小さな黒い羽アリ(体長約2mm)と黄褐色の小さな働きアリ(約1.5mm)の相談が増える時期になった。ちいさいアリが、セロテープやらティッシュなど、さまざまなモノにくっつけられたり包まれたりしてウチの事務所にやってくる。写真のはガムテープ版である。こういうのは、たいていサクラアリで、黒いのはオスってことが多い。このアリの問題が増えだしたのは、ここ十数年のあいだと思う。新しい害虫で、一般的な害虫の解説本に載っていないこともあって、相談件数が多いのだろう。
サクラアリはアメイロアリの仲間。でも、オスの羽アリはなんど見ても、微毛に覆われた体表や頭部の形から、小型のケアリ属か?って感じで覚えられない・・・、働きアリよりチョット大きいし。アリの分類って難しすぎやな。
最近、なぜ人家で発生が目立つようになったのかは不明。チンプだけど、こいつの分布拡大も温暖化によるものかもしれない。
家の中で働きアリを見たこともないのに、畳の隙間から多数の羽アリと働きアリが突然出たなんて話もある。家の中に一時的に群れが移動してきてる場合もあるようなのだけど、情報が少なくてなんだかよく分からないアリである。