山の頂から

やさしい風

【善】なるもの

2008-08-23 23:40:17 | Weblog
北京オリンピックも明日閉幕となる。
思えば波乱の16日間だった。
特に今回のそれは、日本にとって惨憺たる結果であった。
今日の三位決定戦の野球などは、全くもって酷いものだった。
言っては何だが、選手らには覇気を感じなかった。
野球に於いて一流のプロと言うが正直ガッカリした。
 
 その争奪対象の金メダルに或る疑惑が・・・
金メダルに有害物質が含まれているという噂が、
ウェブ上で飛び交っているらしい。

 韓国の「京郷新聞」ネット版19日付の報道によると、
中国湖北省武漢市にある五輪金メダル製造会社「百パーセント」社の職員が、
自らのブログで、「北京五輪金メダルには人体に有害な鉛が含まれている」
と書き込んだことから、インターネットを中心に噂が広まった。

 北京五輪委員会は、直ちに記者会見を開き、
スポークスマンの王偉氏が「悪い冗談だ」とこの噂を否定。
開幕式以来、口パク、偽花火、偽少数民族と、
スキャンダル続きの北京オリンピックだが、当局も火消しに躍起になっている。

 「善」と言う漢字は、上部の“羊”と“言”の“口”から成り、
シンプルに解釈すれば、「羊の言葉」となる。
羊はどんな状況に置かれても、柔和に従順に振舞うことから、それが「善」となった。

 「善」の反対は、「悪」である。
「悪」は、中国語の“亜”(2番目、弱さなどの意味)と、“心”からなる。
従って、「悪」は、弱い心、もしくは2番目の心ということになる。
古代中国人は、悪意は心の弱さから来ると信じていた。

 どんな逆境にもめげず、堂々とした「善」を示せる人は、
つまり真に強靭な心の持ち主なのだろう。

 ソフトボールの上野投手が「他のどのチームよりも我々の心は強かった」
と言っていた。彼女ら全員が強靭な心を持ち合わせていたのだ。

  仏教を含む多くの宗教では、「慈悲心(善)」を持つことが大切だと教えている。
それは、他人に対する思いやりであり、その苦しみを理解してあげることである。
また、更に寛容な心を持つ者は、全てにおいて自分を後に、他人を先に考え、
ずば抜けた忍耐力を持ち合わせているものだ。

 さて、この【善】なる漢字を生みだした中国の真の姿は・・・
漢字、【善】も偽装なの? まさかぁ~~~


則天去私

2008-08-23 00:12:33 | Weblog
 【則天去私】とは、
我意に捉われない自然な生き方を理想とする人生観。
夏目漱石の造語だそうだ。

 しかし、吾が凡人には全くそのような意味さえ解らない。
目の前の現実にとらわれ、がんじがらめとなってうろたえているのだ。

 今朝、いつもどうりに母を迎えに行った。
家を6時に出る約束になっているから、20分頃には到着する。
しかし、今朝は10早く出発した。
いつもの門口に母の姿が無い。早い所為かと思い玄関のベルを鳴らす。
が、返事が無い。ええ~~っ、いったいどうした!?胸騒ぎがする。
家の中で倒れている? ああ~~どうしよう!!

 と、な・な・なんと、ひょっこり門口から顔を出す母。
二人で堂々巡りをしていたのだ。 胸を撫で下ろす。

 父の病室まで送る。弱々しい目を向ける父。
それでも娘を気遣い、「ありがとう」と礼を言う。
つとめて明るい笑顔を向け、≪気≫を送るべく手を握る私。
おっとっと、涙はいけません! ぐっとこらえて、こらえて・・・
妹は、ここでいつも涙ぐんでしまうのだ。
キカン坊のくせに涙脆くて、人がいい妹。

 ‹なすがままに、あるがままに›とも解釈できる【則天去私】
とても、そんな境地になれそうにはないが、
一日、一時間、一分を意識して生きる毎日が、
辛いけれど充実している。

 昨日、金メダルを取ったソフトボールの試合。
まさに、人生のドラマを見ているようだった。
今朝の朝焼けにも感動~~