◆PowerShotG-12撮影速報
早春の舞鶴基地へ行ってまいりました、一頃と比べ舞鶴を訪れる頻度は低くなっています。
威容を誇るヘリコプター搭載護衛艦しらね、満載排水量7200tの大型艦は対潜中枢艦として必要な能力を固めた重要な一隻。今回の舞鶴行きは、護衛艦みねゆき除籍後の海上保安庁巡視船転用という報道がどの程度現実的なのかを、とりあえず舞鶴で直に艦そのものをみてみよう、ということで計画していたものです。
イージス艦あたご、満載排水量10000tのミサイル護衛艦で、ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが型就役までは海上自衛隊最大の護衛艦で、満載排水量が10000tに達した戦後最初の日本の水上戦闘艦だったりします。城郭を思わせる艦橋構造物の迫力も中々のもの。
元護衛艦はまゆき、扱いは保管艦で、2012年3月に除籍された護衛艦はつゆき型の一隻です。一年間に渡り乗員が手を入れていない護衛艦の姿で、塗装は色褪せてしまっています。こういう艦をモスボール保管し、優位の際には日本に相当数の予備艦がある、と誇示することの方が本型を巡視船へ転用するよりも抑止力になると思うのですが。
掃海艇すがしま、のとじま。旧式化した舞鶴地方隊第44掃海隊へ比較的新しい掃海艇すがしま型が配備されました。ペルシャ湾掃海任務において従来の国産掃海器具が新型機雷へ十分対応できなかったことからフランス製掃海器具を搭載し就役した掃海艇、二隻が揃っていました。
元護衛艦みねゆき、巡視船へ転用されるのが最有力、と報じられていた護衛艦の除籍後の姿です。民間不当である前島埠頭、近くに舞鶴警備隊本部がありますが、ここに係留されていました。巡視船転用を考えているとのことでしたので、海上保安学校付近に係留されていると思ったのですが、除籍艦の定位置に係留されています。この扱いで、どの程度巡視船転用が考えられているか、みえてくるでしょう。
みねゆき、艦砲の砲身はもちろん、電装品も基本的に取り外され、そもそも復帰工事をしようにも係留されているのが桟橋ではない沖留であるため、容易ではありません、無論曳船で移動は簡単にできるのですが。除籍護衛艦の巡視船転用は自民党が野党時代に提唱していたのですが、運用方法から装備体系まで異なる護衛艦の巡視船転用は一筋縄でゃい家内という事を端的に示している姿と言えるでしょう。
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