医療制度改革『厚生労働省試案』批判‐その⑤
民間医療保険への誘導
現在の医療制度に、患者・国民は多くの不満や不安を持っています。その最大のものが、入院にかかる負担だと言えます。たしかに、高額医療費・高額療養費制度によって、1ヶ月の医療費負担は限度額が決められています。
(負担限度月額 低所得Ⅰ15,000円、低所得Ⅱ24,600円、非課税所帯35400円、一般所帯72,300円+1%)
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医療制度改革『厚生労働省試案』批判‐その④
老人(医療)に対する誹謗・中傷
1980年代中曽根臨調行革攻撃の中で、老人(医療)に対する、悪意に満ちたキャンペーン・大々的なデマ宣伝が繰り広げられました。
それは、『老人医療が無料になったことにより、病院の待合室は「老人サロン」となっている。無料だから不必要な受診が増えつづけている』というものでした。
そうした攻撃を強める中で、老人医療 . . . 本文を読む
医療制度改革『厚生労働省試案』批判‐その③
都道府県ごとの競争を導入
政府管掌健保は、国とは切り離した公法人とし、その財政運営は都道府県単位で行なうこととしています。また、国民健康保険も中小組合健保も、都道府県単位を軸に再編統合するとしています。そして、その都道府県に管理・指導・助言の役割を持たせ、医療費適正化計画を策定させるとしているのです。
その計画には、入院日数の短縮、生活習慣病 . . . 本文を読む
医療制度改革『厚生労働省試案』批判‐その②
後期高齢者だけの健康保険の創設
新たな高齢者医療制度の創設に当って、後期高齢者については、(1)生理的能力が低下していることに起因する医療・受療行為の特性を考慮し、国民皆保険の枠組みを堅持しつつも、後期高齢者をそれ以外の集団と分けた上で、後期高齢者に相応しい負担の仕組みを採るとともに、(2)給付面においても、地域において医療サービスを介護サービ . . . 本文を読む
厚生労働省の医療制度改革試案が発表されました。
既定方針に加えて、小泉首相が総選挙で大勝したことから、
さらに露骨な案になっているように思います。
順次批判していくこととします。
医療制度改革『厚生労働省試案』批判‐その①
2005年(平成17年)10月19日厚生労働省は、06年度(18年度)から実施する医療制度改革の『試案』を公表しました。
この試案を『国民的議論のたたき台』と . . . 本文を読む
住民税非課税から、課税とされることの影響について、考えて見ました。
65歳以上の年金生活者に信じられないぐらいの負担増-その③
住民税非課税から課税に
住民税(市県民税)非課税から課税に変わる、Cさん65歳以上年金収入250万円・配偶者あり、Dさん65歳以上年金収入250万円・配偶者なし、Yさん70歳以上年金収入200万円・配偶者なし、Mさん70歳以上年金収入17 . . . 本文を読む
65歳以上の年金生活者に信じられないぐらいの負担増-その②
老年者・年金生活者に大増税
社会保険料も大幅アップ
前回は、Rさん(70歳台の年金生活者、年金額350万円、配偶者も70歳台で国民年金受給)の『配偶者特別控除(上乗せ部分33万円)が廃止されたことにより、17年度の市県民税が14,000円ほど増額になり、これを基準として計算する国保料が70,000円ほどアップした』 . . . 本文を読む