北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

500系新幹線 のぞみ9号米原駅通過 のぞみ29号京都駅到着

2009-01-24 10:43:14 | コラム

◆500系新幹線

 本日は、500系新幹線の駅を通過する高速運転の様子と、駅に停車する新幹線の日常風景を掲載したい。その姿は対照的で面白い。

Img_5077  500系新幹線を久々に撮影に行くことができた。今回撮影したのは、のぞみ9号の米原駅通過、そして、のぞみ29号の京都駅到着である。米原駅は、通過する新幹線の撮影に良好なカーブを添えた撮影ポイントとして知られ、京都駅は現ダイヤでは貴重な上下500系のぞみ号が同時に停車する時間のある駅として知られている。

Img_5066  500系新幹線、のぞみ9号博多行きが米原駅から遠くみえる。蒼い稲妻と表現するに相応しい高速列車は、望見できた直後、一瞬にして撮影車の目前に迫る。この高性能新幹線の撮影へ万全を願えば、新鋭のデジタル一眼レフEOS40Dの毎秒6.5枚高速度シャッターモードのフルポテンシャルを活かして撮影するほかない。

Img_5070  のぞみ号通過、通過の時間は時刻表には記されていない。しかしながら、米原駅など、新幹線通過駅では、安全確認のために駅員が通過時間の一瞬前に待機所からホームに出て、安全を確認する。この瞬間からカメラを始動、シャッター速度、絞り、撮影モードを瞬時に確認する。蒼い稲妻はそこまで来ていた。

Img_5076  疾風の如く米原駅を通過する500系。300km/h営業運転の達成という目的に特化した高速車両は、東海道新幹線においてカーブの多さから最大性能を発揮できないながらも、尋常ならざる速度で通過する。今回使用したレンズは、SIGMA18-200mmOS、望遠から広角まで幅広く使用できる手ブレ防止レンズ。200mm望遠で500系接近を撮影、瞬時に18mmに切り替え、通過をカメラに収める。

Img_5078  500系新幹線が、高速運転と低騒音を両立させる夢を実現したのが、航空機を思わせるこの長いノーズと丸みを帯びた形状。速度を出すだけならばどの鉄道メーカーでも可能かもしれない、しかし、安全性と確実なダイヤ、高密度運転を前提とした高速運転と低騒音の両立の実現した大量輸送機関、というのは、稀有な存在であり、その稀有な存在の一つが新幹線。なお、通過したのはW7編成だった。

Img_5467  のぞみ29号、京都駅到着。停車寸前の500系からはほの暖かい雰囲気を感じる、先ほどの、のぞみ9号米原駅通過と、同じ車両とは思えないほどの登場だ。のぞみ29号が東海道新幹線では珍しい、500系と初めて知り微笑む乗客の顔も。旅行だろうか、老夫婦で記念撮影を始める方もいた。

Img_5471  500系は、停車すると扉を開いた。停車時間はわずかである、こちらも撮影を開始する。京都駅14番ホームは端の方にあるので撮影には適していない。13番ホームに停車してくれると、撮影は反対ホームから楽にできるのだけれども、こういうときは金属柵の内側からカメラを高く掲げて撮影する。

Img_5479  のぞみ29号博多行にはW8編成があたっていた。現在、山陽新幹線用に500系の編成を短縮化して充てる作業が行われている。運用は、こだま号。300km/hの最高速度を活かして運行できなくなると同時に、もともと500系は高速運転に特化した編成。車内容積では、新鋭、もしくは旧車両と比べ、見劣りする点も否めない。

Img_5497  500系の、東京~博多間のぞみ号運転は、当分は残るものの、先は長くはない。また、本数も激減している。撮れる時に撮っておきた特急だ。他方で、こだま号運転が始まっているので、通過退避として停車する500系こだま号を追い抜く500系のぞみ号、という、過渡期だからこそ撮影できる情景もあるようだ。

Img_5510  京都駅を発車する、のぞみ29号。九州新幹線と山陽新幹線相互乗り入れの車両関係考慮すれば現実的な案ではないけれども、500系を、ひかりレールスター運行に充当して、始発から終点まで、のぞみ号に一度も追い抜かれないというレールスターに、さらに300km/h運転、という高速度を付与してみては、と思ったりもした次第。

HARUNA

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コメント (2)
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