を持ち上げたりとハードな仕事の連続だった為に週明けにも関わらず疲労感で一杯・・・

現場作業が山場の連続な日々だけに、今夜はデスクワークもそこそこに際を付けて明日に備える方が先決だと思ってはいるのですが・・・

其れでも、やるべき事だけはやっておかねば後でシンドイ思いをするのは自分ですからね。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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