北大路機関

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【G3X撮影速報】小牧基地エアフェスタ,巨人機の時代!KC-46A空中給油輸送機とB-777政府専用機(2023-03-05)

2023-03-07 07:00:41 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■小牧エアフェスタ
 日曜日の小牧基地エアフェスタ写真を本日も紹介する事としましょう。

 巨人機の時代、二十数年前の月刊“丸”の主題と云いますか背表紙に大書されたものが在ったように記憶しますが、日曜日の小牧航空祭は政府専用機B-777とKC-46A空中給油輸送機の並び、まさに巨人機の時代が自衛隊に到来したものだ、こう実感するのですね。

 KC-46A,この名前からいにしえのといいますか、C-46輸送機を思い浮かべる方がいると聞きまして、なるほど響きだけだと大時代的な、とも思うのですが、航空自衛隊とイタリア空軍で採用されたKC-767がアメリカで評価されKC-46Aとなった、発展型という。

 KC-46A,しかし考え方を一新させなければならないのは、アメリカ空軍がこのKC-46Aを一人で操縦させられないかと検討している点です、給油システムは操縦席横から遠隔操作できるのがKC-46Aの特色といいますが、これを発展させAI自動と地上から操作する。

 アメリカ空軍のKC-46A運用への挑戦は、言い換えれば、空中給油機は敵戦闘機にとっての優先目標であるとともに運用側からは脆弱目標だ、という点で、万一でなく高い確率で撃墜された場合に人的損耗を局限する為に一人で操縦させる、という受け身の対策です。

 C-17輸送機の爆撃機化、アメリカでは更に将来戦場では強行輸送は自殺行為だとして、ラピッドドラゴン計画という、爆撃機からスタンドオフミサイルの空中発射システムを開発中で、有事の際に手持ちのリソースを全て全力を発揮させる運用体制構築へと進みました。

 日本はどうするべきか、C-17輸送機でも生き残れない戦場にC-2が強行輸送を行っても結果は見えています、すると、C-2輸送機はもちろんKC-46A空中給油機にも、主翼にスタンドオフ兵器を搭載し目標1000km以遠からの打撃力、という運用を検討すべきなのでしょうか、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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