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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-チャシブヤール東端ロシア軍占領とウクライナ地下資源盗掘強化,ロシア軍破壊工作員部隊の脅威

2024-07-11 07:00:55 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 こういう状況の火消部隊として自衛隊にも戦闘ヘリコプター部隊が必要なのです。

 チャシブヤール東端がロシア軍に占領された、ISWアメリカ戦争研究所は7月3日付ウクライナ戦況報告において第一線のウクライナ軍大隊長発言を紹介、チャシブヤール東端のカナールミクロライオンが2日までに完全に陥落したと発言し、またウクライナ軍事評論家のマショヴェッツ氏も同様の発言をしていますがISWは未確認という。

 カナールミクロライオンはチャシブヤールを通る運河沿いにあり、ISWはこの地域でのロシア軍の活動開始を完全に確認はしていないということですが、同時のカナールミクロライオンからのウクライナ軍撤退は確認しているとのことで、運河沿いの拠点を占領される事でロシア軍がチャシブヤール中心部に浸透される可能性が高い。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 悪の組織そのままという状況でこんな隣国がいるというのが日本のつらいところ。

 ロシアは占領地でのウクライナ地下資源盗掘を強化している、イギリス国防省7月4日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ政府筋の情報として地下資源盗掘が行われているとし、その資源は、金、鉄鉱石、石炭、チタン、ウラン、マンガン、リチウム、と多岐に及ぶとのこと。これはロシア経済の資金源とともに別の目的もあるという。

 ウクライナ地下資源の盗掘は、ウクライナ戦争遂行能力に対する経済的打撃も目的であるとし、一方、ロシア軍はウクライナ占領地において鉄道や道路などの交通インフラ復旧に注力しており、これは前線へのロシア軍兵站輸送を支えるとともに、盗掘した地下資源や、また穀物などウクライナ国内の農産物を持ち去る為であるとも解釈できます。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 海戦後ですからグレーも何もないのですけれどもいまさらのグレーゾーン事態という。

 ハリコフ州北部にロシア軍破壊工作部隊が浸透しウクライナ軍と戦闘中である、ISWアメリカ戦争研究所7月4日付ウクライナ戦況報告によれば、ハリコフ市から北方45kmの地域にあるソトニツキーコザリョク村にロシア破壊工作員集団が浸透し、ウクライナ軍と交戦中とのこと、戦闘規模や破壊工作員の具体的数字は明らかにされていない。

 ソトニツキーコザリョク村へのロシア軍破壊工作員部隊の浸透と戦闘についてはウクライナ軍ハリコフ地区報道官ポポフ大佐の発言によるもの。なお、ロシア軍はクレミンナ北西にあるマキイフカ近郊とアウディイフカ北西のロズナツケ及びノヴォレクサンドリフカ、そしてドネツク市南西のポビエダ地区において前進しているとのこと。

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