害虫屋の雑記帳(ブログ人の保存版)

ブログ人のサービス停止に伴い、gooに過去記事を保管させてもらうことにした。

プラタナスグンバイの広がり方は遅い?

2006-09-20 10:45:41 | インポート

Corythucha_ciliata01_1
勤務先の近くには、プラタナスの並木道がある。昼休みにコンビニへ行くたびに、ぼーっと木を見上げながら歩いていたりする。自転車のおばちゃんに激しくベルを鳴らされることも多い。大阪のおばちゃん達は、もちろんブレーキなどかけないので、大変危険だ。
名古屋で発見された2001年頃から、プラタナスグンバイを探しているのだが、ここ大阪では見つけられない。
 ところが少し前に(2006年8月25日)、西宮市久保町を通りかかったとき、妙に葉が黄色くなったプラタナスをついにみつけた。葉の裏には沢山のプラタナスグンバイがみられた。通りの両側には、プラタナスが10本ほどみられたが、遠目にも変色が確認できた木は3本だった。同行していたオジサン(ガが専門)がなんか嬉しそうに採集していた。
 2000年に発見された同属のアワダチソウグンバイの方は、大阪では道端で最も普通にみられる種になっているのとくらべると、プラタナスグンバイの分布拡大がすごく遅いような気がする。やはり、寄主植物が少ないせいなんだろうか?どうやら本種もこのまま安定して定着してしまいそうだ。Corythucha_ciliata_02_1昆虫の分類(素木得一,1973)のグンバイムシの解説に、日本産でもない本種が、代表的に図示されているのが変って昔は思っていたもんだが、もはや何の違和感もないやん。