生まれて初めて聞いた幻聴
数日間は気になりましたが
仕事は毎日大量に押し寄せてきます。
いつまでも気にしている訳にはいきません。
すぐにその事は頭から消え、完全に忘れかえようとした時
新人社員が私の所にやってきました。
社長これ見て下さい
と差し出したのが蜂の巣
どうしたの?
取ってきたんですよ。アパートの家主に頼まれて
しかも知ってます? 俺今日休みなんですよ。
つまり・・わざわざ休みを返上して
この危険極まりない仕事をしたって訳ですよ
それはすごいな
当社で蜂退治ができるのは今まで二人しか居なかったからな
エライよ
いや~社長まだ早いかと思いましたが
早くも私の才能の一部を見せてしまいましたね。
才能ってオマエ・・・蜂退治くらいで・・・・
でも才能の一部って事はもっとスゴイ才能がある訳?
当たり前じゃないですか
こないだ散々言ったじゃないですか
私はポテンシャルが高い男だって
そんな事言ったっけ?
ん
まてよ
げ~~っもしかしてあの夜
あの・・一つだけ聞いていい?
どうぞ
こないだ飲んで帰る時
もしかして俺の後追いてきた?
そうですよ
だって帰る方向が一緒じゃないですか
いや~社長 あの夜参ってしまいましたよ
俺が一生懸命話かけてるのに
社長無視して物凄い早足で歩いて行くんですもの
おっ オマエだったのか
俺はてっきりオバケかと
でも良かった・・・幻聴じゃなくて
まあそれは良いとして
お前のポテンシャルってそんなに凄いの?
それはもう・・大変なものですよ。
そうなのそれはチョウ楽しみ
で
例えばどんなスゴイ事をやってきたの?
ボクのポテンシャルはまだ開花した事がないんです。
一度も?
そうです これから開花するんです。
あぁ そうなの・・・
それで
なんでポテンシャルが高いって言える訳?
確か先月の営業成績は・・・・最下位?
それは
それは何?
私のお母さんが言ったんです
何て?
お前はやれば出来る子だって
ん?・・・・それだけ?
それだけですよ
ぁぁ ぁ ぁ そうなんだ?
ふぅ・・・不覚にも
期待してしまったよ・・・私
でお前
蜂の子どうした?
食ったの?
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