■臨時情報-ウクライナ情勢
アメリカがウクライナへこれまでとは別次元の強力な装備の供与を検討しているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/43/26699b3f40318a933e13595a74787f16.jpg)
アメリカがウクライナへ対艦ミサイルを供与する、これはロイター通信が20日に複数のアメリカ政府関係者の話として、バイデン政権がウクライナへ新型の対艦ミサイルを供与し、ロシアによる黒海封鎖打破を構想しているとのこと。この供与はウクライナ側の要請に基づくものであり、海上封鎖を破る事でウクライナの穀物輸出が再開できるとしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/a0/c45450c54cdc4868498ff5578896739e.jpg)
ボーイング社のハープーン対艦ミサイルか米軍で装備が進むノルウェー製NSM対艦ミサイルが候補として考えられます。双方とも原型は艦載型ですが、ハープーンは地対艦型がデンマーク軍に配備されていたほか、台湾もトランプ政権時代に調達しています。NSMはアメリカ海兵隊がMLR海兵沿岸連隊用に地対艦型が開発、装甲車の車載型も開発中です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/13/f5516b8ff36fed6e4b7467294b56430e.jpg)
ロイター通信では、高官の話として、供与を急ぐために既存のアメリカ海軍駆逐艦などから発射装置を陸揚げし運用するという選択肢、またはウクライナ軍のミグ戦闘機に搭載可能なようにプログラムセットを行い空対艦ミサイルとして用いる選択肢が検討されているとのこと。またアメリカ友好国にも匿名でハープーン供与へ協力する国があるとの事です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/8b/16e6b4b0d9ee8058ea4fdcc16b6ade49.jpg)
地対艦ミサイルのウクライナ供与はある種驚きです、ハープーン地対艦型は射程が200km程度あるとともに、現行のハープーンミサイルはGPS誘導型が存在し、ウクライナのネプチューン地対艦ミサイルは地対艦用途に限定されますが、GPS誘導型であればクリミア半島のロシア黒海艦隊拠点であるセバストポリ軍港もミサイルの射程内にはいります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/e6/0f1c61870081677c22ecd9b9ac0a909d.jpg)
NSMミサイルはアメリカがハープーンミサイルの後継に位置付けるもので、射程は350kmから400kmと長く、内陸部から黒海のロシア艦艇を攻撃可能です。黒海艦隊は唯一の艦隊防空艦であったミサイル巡洋艦モスクワの喪失後、スネーク島など離島にS-400地対空ミサイルを展開させ、艦隊防空を補完していますが、NSMは迂回機動により攻撃が可能です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b3/662ef628e64243efb71373f3d7123676.jpg)
S-400ミサイルの防空圏、NSMの迂回機動能力とはS-400の射程圏外に沿って水上戦闘艦を狙うもので、この迂回機動は複数の発射地点から発射されたNSMを同時に単一目標へ飽和攻撃として集中させる事も可能です。まぎれもなく長距離打撃用の装備であり、アメリカがNSMミサイルを供与するのは、例えばF-16戦闘機などよりも後と考えていました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
アメリカがウクライナへこれまでとは別次元の強力な装備の供与を検討しているようです。
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アメリカがウクライナへ対艦ミサイルを供与する、これはロイター通信が20日に複数のアメリカ政府関係者の話として、バイデン政権がウクライナへ新型の対艦ミサイルを供与し、ロシアによる黒海封鎖打破を構想しているとのこと。この供与はウクライナ側の要請に基づくものであり、海上封鎖を破る事でウクライナの穀物輸出が再開できるとしている。
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ボーイング社のハープーン対艦ミサイルか米軍で装備が進むノルウェー製NSM対艦ミサイルが候補として考えられます。双方とも原型は艦載型ですが、ハープーンは地対艦型がデンマーク軍に配備されていたほか、台湾もトランプ政権時代に調達しています。NSMはアメリカ海兵隊がMLR海兵沿岸連隊用に地対艦型が開発、装甲車の車載型も開発中です。
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ロイター通信では、高官の話として、供与を急ぐために既存のアメリカ海軍駆逐艦などから発射装置を陸揚げし運用するという選択肢、またはウクライナ軍のミグ戦闘機に搭載可能なようにプログラムセットを行い空対艦ミサイルとして用いる選択肢が検討されているとのこと。またアメリカ友好国にも匿名でハープーン供与へ協力する国があるとの事です。
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地対艦ミサイルのウクライナ供与はある種驚きです、ハープーン地対艦型は射程が200km程度あるとともに、現行のハープーンミサイルはGPS誘導型が存在し、ウクライナのネプチューン地対艦ミサイルは地対艦用途に限定されますが、GPS誘導型であればクリミア半島のロシア黒海艦隊拠点であるセバストポリ軍港もミサイルの射程内にはいります。
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NSMミサイルはアメリカがハープーンミサイルの後継に位置付けるもので、射程は350kmから400kmと長く、内陸部から黒海のロシア艦艇を攻撃可能です。黒海艦隊は唯一の艦隊防空艦であったミサイル巡洋艦モスクワの喪失後、スネーク島など離島にS-400地対空ミサイルを展開させ、艦隊防空を補完していますが、NSMは迂回機動により攻撃が可能です。
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S-400ミサイルの防空圏、NSMの迂回機動能力とはS-400の射程圏外に沿って水上戦闘艦を狙うもので、この迂回機動は複数の発射地点から発射されたNSMを同時に単一目標へ飽和攻撃として集中させる事も可能です。まぎれもなく長距離打撃用の装備であり、アメリカがNSMミサイルを供与するのは、例えばF-16戦闘機などよりも後と考えていました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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