■群青の大空背景に戦闘機
本日は三年ぶりの松島基地航空祭が雨天と共に行われ午後から飛行展示が叶ったという朗報がありましたが、やはり航空祭は青空が似合う。
F-2戦闘機にF-15戦闘機と奥のF-4戦闘機、一時代の百里基地を象徴するような情景ですが、2020年代の百里基地はF-2戦闘機の基地であり、考えてみますと未来をも見通したような情景、というのは言い過ぎでしょうか、云い過ぎですね。しかし順光で素晴らしい。
戦闘機の機動性、これを最適化するという研究は次第に27tもの重量は必要なのか、という根本の問題に展開してゆきます。またF-15を最強の戦闘機と仕立て上げる背景にエンジンバイパス比の研究がようやく低バイパス比で合意に至ったというものがもうひとつ。
バイパス比、なにをバイパスするかといいますとエンジンの燃焼室です。エンジンに入る空気の内で燃焼室に入る空気との比率です。燃焼室をバイパスする空気が多ければ大きいほど、なにしろエンジンは通るのだから、燃焼量を抑え燃費が向上する、するとどうか。
高バイパス比のエンジンでは戦闘機の場合は航続距離が伸びるのです。当時はバイパス比が2.2程度が望ましいとされた。実際、旅客機などのエンジンではバイパス比は高い。しかし、戦闘機は航続距離も重要ですが先頭の際には加速する必要があります、すると逆に。
高バイパス比エンジンは、アフターバーナーを点火する場合に空気流量が燃焼室よりも大きいために一挙に燃費が悪化し、極端な話ですが、時計の秒針のように燃料計の針がフルからエンプティに傾く。バイパス比については極論で0、となるとどうなのでしょう。
バイパス比0とはエンジンに入る空気がすべて燃焼室を通る場合は、しかしエンジン負荷が大きく、なにより高温に曝され続けることでエンジン耐用が悪く、一回限のミサイルではなく繰り返し飛行する戦闘機には整備間隔が短くなると稼働率を下げ逆に非効率という。
こうしていったんはバイパス比を1.5として議論を重ね、いったん0.6とした。そして検証したうえで、現在の0.7に収斂してゆきました。FXは、この時点で航続距離よりも運動性能という視点が加味されたため、戦闘機らしい戦闘機を目指すことが既定方針となります。
さて戦闘機の話題の最中ですが装備品展示、ALE-45チャフフレアディスペンサーが展示されていました、戦闘機がミサイルに追われた瞬間に高熱源体を発して赤外線誘導ミサイルを欺瞞し、プラスティックコーティングされた金属片を撒いてレーダー誘導を妨害します。
ALE-45チャフフレアディスペンサー、展示されるのは中々無いなあ、と思っていましたら、ダミーではあるのですがチャフ弾とフレアーの中身を抜き出してくれまして、ちょっと大きめの羊羹やチョコレートというところでしょうか、面白い展示だったと記憶するのです。
F-4戦闘機の油圧機動展示、戦闘機は油圧で動きます、その為の油圧用作動油の管理は不純物が僅かでも混合すれば即座に致命的な事故に繋がる為に定期的な全点検を行っています、そして操縦桿をラダーペダルをどう操作すると如何に作動するかの展示をおこなっている。
一眼レフで撮影しているのですが、こういうときばかりは動画で撮影しないと作動展示は伝えられない、こう思う一方で動画とカメラを二つ同時に操作しますと共に隔靴掻痒となり、カメラに戻ってこれないか動画を手放すか、となってしまうものでして、なかなかね。
格納庫での撮影は、しかし注意して撮影時間を確認しなければ飛行展示の際に天井が在って何も見えません、なんていう事にもなります。音に注意していても、しかし油圧動作展示というものも中々の興味深さ、どちらを撮るか、さてさてここでも迷ってしまいますね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
本日は三年ぶりの松島基地航空祭が雨天と共に行われ午後から飛行展示が叶ったという朗報がありましたが、やはり航空祭は青空が似合う。
F-2戦闘機にF-15戦闘機と奥のF-4戦闘機、一時代の百里基地を象徴するような情景ですが、2020年代の百里基地はF-2戦闘機の基地であり、考えてみますと未来をも見通したような情景、というのは言い過ぎでしょうか、云い過ぎですね。しかし順光で素晴らしい。
戦闘機の機動性、これを最適化するという研究は次第に27tもの重量は必要なのか、という根本の問題に展開してゆきます。またF-15を最強の戦闘機と仕立て上げる背景にエンジンバイパス比の研究がようやく低バイパス比で合意に至ったというものがもうひとつ。
バイパス比、なにをバイパスするかといいますとエンジンの燃焼室です。エンジンに入る空気の内で燃焼室に入る空気との比率です。燃焼室をバイパスする空気が多ければ大きいほど、なにしろエンジンは通るのだから、燃焼量を抑え燃費が向上する、するとどうか。
高バイパス比のエンジンでは戦闘機の場合は航続距離が伸びるのです。当時はバイパス比が2.2程度が望ましいとされた。実際、旅客機などのエンジンではバイパス比は高い。しかし、戦闘機は航続距離も重要ですが先頭の際には加速する必要があります、すると逆に。
高バイパス比エンジンは、アフターバーナーを点火する場合に空気流量が燃焼室よりも大きいために一挙に燃費が悪化し、極端な話ですが、時計の秒針のように燃料計の針がフルからエンプティに傾く。バイパス比については極論で0、となるとどうなのでしょう。
バイパス比0とはエンジンに入る空気がすべて燃焼室を通る場合は、しかしエンジン負荷が大きく、なにより高温に曝され続けることでエンジン耐用が悪く、一回限のミサイルではなく繰り返し飛行する戦闘機には整備間隔が短くなると稼働率を下げ逆に非効率という。
こうしていったんはバイパス比を1.5として議論を重ね、いったん0.6とした。そして検証したうえで、現在の0.7に収斂してゆきました。FXは、この時点で航続距離よりも運動性能という視点が加味されたため、戦闘機らしい戦闘機を目指すことが既定方針となります。
さて戦闘機の話題の最中ですが装備品展示、ALE-45チャフフレアディスペンサーが展示されていました、戦闘機がミサイルに追われた瞬間に高熱源体を発して赤外線誘導ミサイルを欺瞞し、プラスティックコーティングされた金属片を撒いてレーダー誘導を妨害します。
ALE-45チャフフレアディスペンサー、展示されるのは中々無いなあ、と思っていましたら、ダミーではあるのですがチャフ弾とフレアーの中身を抜き出してくれまして、ちょっと大きめの羊羹やチョコレートというところでしょうか、面白い展示だったと記憶するのです。
F-4戦闘機の油圧機動展示、戦闘機は油圧で動きます、その為の油圧用作動油の管理は不純物が僅かでも混合すれば即座に致命的な事故に繋がる為に定期的な全点検を行っています、そして操縦桿をラダーペダルをどう操作すると如何に作動するかの展示をおこなっている。
一眼レフで撮影しているのですが、こういうときばかりは動画で撮影しないと作動展示は伝えられない、こう思う一方で動画とカメラを二つ同時に操作しますと共に隔靴掻痒となり、カメラに戻ってこれないか動画を手放すか、となってしまうものでして、なかなかね。
格納庫での撮影は、しかし注意して撮影時間を確認しなければ飛行展示の際に天井が在って何も見えません、なんていう事にもなります。音に注意していても、しかし油圧動作展示というものも中々の興味深さ、どちらを撮るか、さてさてここでも迷ってしまいますね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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