■防衛フォーラム
今回は航空関連の話題なのですが航空自衛隊の写真で適当に代用していますのでどうか多忙という点をご理解いただければ、と。
イタリア空軍はAMX-A11ジブリ攻撃機の運用を終了しました。1988年にイタリアとブラジルが共同開発した軽攻撃機であるAMXは両国合わせて208機が生産され、製造費用を抑えるために亜音速機とし、電子装備も省略した攻撃機として完成しましたが、低空侵攻能力の高さと短距離離着陸能力など、高い生存性と打撃力を兼ね備えていました。
AMX-A11攻撃機は132機がイタリア空軍に配備されましたが4月5日、ピアチェンツア分屯基地において最後の飛行を終え、現役として維持されていた最後の4機が退役しています。この4機は第51航空団第132戦闘爆撃偵察飛行隊の所属で、今回の退役と共に民間空港の片隅に配置されていたピアチェンツア分屯基地も閉鎖されています。
AMX攻撃機はイタリア空軍には短距離離着陸能力を持つ重要な航空機との位置づけであり、特に地中海の対岸であるアフリカ地域での緊張がそのままイタリアへ影響を及ぼすことから、イタリア空軍は短距離離着陸能力の高いC-130J輸送機とAMX攻撃機からなる遠征部隊を編成していました、今後AMXの任務はF-35B戦闘機が引き継ぎます。■
防衛省は宇宙領域把握整備へ低軌道光学衛星を打ち上げます。これはキャノン電子との契約を結び漸く具現化するもので、低軌道から静止衛星軌道までの宇宙領域把握には、地上のレーダー設備や光学監視設備などでは限界があるため、直接宇宙空間に関し手段を置くという構図です。現在運用される情報収集衛星は地上観測用のものでした。
低軌道光学衛星は衛星の動きを検知する実証事業として打ち上げられるもので、実証研究の結果次第で今後の自衛隊宇宙衛星網整備体系が構築されることとなります。政府は国家防衛戦略に航空自衛隊の宇宙航空自衛隊への改編を明記していますが、その前提段階として自ら運用できる独自の人工衛星を打ち上げる必要が指摘されていました。■
ブラジル軍はKC-390輸送機のISR機への改修研究を開始しました。エンブラエル社が製造するKC-390輸送機はC-130J輸送機と同程度の搭載能力とボーイング737旅客機に匹敵する高速巡航能力を持つジェット輸送機として採用国が徐々に増加していますが、今回更なる能力拡張に情報・監視・偵察用のISR機への転用の研究を開始するとのこと。
KC-390の改修案はFIDAEチリ国際宇宙展においてエンブラエル社がブラジル軍と発表したもので、例えばハープーンミサイルなどを搭載し洋上哨戒機として用いる提案などはすでになされていますが、胴体部分の収容能力と共に何より比較的滞空時間が長く、また巡航速度も大きいことからISR機としては潜在的適性があるとされてきました。■
インド国防省はテジャス戦闘機97機一括取得を計画しているもよう。テジャス戦闘機は開発期間が異常に長く戦闘機界のサクラダファミリアと呼ばれたほどに完成しない戦闘機でしたが2020年代に入り開発が一気に進捗し、秀でた性能は無いものの第四世代戦闘機として手堅い完成度を誇ることでインド空軍に順調に配備が進んでいます。
テジャス戦闘機について、インド国営のヒンディスタンエアロノーティクスリミテッド社は現在インド国防省との間で一気に97機の一括調達を計画、この背景には長らくインド空軍に君臨したMiG-21戦闘機が退役加速により、インド空軍の戦闘機飛行隊定数42個飛行隊体制が維持できなくなり、現在31個飛行隊まで縮小している実情があるもよう。
97機のテジャス戦闘機導入はこの問題を解決する一つの選択肢ではあるものの、その製造費は6500億ルピー、ドル換算では78億ドルもの巨費を必要としているため調整中とのこと。ただ、現在テジャスは年産16機体制で量産されていますが、10月には新しい製造ラインが完成し年産24機体制となる見通しで、これを見越した調整が進んでいます。■
アメリカ空軍は自律型無人戦闘機X-62A-VISTAの戦闘実験を実施しました。戦闘実験は操縦士が搭乗したF-16戦闘機とX-62A-VISTA無人戦闘機の間で執り行われたとのこと。この実験にはDARPA国防高等研究計画局が主導し空軍テストパイロット学校が協力、自律飛行無人戦闘機との空中戦は実験とはいえ世界初のものとなりました。
X-62A-VISTAはF-16D戦闘機を基に無人飛行が可能となるよう改造した航空機で、これは無人僚機のような戦闘機を支援する自律飛行航空機開発への大きな一歩となるもよう。自律飛行システム開発は、既にF-35戦闘機が自動地表回避システムとして進められていますが、戦闘機を自律飛行させたものとしてはX-62A-VISTAが世界初という。
F-16戦闘機とX-62A-VISTA無人戦闘機は対戦と共にもう一つ、F-16戦闘機の支援やF-16戦闘機の護衛とF-16戦闘機の航空作戦を補佐する僚機としての飛行も実施、その際には600ftの近距離を超音速飛行するなどの試験が含まれ、実権は二週間にわたり実施されたとのこと。ただ、VISTAというとMicrosoftのWindowsを思い出してしまう。■
アルゼンチンはF-16がフォークランド紛争後初の戦闘機購入となるもよう。イギリスのフォークランド諸島に侵攻した1982年のフォークランド紛争では一時フォークランド諸島全域を占領したもののイギリス軍の反撃によりフォークランド諸島が奪還されたのちにも、イギリスの外交圧力によりアルゼンチンは軍事的な制約を受けてきました。
戦闘機調達はその最も大きな制約で、イギリスは自国のマーチンベーカー社製射出座席がアメリカ製から中国製まで多くの戦闘機に採用されていることから、この射出座席を採用した戦闘機の輸出に制限を加えていました、今回はデンマーク空軍がF-35戦闘機の導入により余剰となったF-16戦闘機24機の導入を交渉し合意に達したとのこと。
A-4攻撃機12機とアルゼンチン製パンパ軽攻撃機12機がアルゼンチン空軍の現用戦闘機であり、純粋な戦闘機ではありませんがフォークランド紛争時代に現役のミラージュⅢ戦闘機は既に退役しており、COIN機であるプカラも退役、ジェット機であれば貴重な戦力でした。しかし1982年以来のイギリス外交圧力には驚かされるばかりでしょう。■
アメリカ空軍はEPAWSS電子戦システム搭載のF-15Eストライクイーグルを導入します。導入は2024年夏ごろになるとのこと。EPAWSSとはイーグルパッシヴアクティヴウォーニングサバイバリティシステムの略称で、現在F-15Eへの改修作業がテキサス州サンアントニオのボーイング社工場において実施中となっています。
EPAWSS電子戦システム搭載のF-15Eストライクイーグルは現在8機が改修作業中となっていて、EPAWSS電子戦システムそのものはイギリスのBAEシステムズ社が開発したもので、新造されるF-15EXイーグルⅡには標準装備の電子戦装備ですが、生存性向上のために既存のストライクイーグルにも追加が行われることとなりました。
F-15Eストライクイーグル戦闘爆撃機はアメリカ空軍に218機が配備され運用中、制空戦闘機であるF-15C戦闘機は近く完全退役する方針ですがF-15Eは同じく戦闘爆撃機であるF-15EXとともに運用が継続することとなっており、2022年までに二度に分けてF-15E用のEPAWSS電子戦システム43機分の搭載改修がBAE社と契約されています。■
マレーシア空軍はLPM12Y改修を完了したF/A-18Dを受領しました。LPM12Yとは12箇年現地保守計画を示し、マレーシア空軍に置いて長年運用されているF/A-18Dレガシーホーネットの更なる長期運用を念頭とした延命改修であり、この改修作業はローズバンクエンジニアリング社が作業を担当しています。LPM12Yは今回が二度目という。
F/A-18DレガシーホーネットのLPM12Y改修完了の機体納入は今回2機目、この実現のために機体寿命に関する徹底的な検査と損傷評価が行われ、その上で構造補強などが実施されています。マレーシア空軍のF/A-18D戦闘機は8機が運用され、1997年に導入、最初のLPM12Y改修から更に12年を経て二度目のLPM12Y改修となりました。■
アメリカ空軍はE-4国家指揮機後継機に関する130億ドルの契約をむすびました。契約はSNCシエラネバダ社、現在アメリカ空軍には4機のE-4B国家指揮機が運用されていまずがいずれも老朽化が進んでおり2036年までに後継機を完成させ配備を完了するとのこと。契約を獲得したSNCシエラネバダ社はE-4後継機を主要事業に格上げました。
E-4B国家指揮機、これは世界最後の日を意味するドゥームズデイプレインとされ、全面核戦争が勃発し地上の指揮所では核攻撃を受け核ミサイル発射を指揮する決定者が核攻撃により絶命しないよう空中退避するもので、国防長官が搭乗するものとされています。トランプ政権時代にはマティス国防長官が搭乗し横田基地へ来日、有名となりました。■
オランダ空軍のAGM-88G AARGM-ERミサイル265発導入計画がアメリカ国務省の有償供与承認を受け調達へと前進しました。AGM-88G AARGM-ERミサイルは対レーダーミサイルであり、従来はHARM対レーダーミサイルが用いられていましたが、AGM-88G AARGM-ERは射程が抜本的に延伸し300㎞とも伝えられるもの。
AGM-88G AARGM-ER対レーダーミサイルはノースロップグラマン社が製造を担当、ミサイル本体が265発と誘導装置8基と管制装置8基及び訓練装置や初期支援と教範等を含むもので調達費用は7億ドルに上るもよう。F-35Bには搭載できませんがオランダ空軍のF-35Aには搭載可能で、F-16戦闘機などのほかP-8A哨戒機に搭載が可能です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回は航空関連の話題なのですが航空自衛隊の写真で適当に代用していますのでどうか多忙という点をご理解いただければ、と。
イタリア空軍はAMX-A11ジブリ攻撃機の運用を終了しました。1988年にイタリアとブラジルが共同開発した軽攻撃機であるAMXは両国合わせて208機が生産され、製造費用を抑えるために亜音速機とし、電子装備も省略した攻撃機として完成しましたが、低空侵攻能力の高さと短距離離着陸能力など、高い生存性と打撃力を兼ね備えていました。
AMX-A11攻撃機は132機がイタリア空軍に配備されましたが4月5日、ピアチェンツア分屯基地において最後の飛行を終え、現役として維持されていた最後の4機が退役しています。この4機は第51航空団第132戦闘爆撃偵察飛行隊の所属で、今回の退役と共に民間空港の片隅に配置されていたピアチェンツア分屯基地も閉鎖されています。
AMX攻撃機はイタリア空軍には短距離離着陸能力を持つ重要な航空機との位置づけであり、特に地中海の対岸であるアフリカ地域での緊張がそのままイタリアへ影響を及ぼすことから、イタリア空軍は短距離離着陸能力の高いC-130J輸送機とAMX攻撃機からなる遠征部隊を編成していました、今後AMXの任務はF-35B戦闘機が引き継ぎます。■
防衛省は宇宙領域把握整備へ低軌道光学衛星を打ち上げます。これはキャノン電子との契約を結び漸く具現化するもので、低軌道から静止衛星軌道までの宇宙領域把握には、地上のレーダー設備や光学監視設備などでは限界があるため、直接宇宙空間に関し手段を置くという構図です。現在運用される情報収集衛星は地上観測用のものでした。
低軌道光学衛星は衛星の動きを検知する実証事業として打ち上げられるもので、実証研究の結果次第で今後の自衛隊宇宙衛星網整備体系が構築されることとなります。政府は国家防衛戦略に航空自衛隊の宇宙航空自衛隊への改編を明記していますが、その前提段階として自ら運用できる独自の人工衛星を打ち上げる必要が指摘されていました。■
ブラジル軍はKC-390輸送機のISR機への改修研究を開始しました。エンブラエル社が製造するKC-390輸送機はC-130J輸送機と同程度の搭載能力とボーイング737旅客機に匹敵する高速巡航能力を持つジェット輸送機として採用国が徐々に増加していますが、今回更なる能力拡張に情報・監視・偵察用のISR機への転用の研究を開始するとのこと。
KC-390の改修案はFIDAEチリ国際宇宙展においてエンブラエル社がブラジル軍と発表したもので、例えばハープーンミサイルなどを搭載し洋上哨戒機として用いる提案などはすでになされていますが、胴体部分の収容能力と共に何より比較的滞空時間が長く、また巡航速度も大きいことからISR機としては潜在的適性があるとされてきました。■
インド国防省はテジャス戦闘機97機一括取得を計画しているもよう。テジャス戦闘機は開発期間が異常に長く戦闘機界のサクラダファミリアと呼ばれたほどに完成しない戦闘機でしたが2020年代に入り開発が一気に進捗し、秀でた性能は無いものの第四世代戦闘機として手堅い完成度を誇ることでインド空軍に順調に配備が進んでいます。
テジャス戦闘機について、インド国営のヒンディスタンエアロノーティクスリミテッド社は現在インド国防省との間で一気に97機の一括調達を計画、この背景には長らくインド空軍に君臨したMiG-21戦闘機が退役加速により、インド空軍の戦闘機飛行隊定数42個飛行隊体制が維持できなくなり、現在31個飛行隊まで縮小している実情があるもよう。
97機のテジャス戦闘機導入はこの問題を解決する一つの選択肢ではあるものの、その製造費は6500億ルピー、ドル換算では78億ドルもの巨費を必要としているため調整中とのこと。ただ、現在テジャスは年産16機体制で量産されていますが、10月には新しい製造ラインが完成し年産24機体制となる見通しで、これを見越した調整が進んでいます。■
アメリカ空軍は自律型無人戦闘機X-62A-VISTAの戦闘実験を実施しました。戦闘実験は操縦士が搭乗したF-16戦闘機とX-62A-VISTA無人戦闘機の間で執り行われたとのこと。この実験にはDARPA国防高等研究計画局が主導し空軍テストパイロット学校が協力、自律飛行無人戦闘機との空中戦は実験とはいえ世界初のものとなりました。
X-62A-VISTAはF-16D戦闘機を基に無人飛行が可能となるよう改造した航空機で、これは無人僚機のような戦闘機を支援する自律飛行航空機開発への大きな一歩となるもよう。自律飛行システム開発は、既にF-35戦闘機が自動地表回避システムとして進められていますが、戦闘機を自律飛行させたものとしてはX-62A-VISTAが世界初という。
F-16戦闘機とX-62A-VISTA無人戦闘機は対戦と共にもう一つ、F-16戦闘機の支援やF-16戦闘機の護衛とF-16戦闘機の航空作戦を補佐する僚機としての飛行も実施、その際には600ftの近距離を超音速飛行するなどの試験が含まれ、実権は二週間にわたり実施されたとのこと。ただ、VISTAというとMicrosoftのWindowsを思い出してしまう。■
アルゼンチンはF-16がフォークランド紛争後初の戦闘機購入となるもよう。イギリスのフォークランド諸島に侵攻した1982年のフォークランド紛争では一時フォークランド諸島全域を占領したもののイギリス軍の反撃によりフォークランド諸島が奪還されたのちにも、イギリスの外交圧力によりアルゼンチンは軍事的な制約を受けてきました。
戦闘機調達はその最も大きな制約で、イギリスは自国のマーチンベーカー社製射出座席がアメリカ製から中国製まで多くの戦闘機に採用されていることから、この射出座席を採用した戦闘機の輸出に制限を加えていました、今回はデンマーク空軍がF-35戦闘機の導入により余剰となったF-16戦闘機24機の導入を交渉し合意に達したとのこと。
A-4攻撃機12機とアルゼンチン製パンパ軽攻撃機12機がアルゼンチン空軍の現用戦闘機であり、純粋な戦闘機ではありませんがフォークランド紛争時代に現役のミラージュⅢ戦闘機は既に退役しており、COIN機であるプカラも退役、ジェット機であれば貴重な戦力でした。しかし1982年以来のイギリス外交圧力には驚かされるばかりでしょう。■
アメリカ空軍はEPAWSS電子戦システム搭載のF-15Eストライクイーグルを導入します。導入は2024年夏ごろになるとのこと。EPAWSSとはイーグルパッシヴアクティヴウォーニングサバイバリティシステムの略称で、現在F-15Eへの改修作業がテキサス州サンアントニオのボーイング社工場において実施中となっています。
EPAWSS電子戦システム搭載のF-15Eストライクイーグルは現在8機が改修作業中となっていて、EPAWSS電子戦システムそのものはイギリスのBAEシステムズ社が開発したもので、新造されるF-15EXイーグルⅡには標準装備の電子戦装備ですが、生存性向上のために既存のストライクイーグルにも追加が行われることとなりました。
F-15Eストライクイーグル戦闘爆撃機はアメリカ空軍に218機が配備され運用中、制空戦闘機であるF-15C戦闘機は近く完全退役する方針ですがF-15Eは同じく戦闘爆撃機であるF-15EXとともに運用が継続することとなっており、2022年までに二度に分けてF-15E用のEPAWSS電子戦システム43機分の搭載改修がBAE社と契約されています。■
マレーシア空軍はLPM12Y改修を完了したF/A-18Dを受領しました。LPM12Yとは12箇年現地保守計画を示し、マレーシア空軍に置いて長年運用されているF/A-18Dレガシーホーネットの更なる長期運用を念頭とした延命改修であり、この改修作業はローズバンクエンジニアリング社が作業を担当しています。LPM12Yは今回が二度目という。
F/A-18DレガシーホーネットのLPM12Y改修完了の機体納入は今回2機目、この実現のために機体寿命に関する徹底的な検査と損傷評価が行われ、その上で構造補強などが実施されています。マレーシア空軍のF/A-18D戦闘機は8機が運用され、1997年に導入、最初のLPM12Y改修から更に12年を経て二度目のLPM12Y改修となりました。■
アメリカ空軍はE-4国家指揮機後継機に関する130億ドルの契約をむすびました。契約はSNCシエラネバダ社、現在アメリカ空軍には4機のE-4B国家指揮機が運用されていまずがいずれも老朽化が進んでおり2036年までに後継機を完成させ配備を完了するとのこと。契約を獲得したSNCシエラネバダ社はE-4後継機を主要事業に格上げました。
E-4B国家指揮機、これは世界最後の日を意味するドゥームズデイプレインとされ、全面核戦争が勃発し地上の指揮所では核攻撃を受け核ミサイル発射を指揮する決定者が核攻撃により絶命しないよう空中退避するもので、国防長官が搭乗するものとされています。トランプ政権時代にはマティス国防長官が搭乗し横田基地へ来日、有名となりました。■
オランダ空軍のAGM-88G AARGM-ERミサイル265発導入計画がアメリカ国務省の有償供与承認を受け調達へと前進しました。AGM-88G AARGM-ERミサイルは対レーダーミサイルであり、従来はHARM対レーダーミサイルが用いられていましたが、AGM-88G AARGM-ERは射程が抜本的に延伸し300㎞とも伝えられるもの。
AGM-88G AARGM-ER対レーダーミサイルはノースロップグラマン社が製造を担当、ミサイル本体が265発と誘導装置8基と管制装置8基及び訓練装置や初期支援と教範等を含むもので調達費用は7億ドルに上るもよう。F-35Bには搭載できませんがオランダ空軍のF-35Aには搭載可能で、F-16戦闘機などのほかP-8A哨戒機に搭載が可能です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)