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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-ウクライナ軍ロシア軍航空戦,ロシア軍武器不足は露天武器保管所戦車既に42%搬出

2024-07-19 07:00:24 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 緒戦の航空打撃戦を失敗すると長期化して確実な消耗戦に引き釣り混まれるという戦訓は自衛隊の防衛力整備にも参考としてほしいところ。

 ウクライナ軍とロシア軍の航空攻撃の状況が緊迫化しています。ISWアメリカ戦争研究所7月7日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ当局の発表としてウクライナ軍はアウディイフカのポクロフスクにおいてロシア軍のSu-25攻撃機を撃墜したと主張、ロシア国防省は7日にイスカンデルミサイルでオデッサ州ユニニエを攻撃と発表する。

 イスカンデルミサイルの攻撃ではロシア国防省の主張としてペトリオットミサイルランチャー2基とジラフレーダーを破壊したとして映像を公開、ウクライナ軍は6日から7日にかけヴォロネジ州セルゲフカのロシア軍弾薬庫を無人機で攻撃し、NASAアメリカ航空宇宙局はFIRMS火災情報データによりこの地域での異常な熱情報を検知しました。

 6月下旬にはウクライナ軍がフランス製精密誘導爆弾を用いてベルゴロド州のロシア軍自動車化狙撃連隊司令部に攻撃を成功させたと衛星情報分析から把握しています。ベルゴロド州はウクライナのハリコフ州と国境を接するロシア領土で、この地域にフランス製精密誘導爆弾を投下したという事は、ウクライナ空軍機の活性化を意味しています。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 日本も退役した装備を保管しておく必要があるように思いまして例えば倉庫に退役戦車を千部並べておくだけでも立派な市街戦訓練場の代りになる様な気がする。

 ロシア軍は露天武器保管所から戦車など既に42%を搬出した、ISWアメリカ戦争研究所が7月7日に発表した戦況報告によれば、衛生情報などのオープンソース情報研究者の発表として、2022年のロシアウクライナ戦争開戦後、ウクライナ軍による相次ぐ攻撃の成功によりロシア軍の戦車や装甲車は多数の損耗を強いられ、武器不足となっている。

 露天武器保管所はソ連崩壊後に退役させた戦車を屋外に並べたもので、2022年2月から2023年7月までに毎月約115両の戦車を移動させているものの、2023年7月から2024年7月までの期間は毎月平均で60両の戦車を移動させただけに留まっています。ロシア軍には露天武器保管所のほかに倉庫など屋内武器保管所も維持されているのですが。

 ISWが引用したオープンソース研究者は、最初の16か月間は露天保管されている戦車でも状態の良いものを抽出して再生していたが、それ以降は経年劣化と劣悪な放置状況により再生に時間と工程数を多く必要とするようになり搬出量が低下したものだと分析しています。この数か月間、大隊規模の機械化部隊攻撃は殆ど行われていません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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