■阪神港へ！
Ｃ．ジョニー氏の記事から知ったのですが、十二月一日から神戸港＆大阪港＆尼崎西宮芦屋港を統合させ、阪神港が誕生するとのことです。ということで、大阪港と神戸港の艦艇寄港写真特集。
写真は神戸港に寄港した練習艦隊。大阪湾一帯に所在するこの港湾群は、２００４年のデータでは外航コンテナ船が大阪湾の港入港した際に、６２％が複数の港に寄港するということがあり、その際の通関手続きが煩雑なことから、一元化が求められていた。これが閣議決定により政令のかたちで実現することとなる。
写真は神戸港に寄港した呉地方隊大阪湾展示訓練参加部隊。港湾の一元化により入港料は１５％低減されるとのことで、全般的なコスト縮減にも寄与することとなろう。また、貨物取り扱い量で全国三位の神戸港と全国四位大阪港が一元化により地域経済の活性化にも寄与するのでは、とのこと。
大阪港に寄港した大阪湾展示訓練参加部隊。さて、考えてみれば、日本の貨物取扱量が神戸港や横浜港など、世界各国の主要港と比較し、順位低下に直面しているといわれるが、考えてみれば、東京港川崎港横浜港など、隣接している港湾を統合していない事例は多いように思う。場合によっては、阪神港とともに東京湾港、というような構想があってもいいのではないか。
他方で、若干気になる点は、非核神戸方式はどうなるのか、ということ。ラロトンガ条約やトラテロルコ条約のように、地域的非核化条約というものは世界に存在するが、核兵器を搭載していない艦艇のみ、寄港を許可するという神戸独特の方式が阪神港に一元化された際にどうなるのか、という点。
一方で、非核神戸方式と関連するかたちで成立した(地元大学の研究者談)阪神基地、神戸港に寄港できない艦艇を受け入れる、という構想が背景にあったようだが、統合により名称が神戸港から阪神港となったことによりなんとなく語呂が合うようになった気がする。
以上、多忙によるコネタでした。
ＨＡＲＵＮＡ
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先日はお世話になりました。ありがとうございました。
さて港の統合ですが、港則法では既に東京港・川崎港・横浜港は「京浜港」として統合されています。しかし港湾法ではそれぞれ別の港だったと記憶しています。ややこしいですね。
今回の阪神港の件はどの法律に基づくものなんでしょうか。気になるところです。
こちらこそありがとうございました。２８機編隊というのは、当方も最近みれない規模(ここ２年は相浦や霞ヶ浦の事故など)の編隊でした。凄かったですね！
神戸新聞の記事を引用すると以下のようになっているのですが、ご指摘の内容に関して、明記が無いですね。もう少し調べてみます。
ttp://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000724143.shtml
神戸港など３港を「阪神港」に 閣議決定
2007/10/30
政府は三十日、神戸港、大阪港、尼崎西宮芦屋港の三港を「阪神港」として統合する政令を閣議決定した。十二月一日から施行され、三港の一体運用が始まる。合わせて関税法の施行令も改正し、外国貿易船が入港時にそれぞれの港に支払っていた税の一元化が実現。貿易船寄港数が全国三位の神戸港と四位の大阪港の一元化で、関西経済の活性化が期待される。
関西港湾の国際競争力強化策の一環。各港の税を一元化する「一開港化」の実現で、大阪湾全体への外国貿易船の入港拡大を狙う。
二〇〇四年度、この域内に入った外航コンテナ船の約６２％が二港以上に寄港していたが、船にかかる税を港ごとに支払うなど、煩雑な事務が不評だった。
関西政財界はこれまで三港の一開港化を要望。三港の入港料は今年四月に既に５％低減されており、今回の措置と合わせて三港の外国船の入港関連費用は約１５％低減されるという。
冬柴鉄三国土交通相はこの日、「各港で行われてきたことが一カ所で済むようになり、船主の経費負担も行政手続きも省略できる。やってよかったと評価いただけると考えている」と述べた。