北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

日欧ともに開発難航の次期輸送機 エアバスA-400Mと川崎C-X

2009-01-29 21:43:22 | 先端軍事テクノロジー

◆A-400MとC-X

 多忙につき、コネタです。検証とかもやっていないので、雑談的な扱いということで。写真は、小牧基地のC-130H,傑作輸送機として名高い一機。

Img_2499  聞くところでは、欧州共通輸送機を目指して開発されているエアバスA400Mの開発の遅延がさらに深刻な状況になっているとのこと。機体の設計ミスなのか、エンジンの関係なのかは調べていないけれども所要の輸送能力が発揮できない、具体的にはかなり搭載量が落ちてしまうということが判明した模様。

Img_2502  A400Mの遅延はこれまでも問題になっているものの、搭載量の不足は、戦域間輸送機としての役割を担うA400Mには大きな問題となる。試作機としての問題なのか、量産機に相当軽量化や機体形状の変更、エンジン出力の強化を盛り込まなければならないのかは、資料不足にて不詳。

Img_2522  他方で、航空自衛隊次期輸送機として開発が進められているC-Xも中々進展の情報が入ってこない。伝え聞くところでは、強度試験の結果が、ここに書けないような情報もWebやその他に流れている。順調に進めばXC-2として飛行試験を行っているはずなのだが、試験飛行は遂に2008年中には行われなかった。

Img_2525  エアバスA-400Mと川崎C-Xは、次世代を担う戦域間輸送機としての機能を期待されつつも、現状はご覧のとおり、C-130は、J型が価格高騰という状況にあり、C-17も現在ではAWACS並の価格となっている。輸送機というのは、一見簡単そうに見えて、高性能化を盛り込むと中々難しい機種なのかな、と思った次第[情報入り次第続報で出します]。

HARUNA

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コメント (2)
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