害虫屋の雑記帳(ブログ人の保存版)

ブログ人のサービス停止に伴い、gooに過去記事を保管させてもらうことにした。

チョイ悪カミキリ

2007-05-17 23:49:18 | 自然観察

Artemisia_indica_1  ヨモギの茎の先側がしおれている。5月になったあたりから道端でいつもみかけるキクスイカミキリの産卵痕だ。今年はだいぶん遅れている感じ。泉州のキク栽培農家には悪いけど、同じところで毎年見かけることで奇妙な安心感がある。
 うまくタイミングが合えば、成虫がたくさんウロチョロしているのがみられるのだが、朝は通勤でセカセカ激しく歩いているので、たいてい見そびれてしまう。今年も1個体しか見かけなかった。
 幼虫が草を食べて育つカミキリムシは、日本では割と珍しい種類が多い。比較的普通にみられるのはキクスイカミキリとラミーカミキリくらいではないだろうか。根っこまで食べられても、ちっとも群落が小さくならないヨモギもすごいけど、車の多い道端で排気ガスや草刈にもめげず毎年発生できるカミキリムシもすごい。ふと思ったけど、この光景はチョイ悪カミキリ屋が林縁の小枝を中途半端に折って、衰弱枝トラップを作っているのに少し似ている。