山の頂から

やさしい風

なごり雪が・・・

2011-02-14 17:48:38 | Weblog
 
 娘の結婚式の為に大阪へ出向いた。
日本中が雪による大荒れとの予報に不安を抱きつつ、
総勢14名による一団は早朝に新幹線車中の人となった。
夫が漬けた自慢のハクサイの漬物も旅のお供。
弁当やら菓子やらアルコールやらと口にするもの全てを胃袋に収め、
滅多に揃うことのない親類縁者らの取り留めのないお喋りで、
大阪到着までの数時間は結構楽しいものだった。

 悪天候にも拘らず新大阪駅は人で溢れていた。
関西が初めてという集団、右も左も分からない関東人の御一行様は、
常に先頭と最後尾の人数確認を行いつつ関西弁の洪水の中をひたすら行軍。
漸くホテルに到着できた頃には全員ヘトヘトになっていた。
それでも夕食までの数時間を大阪市内観光へと繰り出した。
歌に聴いた通天閣、仰山でっかいビリケンのレプリカ。
法善寺横丁の水かけ不動尊では旅や身体安全を祈った。
誰かが後ろで「これはギャンブルの神様やでぇ」と言う。
『人生かて一つのギャンブルや』と腹で思いつつ賽銭をあげる。
イワシの頭も信心からと言うやん(何で急に関西弁!?)
日本は至る所に神様がおるねん!!

 夕食に予約した美味しい肉まんで有名な【551】へと向かう。
途中、心斎橋を渡り【みなみ】の繁華街をそぞろ歩く。
すれ違う支那語の多いことに驚きつつ、信じがたい程の人の波に唯々閉口~
経済低迷と言うけれど関西の活気は半端ではない。

 結婚式当日は心配された雪もなく薄日さえ照りだした。
好青年と大阪で出会い、生涯の伴侶を得た娘。
バージンロードを父親と歩んでくる姿が涙で曇る。
そして神の御前で彼へとバトンタッチ。
張り裂けるような思いをグッと堪える夫。
とうとう来てしまったね、オトウチャン。この日が・・・

 「私は御嫁に行くけれど、ずっとお父さんの娘です」
娘が式の御仕舞で言った父への感謝の言葉。 もぅ~~アカン!!
泣いていいんや、オトウチャン!  
けど夫は泣かなかった。信頼できる青年に娘を託したから・・・
娘が言っていた、「父さんに似た人を選んだ」って。

 ****時が行けば幼い君も 大人になると気づかないまま
今 春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった ♪♬♪