■江田島出航
練習艦隊は次々と出航してゆき瞬間のひとつひとつを貴重な情景として撮影し記録してゆくのです。
海上自衛隊も将来的に艦内環境というものを欧米並み、いやアメリカ海軍艦艇の居住性の悪さは名高いので欧州並みというべきか、考えなければならないのかなあ、と練習艦かしま、1990年代設計の練習艦出航を眺めつつどうしても考えてしまうのです。
あさぎり型護衛艦までは科員居住区が3段ベッドとなっていて、申し訳ないけれども暮らすのはちょっとなあ、と昔艦内を見せて頂いた際に思ったもので、むらさめ型、こんごう型から漸く2段ベッドと改善されてゆくのですが、これが1990年代のはなし。
フランス海軍のミストラル級強襲揚陸艦はクルーズ船に範をとった設計であり、満載排水量に対して収容能力が少なすぎる、と2000年代初頭には批判されたものですが、しかし2020年代の長期航海増大を背景に考えますと、これは先見の明があったと思う。
45型駆逐艦、イギリス艦を撮影した際にお教えいただいたのですが、下士官から二人部屋で三交代制なのでかなりの時間を一人で占有できるほか士官は基本的に個室でBARさえある艦内、イギリスは続く83型駆逐艦でさらに艦内容積を増やすという。
むらさめ、とともに単縦陣を期待したのですが各艦が離隔を十分に取った関係で、むらさめ転舵前に津久茂瀬戸に向けて練習艦かしま転舵を先に取ってしまった、掃海母艦が大型だったからなのか、これだけの並びというのはちょっと寂しい印象があります。
高台から撮影して正解でした、というのも俗にヲタ船といわれるチャーター船が練習艦かしま真横にぴったりついていて、沿岸から撮影している人、ここからも二人ほど見えるのですが、ちょっと邪魔だろうなあ。2012年に初めて撮影したときはこんなのは。
広角でこの画角を示してみますと、如何にこの撮影でズームレンズに頼っているのか、望遠レンズの威力を、幹部候補生学校の建物と広角レンズで撮影したときの様々な情景の画角と比べてみますと、これはもう一目瞭然というところなのでしょうか。
登舷礼として一列に卒業生が並ぶ中瀬戸内海と太平洋に向けて、しかし意外なほど組速力を出して進みます練習艦かしま。少しでも広角にしますとヲタ船が映りこんでしまいますから、船体全体を移すのではなく一部をトリミングしてみた構図となっていて。
教官とOBと父母でしょうか、対岸の海岸からも例年の見送りが。ただ、COVID-19の数年間を挟んで、見送りの規模がかなり縮小してしまっているのですよね、2010年代はもう割れんばかりの旗幟と歓声がこの高台の撮影位置まで響いてきたほどでしたから。
護衛艦と掃海母艦に護衛艦という不思議な取り合わせ、大きさ的に今後護衛艦もがみ型も近海練習航海や外洋練習航海に加わるのでしょうか、コンパクトな艦といわれていますが、排水量では護衛艦あさぎり型よりも大型、改良型はさらに大きくなる見込み。
さわぎり、登舷礼を行っています。昭和から平成にかけての過渡期に量産された護衛艦はステルス性という点では前時代的ではありますが、2機のヘリコプターを収容可能な格納庫を採用したことで、ソマリア沖海賊対処やアラビア海海上阻止支援に活躍だ。
うらが、むらさめ。掃海母艦と護衛艦ですと、大きさのバランスは不思議と取れているのですが、昔はこの位置にヘリコプター搭載護衛艦が居たことも多かった、護衛艦が平時の警戒監視任務で多忙を極めている事を実感してしまう情景といえるでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
練習艦隊は次々と出航してゆき瞬間のひとつひとつを貴重な情景として撮影し記録してゆくのです。
海上自衛隊も将来的に艦内環境というものを欧米並み、いやアメリカ海軍艦艇の居住性の悪さは名高いので欧州並みというべきか、考えなければならないのかなあ、と練習艦かしま、1990年代設計の練習艦出航を眺めつつどうしても考えてしまうのです。
あさぎり型護衛艦までは科員居住区が3段ベッドとなっていて、申し訳ないけれども暮らすのはちょっとなあ、と昔艦内を見せて頂いた際に思ったもので、むらさめ型、こんごう型から漸く2段ベッドと改善されてゆくのですが、これが1990年代のはなし。
フランス海軍のミストラル級強襲揚陸艦はクルーズ船に範をとった設計であり、満載排水量に対して収容能力が少なすぎる、と2000年代初頭には批判されたものですが、しかし2020年代の長期航海増大を背景に考えますと、これは先見の明があったと思う。
45型駆逐艦、イギリス艦を撮影した際にお教えいただいたのですが、下士官から二人部屋で三交代制なのでかなりの時間を一人で占有できるほか士官は基本的に個室でBARさえある艦内、イギリスは続く83型駆逐艦でさらに艦内容積を増やすという。
むらさめ、とともに単縦陣を期待したのですが各艦が離隔を十分に取った関係で、むらさめ転舵前に津久茂瀬戸に向けて練習艦かしま転舵を先に取ってしまった、掃海母艦が大型だったからなのか、これだけの並びというのはちょっと寂しい印象があります。
高台から撮影して正解でした、というのも俗にヲタ船といわれるチャーター船が練習艦かしま真横にぴったりついていて、沿岸から撮影している人、ここからも二人ほど見えるのですが、ちょっと邪魔だろうなあ。2012年に初めて撮影したときはこんなのは。
広角でこの画角を示してみますと、如何にこの撮影でズームレンズに頼っているのか、望遠レンズの威力を、幹部候補生学校の建物と広角レンズで撮影したときの様々な情景の画角と比べてみますと、これはもう一目瞭然というところなのでしょうか。
登舷礼として一列に卒業生が並ぶ中瀬戸内海と太平洋に向けて、しかし意外なほど組速力を出して進みます練習艦かしま。少しでも広角にしますとヲタ船が映りこんでしまいますから、船体全体を移すのではなく一部をトリミングしてみた構図となっていて。
教官とOBと父母でしょうか、対岸の海岸からも例年の見送りが。ただ、COVID-19の数年間を挟んで、見送りの規模がかなり縮小してしまっているのですよね、2010年代はもう割れんばかりの旗幟と歓声がこの高台の撮影位置まで響いてきたほどでしたから。
護衛艦と掃海母艦に護衛艦という不思議な取り合わせ、大きさ的に今後護衛艦もがみ型も近海練習航海や外洋練習航海に加わるのでしょうか、コンパクトな艦といわれていますが、排水量では護衛艦あさぎり型よりも大型、改良型はさらに大きくなる見込み。
さわぎり、登舷礼を行っています。昭和から平成にかけての過渡期に量産された護衛艦はステルス性という点では前時代的ではありますが、2機のヘリコプターを収容可能な格納庫を採用したことで、ソマリア沖海賊対処やアラビア海海上阻止支援に活躍だ。
うらが、むらさめ。掃海母艦と護衛艦ですと、大きさのバランスは不思議と取れているのですが、昔はこの位置にヘリコプター搭載護衛艦が居たことも多かった、護衛艦が平時の警戒監視任務で多忙を極めている事を実感してしまう情景といえるでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)