◆新千歳空港&神戸空港で撮影!
千歳空港といえば政府専用機を見たい、と思うのですが千歳基地とは隣接しているのみにてなかなか叶わず。しかし、全日空の747が撮れましたので掲載。
全日空ボーイング747-200、ジャンボジェットとして航空輸送に大量輸送という概念を持ち込み、結果渡洋国際線の航空運賃を革新的に低下させ旅客機による海外旅行を一般化したボーイング747、今年で初飛行から41年を数えるのですが、常に改良が重ねられ最新の747-8の量産が開始される、という巨人機。
日本では大型機による少数便大量輸送という体系から中型多数便による適宜輸送へと国際航空路線需要が置き換わり、日本航空では既に運用終了、全日空でも運用の終了が数年後に迫り日本貨物航空のみが運行することとなります。しかし、この大型機に人気アニメーションポケモンを描いたポケモンジェットは子供を中心に根強い人気を誇っています。
ポケモンジェットは部分的にダブルデッカー構造を有する四発ワイドボディ機という大きなキャンバスにアニメーションを描いている、というところに意義があり、これは残念ながらボーイング777のような機体では置き換えられるものではないのかな、とも。エアバスA-380ならば別なのですが日本ではスカイマーク以外導入の計画はないようで。
神戸空港のボーイング767全日空旧塗装。ポケモンジェット以上に当方のような航空機愛好家に嬉しいのはこうした旧塗装でしょうか。当方の世代は全日空というとこの塗装ではなく現行の塗装で小さいころから主に北海道などに行っていたのですが、映画等でこの塗装を知っていますから、それを復刻というかたちでも実際に見ると嬉しくなってしまいます。
ボーイング767、日本がボーイングの生産分担として製造に一定以上参画した記念すべき機体でして、これがF-2等の開発における技術蓄積とともに評価され、最新鋭のボーイング787共同生産、いわゆる多国間国際分業への参画、というかたちで生きている訳ですね。そんな意味で好きな航空機なのですが、その航空機の当方には新鮮な塗装。
千歳空港の全日空ボーイング747。そういえば日本航空も鶴丸復刻塗装を始めましたが、日本航空と言えば一頃100機以上の747を運行し世界最大のジャンボジェットユーザーとなっていた会社、それを別の機体で実施されても、と思ったりもしたのは事実。世界的には四発長距離大量輸送旅客機という需要は充分残っており何故日本だけ、と思ったりもするのですけれども。
そして747を見つ旅に思い出すのは政府専用機の議論、VIP専用機に日本では747は大型すぎるのでは、という声があったのですがそれ以前に政府専用機は要人輸送にも用いられる、しかし兵員輸送から自国民救出にも用いられる単なる大型輸送機であり、政府専用機は総理府が導入する際の一つの方便でしか無かったのでは、とその必要性を再認識した事を思い出しました。
ボーイング767、政府専用機はこの機体で充分なのでは、という声ですがフランス空軍などはVIP専用機に双発中型機を充て、その航続距離で不充分な状況の場合は空軍の747輸送機を投入するとのこと。日本の政府専用機はまあVIP個人用には使えませんし、内装や機能として輸送機の域を出ていませんから747を維持しつつ別個にVIP専用機として767が2機程あっても、と思ったりも。
ボーイング737、最近御世話になる事が多い旅客機。結構小型に見えるのですが写真とは別の最新の737-800なんかはかなり大きく、737への認識というのは換えなければならないのかな、と更に向こうを往くDHC-400やエンブラエル170の事、三菱のMRJ等を思い出したりしました次第。随分話が脱線しましたが、そんなところで。
北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
全日空の国内線専用機であるB747-400Dも
海外整備先での事故喪失の1機は別として、
8月初めにとうとう退役機が出ました。
(国際線用の-400を-400Dに改造した物も除き)
JA8963号機 元 ”マリンジャンボ”で、
スクラップ前提でアメリカに旅立ちました。
B747は、国内線では2・3年後にはほとんど
見られなくなるかも!?
また、最後の写真のB737-500も
順次-800に置き換わっていくでしょうから、
記録に残しておきたい機体ですね。
真の目的が、人員の大量輸送となると、B747とは比較にならないのは確かですが、KC767をさらに12機ほど整備して、多数機で運用すれば、人員の大量輸送も問題ないはず?
B747ジャンボがいなくなるのは寂しいですが、合理性の塊のようなB777は加速の気持ちよい機体ですし、なんといってもB787が来ます。スカイマークのA380も来ますし、とても楽しみな、近未来の日本の空です。
どのような組織でも世代交代は確実に進んでいくのを実感します。
老いた者も最後の日まで無事であってほしい。「老兵は死なず、ただ消え去るのみ。」
数年後、われわれの眼に映る世の中はどのように変化しているのか?
一抹の寂しさもあれど、変化・進化を楽しみに眺めたいものです。
それでは。
実はウイングレットを識別点にしていた当方、考えてみれば今の時代にクラシックジャンボは無いよな、とおもい、最近の400はウイングレット、いつの間にかなくなってしまったの?とちょっと悩んでいる日々です。
767派生型ですが、日本の唯一の同盟国が太平洋のむこう側の大陸の更に向こう側に首都がありますので、747以外には777くらいしか代替機は無く、しかも747は運用時間が極端に短く耐用年数が残っている中で置き換えることは非現実的なのではないか、と。
747ですが、一頃は世界最大の747ユーザーが日航だった訳でして、寂しいという筆頭に来る感情を押し包んでもらうのは相当難儀なのだなあ、という個人的な実感。500系のぞみ号、名鉄7000や阪急6300のような印象ですかね。
747ですが、機体が大きすぎて日本ではどの航空博物館も引き取ってくれない、というのがさびしいところです。