害虫屋の雑記帳(ブログ人の保存版)

ブログ人のサービス停止に伴い、gooに過去記事を保管させてもらうことにした。

休日のスケルツォ

2008-02-24 20:12:58 | 日記・エッセイ・コラム

いつも何かと忙しい休日だが、本日は午後からピアノと声楽のコンサートに出かけた。音大出身の人々が、クラシック音楽の啓蒙のために、無料で本格的な音楽を聞かせてくれるというイベント。すばらしいの一言に尽きる数々の演奏のなかで、久しぶりにゴージャスな時間を過ごした。音楽が好きでたまらなくてしょうがないという感じのキレイな女性ばかりだったことも、オジサンを和ませてくれる要因の一つであったことは素直に認めざるをえない。
私自身は縦笛もちゃんと吹けたためしがない人間だが、音楽の才能があって、それを洗練して高め続ける人にはとても感動させられる。声楽の人などは、静かに黙って立っている時と比べると、歌っているときに身長が大きくなっているような気さえする。周りの時空をゆがめる能力があるとは考えにくいので、こちらの認識系に音波を介したインパクトが加えられているに違いない。音楽の与えるものは、なにか計り知れないところがあって、ちょっと恐ろしくもある。昔、かの小柴昌俊博士は、ノーベル賞とれる人より、モーツァルトなどの偉大な作曲家のほうが偉いような気がするなんていってたことがある。音楽ができる人に、とらえどころのない畏怖のようなものを感じるのは、たぶん私だけではないと思う。
Piano5 

負けてはいられない。会社で昼休みに縦笛をふいてみようかと、家路に着きながら不穏な考えが浮かんだ。