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【7D特報】築城基地航空祭2017,新田原第5航空団F-15機動飛行とF-2発着(2017-11-26)

2017-12-25 20:16:46 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■イーグル新田原航空祭記念塗装
 7D特報、築城基地航空祭の続報は新田原基地航空祭記念塗装のF-15イーグルとF-2の離発着の情景です。

 築城基地航空祭2017、九州福岡県の航空祭、前回はF-2戦闘機の支援戦闘機として開発された設計故の機動力の高さを最大限発揮する飛行展示や模擬対地攻撃の様子を紹介しましたが、今回はF-2戦闘機の離着陸情景やF-15戦闘機の機動飛行の情景を紹介しましょう。

 F-15戦闘機、新田原基地第五航空団の所属機です。前回当方が築城基地航空祭を撮影したのは2013年でした、2013年には築城基地第八航空団がF-15戦闘機飛行隊とF-2戦闘機飛行隊の二個飛行隊が戦闘機と支援戦闘機の混成編成でしたので、築城のF-15が見れました。

 F-2戦闘機二個飛行隊編成となった第八航空団ですが、当時築城に配備されていましたF-15飛行隊はそのまま那覇基地へ転地となったわけです。そして那覇基地は2013年当時には第204飛行隊が一個あったのみ、沖縄は平和な島でしたので国籍不明機の接近が少なかった。

 新田原基地の第五航空団より展開したF-15戦闘機、新田原航空祭記念塗装での機動飛行への参加です。新田原基地は南九州宮崎県、北九州の築城基地へ文字通り飛んでやってきました。編隊飛行ではなく一機のみの展示飛行ですが、その分を迫力の飛行展示で覆います。

 沖縄の空は2013年の時点でも、中国からの国籍不明機の頻繁な飛来や沖縄県上空を北朝鮮の長距離弾道ミサイルが飛翔するなど、決して安心安全の空ではなかったのですが、それでも一個飛行隊だけで対処できていました、しかし2011年頃から露骨な挑発が増大する。

 E-2C早期警戒機が沖縄の那覇基地へ配備されたのは、中国機が低空飛行により尖閣諸島上空へ飛来し、低空飛行を徹底し、領空侵犯まで宮古島のレーダーサイトが発見できず、海上保安庁巡視船の通報により初めて対領空侵犯措置に至ったという厳しい事情があります。

 情勢悪化に際して、しかし政府は戦闘機部隊の増勢に踏み切れないため、比較的脅威が迫っていない首都圏防空部隊から戦闘機を沖縄に引き抜き、冷戦時代にソ連軍の攻撃に備えて北日本へ配置の戦闘機部隊からF-2戦闘機を九州へ引き抜きました、大丈夫かとも思う。

 危機、とはCRISISの語源をギリシャ語の“切れている”に見出すことができるのですけれども、徐々に醸成されている状況に対して無策であるのは、危機管理というより単なる衰退ではないかとも思える。結局無いものを無いと認めず取り繕っているようにしかみえない。

 F-4EJ改戦闘機、前回当方が築城基地航空祭を撮影しました2013年には新田原基地から展開したのはF-4EJ改戦闘機でしたが、こちらも南西諸島防衛強化への施策として首都防衛にあたるF-15飛行隊と交代させています。このため、今回は新田原からF-15が飛来した。

 F-2戦闘機の編隊離陸や着陸、今回の撮影位置は滑走路最前列から二列ほど後ろに下がったところ、最前列ではなくとも望遠レンズならば、人の隙間から航空機を撮影することは出来ます、ただ、何故か最前列付近で脚立を利用する愛好家には閉口しました、何撮るのか。

 築城基地航空祭は正門を0630時に開放しまして、しかし正門から航空祭会場までを順次開放するとの方式で徐々に中に来場者を入場させ、基地正門前が混雑しないようにしています。他方で、航空祭会場入り口は築城航空祭では一か所のみ、ここで集中するのですね。

 曇天でもありましたが、曇天が飛行展示を渋くするのは高高度を飛行している状況でのみ、滑走路の離着陸や機動飛行の低空飛行は比較的良好に撮影できます、重いレンズを装着してのEOS-7DとEOS-7Dmark2の二台持ちで、九州まで出かけた相応の写真は撮れました。

北大路機関:はるな くらま
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