北大路機関

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【京都発幕間旅情】広島電鉄5200系電車APEX-路面電車に見る都市交通の未来像

2024-03-24 07:01:40 | コラム
■路面電車に乗って
 新型車両というか久々に遠出してみると見た事も無い電車が走っているということは数多あるでしょう、新幹線に限らず。

 広島電鉄5200系電車、通称APEXと呼ばれまして近畿車両と三菱重工が開発した五両編成の国産超低床車、2019年より運用が開始されたもの。直後にCOVID-19新型コロナウィルス感染症の世界的流行禍が始まった関係で、いわゆる“久々に言ったら増えてた”系の。

 路面電車、法的には軌道線か、この種の交通手段は、古臭い交通手段という印象で物事を考える方が居るようですが、実際には古臭い電車というのは昭和初期に設計されたものを示すものが多く、平成と云いますか令和と云いますか、現在製造されるものはこんな感じ。

 広島電鉄などは、かつて京都にも市内線が在ったのですが全廃してバス路線に切替えてしまい、慢性的な渋滞に見舞われるとともに輸送力不足から、観光業の街なのにオーバーツーリズムという声が上がっているほど。市電全廃は早過ぎた決断では無かったか、とも。

 地下鉄路線は全く足りず、ようやく太秦天神川開業で京福電鉄とは結ばれましたが叡電や、あと北野線との連節性を考慮し北大路通りや西大路通りなど交通量のおおいバス路線については市電の再整備を真剣に考えてはどうか、とも。こう思う程に広島市電は便利なのだ。

 市電は併用軌道であるために、例えば市道の一環として上下分離式で路線を整備する事が出来れば、赤字路線の軌道転換を行う事で全国の鉄道ローカル線の赤字負担をかなり軽減できるのではないかとも思うのですが、そこまで踏み込んだことはなかなか議論されない。

 広電、広島駅に次々と発着する様子は、京都駅前バスターミナルのような便利さを感じさせつつ、バス停と違い軌道線は道に迷った場合でも線路さえ見つければ線路沿いに電停にたどり着けるという安心感と大きな駆動音による列車位置の存在感という利点があります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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