山の頂から

やさしい風

謙信平からスカイツリーを

2010-11-05 10:14:29 | Weblog
 この夏の暑さは紅葉の時期を狂わせている。
それでも11月に入って漸く寒さを感じるようになった。
もう道端の細長いものにドキッとすることもなかろうと安心していた矢先、
昨日の朝、随神門辺りでマムシがクネっていた。
思わず飛びのいたが危うく踏みつけるところであった。後から鳥肌が立った。
死んでいたのかどうかは分からないが、
おそらくカラスの御馳走になったに違いない。

 我が家に庭のモミジは、紅葉してみようかなぁ~なんて言っているみたいに、
ここ2~3日で何となく庭全体が明るくなった。
それにしても今年くらい空と地平の境が溶け合ってしまったように、
スッキリ、ハッキリとしない年は珍しい。

 そんな中11月2日に吹いた風が久しぶりに遠目を利かせた。
スカイツリーが見えるのだ。
新宿副都心のビル群が立ち並ぶひと塊りから、
ずーっと左に視線を動かしてくると、
スクッと、まるで鉛筆のように立ち上がっているのが見える。
それは70キロもの彼方なのだが遮蔽するものが何もない。
上杉謙信が関東平野を一望し、感嘆したのが成程に頷ける。
スカイツリーは≪江戸むらさき色≫のライトアップがなされるとか。
歌麿の美人画をイメージしていると聞いた。完成が楽しみである。