医療制度改革批判と社会保障と憲法

9条のみならず、25条も危機的な状況にあります。その現状批判を、硬い文章ですが、発信します。

大きく報道されないことに、重要なことがあるのでは?

2006年01月30日 | マスメディア
このところライブドア事件が、大々的に報道されていました。
この裏には、耐震偽装問題をかすませる意図があったと思われます。
その耐震偽装問題も、ある意図を持って(建築基準法などの改変)の報道であったと思いますが、その展開が具合の悪い方向に進展しはじめたので、所期の目的は果たしたとして、次の課題に進んだのではないでしょうか。
 こうした報道で、かすんでしまっている重要な問題があるのではないかと考えます。
 1月20日から通常国会が開会となり、国民投票法案、教育基本法改悪、共謀罪、医療制度改革など、この国会での成立を図るための動きが、着々と進んでいるのではないでしょうか。また、私たちには窺い知れない問題が進行しているのかもしれません。
 医療制度改革関連で、小さな記事がありました。政府管掌健康保険を、国から切り離した公法人とする件で、「08年秋の公法人化の新名称は『全国健康保険協会』とすることを、自民党の厚生労働部会に報告した」という内容でした。
 また、比較的大きな扱いでしたが、75歳以上の新高齢者医療制度の保険料年金天引きに合わせて、08年から65歳以上の高齢者の国民健康保険料を、年金から天引きすることを決めたとの報道がありました。
 厚生労働省は一般若年者3割、前期高齢者2割、後期高齢者1割という医療費負担割合を、『試案』で整理をしていましたが、現役並み所得者3割という『大綱』での修正があり、それを06年10月先行実施としました。
 しかし、厚生労働省のめざす路線は譲らずに、改悪を進めようとしていると思われます。新高齢者医療制度(前期高齢者)の保険料を、前期高齢者全員から年金天引きを予定していましたが、医療費負担割合の改悪が先行し、財源調整だけの制度とされたことにより、保険料徴収はなくなりました。そこで登場したのが、この国民健康保険料の年金からの天引き徴収です。形は変わっても、年金からの徴収を実施して、次の改悪に備えるということではないでしょうか。
 また、「傷害年金や遺族年金の取り扱いを検討する」ということもふれられています。公租公課の対象とされていないことの見直しが、進められようとしていると思われます。
 医療制度改革だけでも、着々と改悪の準備がすすめられています。その他の課題でも同様に準備が進んでいるのではないでしょうか。そうしたことが、ほとんど報道されていません。大きく報道されていることよりも、報道されていないことに、重要なことがあるのではと考えてしまいます。

2 コメント

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Unknown (華氏451度)
2006-02-10 23:15:44
TBありがとうございました。興味深く、読ませていただきました。マスメディアの限界……ほんとに感じますね。



> 大きく報道されていることよりも、報道されていないことに、重要なことがあるのではと考えてしまいます。



その通りですね……。でも「小さな記事」として報道されているものもあり(小さく扱っていいのかよ、という気はしますが)、ちまちまとそういうものを拾っていくと、結構何かが見えたりもします。「デカデカと派手に扱われている記事」=大きな問題、と考えず、あれは客寄せ看板みたいなもんだと思って、片隅の記事のほうに敏感になる、というのもメディアの読み方かも知れません。

テレビも新聞もあてにならない (グランドセフトオート最高)
2006-03-12 13:59:10
もうテレビはあてになりませんな

僕は最近テレビはあまり見てないですね

 テレビのニュースは参考になりません。新聞も同様です。

僕が共謀罪を知ったきっかけはインターネットですよ。

2003年に知りました。

 今まで「共謀罪」という三文字をテレビでも新聞でもみたことがなかったです。

 去年の秋初めて「共謀罪」という三文字を新聞記事で見ましたが、やっと新聞も共謀罪をとりあげたかと思いきや

たったの数行が三面記事に載ってただけでした。

 新聞もあてになりません。

テレビも NHKも役立たずのくせに受信料だけとりに来ます。

 最近全然払ってませんが

共謀罪まじめに心配です。

日本国民もみんな自民なんかに入れたから捨てたものだと思います。

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