北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】中部方面混成団創設17周年記念行事【1】琵琶湖畔は大津駐屯地の記念行事開始(2024-04-27)

2024-06-01 20:14:00 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■大津駐屯地祭二〇二四
 大津駐屯地記念行事の様子を若干遅くはなりましたけれどもG3Xにて撮影しました写真にて紹介いたしましょう。

 第109教育大隊の自衛官候補生がややぎこちないが揃って整列するとともに、しっかりとした行進で第4陸曹教育隊の隊員たちが式典会場に入場しまして、そう、背景には東山の峰々が続くそのすぐむこうに京都の街並みが広がることに不思議を感じて。

 ここは大津駐屯地、陸上自衛隊中部方面隊の教育訓練における総本山というべき駐屯地が琵琶湖畔に広がり、そう、思えば白いマフラーの自衛官候補生たちは四月に入隊したばかりの、しかし四月下旬に自衛官候補生として初めての行事に臨んでいる訳で。

 中部方面混成団本部と第109教育大隊に第4陸曹教育隊が駐屯する大津駐屯地、西大津駅、いや今は大津京駅か、琵琶湖畔を走る湖西線の駅からは指呼の距離であるとともに、京都から京津線と石山坂本線を乗り継げば直ぐという位置に所在する駐屯地だ。

 指揮官入場、混成団とはいいますが、隊員教育と共に即応予備自衛官の教育訓練も担うことから、かつて第10師団隷下に在った第49普通科連隊、かつて第13旅団隷下であった第47普通科連隊を隷下に編入していまして、こうして式典には連隊旗二振り揃う。

 大津駐屯地祭、毎年、かつては五月中旬あたりに行われていまして、千僧駐屯地祭と大津駐屯地祭に大久保駐屯地祭という、京都市周辺の3駐屯地祭が行われますと、もうすぐ夏が来るのだなあ、と感じたものですが最近大津は四月下旬に駐屯地祭が行われ。

 駐屯地は琵琶湖畔に位置するのですが、それはこの敷地が元々は海軍大津航空隊の水上戦闘機強風の訓練基地であった歴史を経ていまして、しかし会場は琵琶湖が見えるところではなく東山の峰々を背景に、そう、ここからだと近江神宮の方角を向いて。

 部隊旗入場、大津駐屯地は航空隊跡地ということで案外と広い、そして会場も広いのですが一般開放される場所が限られていまして、撮影する場所は何処が良いのかということを考えると、ここだ、という王道の一角が実は無い難しい駐屯地でもある。

 桜並木の、この日は曇天でしたがかつて五月中旬に駐屯地祭が行われたころ、直射日光で友人がもう危険なほどの日焼けとなってしまいましたことがあるのですが、そのころから観閲行進は、桜並木が式典会場に沿って続き、ここから撮ることとしています。

 直射日光、自衛官候補生たちは四月に入隊して若干の訓練を経て四月末に行事というのは大変なのですけれど、しかし五月中旬に行事が行われていた頃は直射日光の熱中症で少なくない候補生が失神し倒れて搬送されていましたので、あれはあれで、と。

 第109教育大隊が部隊紹介に併せ中隊旗の敬礼動作を執り行う。今年は曇天で、少しあつさを感じるのだけれども熱すぎることはなかったので良かったなあ、と暑いよりも熱いというこの数年の春の高温を思い出しつつ、少し減った参加部隊をながめて。

 第2教育団、と中部方面混成団が呼ばれていた時代には、教育大隊は大津の第109教育大隊に加えて善通寺の第110教育大隊、もともと第2教育団本部は善通寺に在ったのが第2混成団創設に併せ大津に移駐した、昔はその2個大隊が式典に参加していた。

 自衛官にも働き方改革の時代が来たのだろうか、指揮官訓示のはじまりとともに式典参加部隊が減っている概況をこう思ったりしました。しかし年次行事を行わないわけにはいかない故に、こう、規模を縮小させるほかないのか、とも思ってしまうのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【京都発幕間旅情】榛名さん... | トップ | イタリア海軍空母カブール-日... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

陸海空自衛隊関連行事詳報」カテゴリの最新記事