◆救出成功、アメリカは絶対に自国民を見捨てない!
アメリカ国防総省によれば、米軍特殊線部隊はソマリア国内で海賊に拘束されていたアメリカ人女性を含むNGOの職員二名の救出作戦を実施し、これに成功したと発表しました。
今回の任務はC-130輸送機から海賊の根拠地から数km先に空挺展開したSEAL部隊が急行、海賊側が発砲してきたため即座に反撃し、海賊全員に当たる9名を無力化したとの発表で、拘束されていた二名はともにオランダの難民支援を行うNGOに所属していて地雷処理支援活動にあたっていた32歳のアメリカ人女性と60歳のデンマーク人男性、昨年10月25日にソマリア中部のガルヨにおいて海賊に拘束されていましたが、男性の健康状態が悪化し女性も感染症にかかっているとの情報があり、救出作戦に踏み切ったとされています。
ホワイトハウスのカーニー報道官によれば救出作戦の実施においては、デンマーク政府との綿密な連携があったとのことで、救出作戦実施はオバマ大統領の命令により23日2100時に発動。救出された二名のNGOは、そのままSEAL隊員2名とともに現地へ協同したUH-60多用途ヘリコプターによりソマリアからジブチへ搬送され、ジブチの医療施設において必要な治療を受けたとのことで、健康状態は回復、家族にも無事が電話にて知らされたとのことです。また救出作戦に参加した特殊部隊にも死傷者は出なかったとのこと。
SEALは米海軍特殊部隊で、合衆国特殊作戦軍USSOCOMに所属しています。このUSSCOMは陸軍特殊作戦コマンド、海軍特殊戦コマンド、空軍特殊戦コマンド、海兵隊特殊作戦コマンドを統合運用する組織で、50000名以上の規模を誇ります。このなかでSEALは二個海軍特殊作戦群に10のSEALチームが置かれている編成。UH-60とアメリカのABCは報じていましたが、MH-60,もしくはそのステルス仕様機である可能性、C-130もMC-130の可能性があります。また、状況把握にかなりの無人機が参加していたことでしょう。
救出された人質が搬送されたジブチは海上自衛隊が海賊対処派遣部隊のP-3C航空部隊を派遣し、その警備に陸上自衛隊も部隊を常駐させている場所として知られています。今回2名の人質が救出されましたが、ソマリア国内では未だに150名以上の人質がおり、その解放に向けて交渉が進められています。内陸部での拘束となれば、位置の画定が難しく、そしてどうしても越境作戦となってしまうため様々な制約がありますが、米軍は今回作戦を成功させました。
オバマ大統領は一般教書演説の直前に作戦成功の報告を受け、パネッタ国防長官を労っています。ソマリアの海賊、アメリカ海軍は海上自衛隊やEU,また中国海軍やインド海軍ほかの国々とともにソマリア沖において海賊対処任務にあたっています。過去には米海軍が占拠された船舶から海賊を無力化した事例も多々あり、そのほかの派遣部隊も洋上での海賊の無力化任務を実施した事例はありますが、陸上で拘束された人質の救出作戦はあまり聞きません。
海上自衛隊は各国が採る哨戒方式ではなく船団護衛方式を採用しており、海賊の検挙制圧よりは海賊行動の抑止にあたっていいるため、実際の海賊制圧任務はまだ行われた記録がありませんが、護衛だけではなく万一の事態に際しては責任ある行動により、自国民の安全は実力行使を含めて責任を持つという姿勢、日本国民が世界での経済活動や社会的貢献を行う時代であるからこそ取り入れてほしいものですね。海外で活躍する日本人がこの種の事件に巻き込まれるたびに自己責任の声が世論として湧き上がる現状ですから。
北大路機関:はるな
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外国で人質救出はありえないな。
やっぱり、憲法9条の削除ですね。民主党も、
選挙権を18歳から与えるなんて無駄な議論より、
国会議員半分で、憲法改正することに変えてほしい。
憲法九条を削除して今の与党に今以上の憲法が制定できますかね・・・。
そして集団的自衛権は保持しています、これが最高裁が政治問題とした所以です。