医療制度改革批判と社会保障と憲法

9条のみならず、25条も危機的な状況にあります。その現状批判を、硬い文章ですが、発信します。

推計人口雑感

2012年02月19日 | 社会保障
日本の将来人口推計が発表されました。これは国立社会保障・人口問題研究所が、国勢調査と人口動態統計の確定数が公表されたことを踏まえ、将来人口の推計を行ったものです。 「2048年に人口1億人割れ」「2060年には8674万人」「50年後は3分の2に激減・65歳以上が40%に」などとマスメディアが報道しています。 さらに、15歳から65歳までと65歳以上の人たちの比率から、高齢者を支える形が、今までは御神輿型であったものが、今後は肩車型になるとして、年金をはじめ社会保障が極めて厳しい状況になると、喧伝しています。 . . . 本文を読む

社会保障と新自由主義(後半部分)

2011年12月04日 | 社会保障
 先の「近況報告Ⅱ」で「社会保障と新自由主義」という原稿についてふれましたが、そのほとんどが過去に発信した記事であり、少し書き加えたものです。 したがって、過去記事と重複しますので、16000字ほどの原稿ですが、後半の3600字分をエントリーします。それでも重複部分が多いですが、ご容赦願います。 . . . 本文を読む

介護保険と障害者支援と高齢者医療 2

2007年01月07日 | 社会保障
  介護保険と障害者支援と高齢者医療 2   入院は「包括払い」、外来は「定額制」    『後期高齢者医療制度の創設に当たり、後期高齢者の心身の特性等にふさわしい医療が提供できるような新たな診療報酬体系を構築することを目的として、後期高齢者医療の在り方について審議するため、社会保障審議会に専門の部会を設置する』として、2006年(平成18年)10月5日に、第1回部会が . . . 本文を読む

介護保険と障害者支援と高齢者医療

2006年12月29日 | 社会保障
 今日(12月29日)の朝日新聞1面に「診療報酬 75歳以上 外来も定額」との記事がありました。 入院は「包括診療報酬制」とすでに報道されています。 政府・厚生労働省は、着々と改悪のための準備をすすめています。介護保険と障害者支援と高齢者医療   介護保険制度は、日本の社会保障制度「改悪の雛型」だと、再三にわたって指摘してきました。  2000年(平成12年)にスタートした介護保険制度、その後の展 . . . 本文を読む

社会保障と新自由主義 2

2006年07月16日 | 社会保障
Ⅳ 日本の社会保障の変遷  社会保障制度の変遷を、年代ごとに整理   ☆1950年代 憲法25条をふまえた関係諸法の整備をはかり、社会保障制度審議会の答申にもとづき、諸制度の整備がすすめられた。  ☆1960年代 社会保障関係諸法にもとづき、社会保障制度の整備を進め、国民健康保険・国民年金の創設により、国民皆保険・皆年金が発足した。高度経済成長に支えられ、福祉施策が拡充されていった。 ☆ . . . 本文を読む

社会保障と新自由主義

2006年07月02日 | 社会保障
   社会保障と新自由主義 Ⅰ はじめに 1、社会保障制度の改悪・破壊の攻撃が続いている。 今国会で「新高齢者医療制度の創設」を軸とした、さらなる医療制度改悪を強行するための、医療制度改革関連法案が成立した。 それは、現行の老人保健法(1983年施行)でもって、老人医療無料制度を潰し、以降、四半世紀にわたって、老人医療制度を改悪しつづけてきた。その改悪は三次におよび、老人医療の改悪を梃子に、福祉 . . . 本文を読む

社会保障政府

2005年12月23日 | 社会保障
 2005年の3月に、「社会保障政府」というテーマで、研究会を開いた際の、報告メモです。2冊の参考文献の、関連部分の抜書き的なものです。  社会保障政府  研究会報告メモにある、ドイツやフランスの老齢年金金庫・疾病金庫などをモデルにして、日本の共済組合・健康保険制度も作られてきました。 フランスの職域、地方、中央の各級疾病金庫は、すべて、代表者は選挙で選ばれ、その代表者の労 . . . 本文を読む

社会保障と憲法

2005年09月24日 | 社会保障
 初めてのブログです。要領がわかりませんので、昨年まとめた文章を、貼り付けてみました。年表・メモはエクセルなので、次の機会にします。 社会保障と憲法  社会保障制度の改悪が続いています。そして、その根拠となる憲法25条が、また戦争放棄と恒久平和を誓った前文と9条が、危機的な状況にあります。 こうした憲法改悪攻撃の背景や本質を探りたいと考え、その手がかりをつかむために、歴史的な要点と問題意識を整 . . . 本文を読む