北大路機関

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【EOS-M3撮影速報】天皇誕生日舞鶴基地満艦飾,ひゅうが・あたご・ふゆづき(2017-12-23)

2017-12-26 20:10:00 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■舞鶴基地の満艦飾
 舞鶴基地、ひゅうが、あたご、ふゆづき、あさぎり、せんだい停泊、ちょうかい寄港、みょうこう整備中でした。

 舞鶴基地、舞鶴地方総監部が置かれ舞鶴地方隊の主力が展開するとともに自衛艦隊護衛艦隊隷下の第3護衛隊群の拠点基地でもあります。土曜日の天長節天皇誕生日、旗日という事で停泊艦艇に満艦飾が施される、その艨艟の威容を写真へ収めるべく舞鶴へ展開です。

 天長節、今上陛下の誕生日ですがこの日は日本海側も快晴、日本海側の冬といえば厳冬と豪雪の印象があり、過去には積雪をかき分けて護衛艦を撮影し、しかし、一般公開日とはいえ案内の隊員さんに大変な苦労を、という事もありました。若干悪天候は懸念していた。

 ひゅうが、海上自衛隊で二番目に大きな護衛艦ひゅうが型の一番艦が母港舞鶴に憩う。満載排水量19000tと竣工当時は戦後最大の護衛艦であり、全通飛行甲板構造を採用、DDHとはヘリコプター搭載護衛艦、駆逐艦を示すため、世界最大の駆逐艦として就役しました。

 あたご、ふゆづき。あたご、は、あたご型ミサイル護衛艦の一番艦として竣工し海上自衛隊の護衛艦として初めて満載排水量が10000tに達した護衛艦であり、海上自衛隊が現在6隻を運用するイージス艦では最新型だ。現在は新型の8200t型護衛艦が予算化されている。

 ふゆづき、あきづき型護衛艦の四番艦、汎用護衛艦として建造されましたが満載排水量は6800tとヘリコプター搭載護衛艦はるな型と同規模の大型護衛艦となりました、現在改良型である護衛艦あさひ型、あさひ、しらぬい、が建造中、あさひ、は来年三月に竣工します。

 あきづき型護衛艦が大型化したのは、イージス艦の弾道ミサイル防衛を支援するという目的は一つあり、この為、射程50kmのESSM艦対空ミサイルを搭載、イージス艦が上空から飛来する弾道ミサイル警戒に専念できるよう僚艦防空能力を有しイージス艦を援護する。

 あさぎり、せんだい。あさぎり型護衛艦の一番艦で一時は旧式化により練習艦に転用されましたが、我が国周辺情勢の緊迫化、特に中国海軍による九州沖縄と本州南方での構造が激増した緊張を受け、練習艦となった同型艦やまぎり、とともに護衛艦へ復帰しました。

 せんだい、は護衛艦あぶくま型の一隻で、沿岸警備用に建造された艦艇です。しかし、満載排水量は2900tあり、諸外国では3000tを超えれば大型水上戦闘艦に区分される事が多く、沿岸警備用とはいえ原潜や対艦ミサイル攻撃へも対応する強力な装備を有しています。

 師走とは思えない温暖な気候と共に昇った太陽が快晴の青空を呼び起こす、今回の舞鶴撮影はそんな有り難い日程となりました。ただ、若干出遅れ、なんと現地に偶然展開の愛知県のお世話になっている方から、ちょうかい入港中、とのお知らせが。佐世保の護衛艦だ。

 ちょうかい舞鶴入港、と聞きますと考えさせられるのは日本海での北朝鮮ミサイル攻撃への警戒任務を完了しての補給でしょう。このまま年末は母港佐世保基地へ戻れるのか、日本海洋上にて年末年始の北朝鮮ミサイル攻撃から日本を守る為、洋上に展開し続けるのか。

 核開発と弾道ミサイルへの核弾頭装着を急速に進める北朝鮮ミサイル脅威は、第二次世界大戦における広島長崎核攻撃に続く第三の核が我が国を標的に使用される可能性が否定できず、太平洋上での核実験を示唆する北朝鮮は、我が国にとり今そこにある危機、である。

 基地は観光施設ではなく防衛施設である、とは重要な点ですが、その上で自衛隊基地は平時の実戦として国民の理解を増進し、優秀な人材を集めなければならない、という広報にあたっています。満艦飾は全艦艇に行われている訳ではなく待機艦である事が伺えました。

北大路機関:はるな くらま
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