とあるローカルの機関紙から、後期高齢者医療制度についての原稿依頼がありました。
紙面の都合から、1800字程度にとのこと、先の原稿を削りに削って、1900字程度の原稿にまとめました。
後期高齢者医療制度について、ほとんど、マスメディアからの報道がなされていないことから、短い記事でも必要だと思い、ここにもエントリーしておくこととしました。
後期高齢者医療制度批判
高齢者の医療を確保しない高齢者医療確保法
2008年4月、高齢者だけで組織される健康保険が、後期高齢者医療制度として創設される。75歳以上のすべての高齢者1300万人は、この健康保険に強制加入とされ、医療費原則1割負担と保険料負担が発生する。そのなかでも、まったく新たに保険料負担をすることになる人たちが200万人と予測されている。
そして、平均年額81,400円(兵庫県)の保険料負担となり、高額所得者の保険料は、一人あたり最高額で年間50万円となる。
また、75歳未満の前期高齢者は、医療費の2割自己負担とされ、70歳未満は引き続き3割負担とされる。
そして、70歳以上の「現役並み所得者」には、先行実施どおり3割負担が継続される。
この後期高齢者だけを組織するこの健康保険は、一般の健康保険とは別立ての診療報酬体系とされている。それは「後期高齢者の心身の特性に応じた医療サービス」と表現されており、解りやすく言えば、老化(心身の特性)を理由に、後期高齢者の医療について制限をするということで、高齢者の医療の確保どころか、その医療を制限しようとしているのである。
後期高齢者医療制度を創設する企図は
75歳以上の後期高齢者だけを組織する健康保険、誰が考えても保険としては成り立たないことは明らかであり、成り立たないと解っているのに、あえて高齢者だけの医療保険を創設するには、当然のこととしてその企図がある。
保険料は公費5割、若年者からの支援4割、後期高齢者の保険料1割とされており、赤字につぐ赤字で保険料の見直し、引き上げにつぐ引き上げとなることが予測される。しかし、高齢の年金生活者が中心の健康保険であり、保険料の引き上げにも限度があり、また、若年世代の支援金増への反発を、利用・悪用するよう仕組んでいる。それは、若年者の健康保険料通知に、その支援金分の明示を義務づけ、増額に反発や不満が出ることを、予め仕掛けているのである。
その保険料負担増を抑制するとして、発動を企図されているのが、高齢者の医療や診療内容に制限を加える、また、医療費総額に限度を持ち込む、などの医療水準の抑制である。
制限された治療内容や薬剤、医療費総額など限度を超えたものは、自費診療となる。そのために、保険診療と自費診療の併用、すなわち「混合診療の解禁」が準備されたのである。
ここで出番を迎えるのが、その制限や限度を超えて自費とされた診療を、肩代わりする私的健康保険である。もうすでに、ハイレマスハイレマスという宣伝で、高齢者を囲い込んでいるカタカナ医療保険が、療養給付型の私的健康保険として大化けすることになる。
高齢者医療の給付水準の切り下げ攻撃が、高齢者に襲い掛かったあとには、次なる改悪の対象として、若年者の健康保険(公的医療保険)の給付水準を切り下げ、私的健康保険(民間の療養給付型医療保険)に加入しなければ、十分な医療給付が受けられないという改悪が、襲い掛かってくることも、また当然の成り行きである。
高齢者負担増凍結は、総選挙対策の一時しのぎ
高齢者医療費負担の『見直し』『凍結』などを協議していた、与党プロジェクトチームがとりまとめをした。
その内容は、後期高齢者医療制度の創設で、新たに保険料負担が生じる被用者保険の被扶養者であった者への対応について、4月から半年間保険料徴収を凍結し、さらに、10月からの半年間は保険料を9割減額することとされた。
また2割負担になる予定であった70歳から75歳未満の自己負担率は、1年間は1割に据え置くとされた。
この措置で、4月から10月までの間は、現状の負担とほぼ同じで、負担増が凍結されることとなる。この間に解散・総選挙が予測され、その総選挙目当ての一時しのぎであることは明らかである。
社会保障破壊の新自由主義政府とのたたかいを
後期高齢者医療制度の発足時点で、従前と同じと感じたとしても、明らかに制度が変わっていることから、時が経過するごとに一般の健康保険制度から遠ざかり、その制度の悪辣な本性があらわになってくる。
この、後期高齢者医療制度の創設で、医療制度改悪は新たな段階に入る。総選挙対策の一時しのぎに惑わされることなく、また、小賢しい改善を求める対案でもなく、医療保障や社会保障の原点を踏まえた運動が重要だといえる。
『年寄りいじめはやめろ!』『医療制度改悪反対!』の声を大きくすることから、さらに『医療費は無料に!』というスローガンを掲げて、社会保障破壊の新自由主義政府とのたたかいを組織することが、私たちの運動の課題ではなかろうか。
問題ではなく、全ての世代において降りかかる、まさに命削りの問題だということをもっともっと知らせていかなければ、いつのまにかそうなっていた・・・になりかねません。事実、75歳以上を扶養している方々の中にも別々の保険料が発生することを知らない方がたくさんいるようです。時代を築いてきた大先輩方をないがしろにする無情の制度は絶対反対!
作ったのではなかろうか?わが子・孫は、幸いにも他人・他世代にも優しい感覚を持って育ったのは大きな幸で、亡妻はじめ祖先たちも喜んで呉れているのだろう。後期高齢者たちよ!もう黙っていることはない。何時でも何処でも声を大にしよう。抗議しよう。この、恩知らず奴が!と。そして、老人目当ての、商売や、えせ福祉行為には厳しい態度をとろう。自分で生活を切り開いてきた老人の矜持を持とう。老人よ。開き直れ!私は78歳の怒れる人間です。
と彼が言ったとき、『国』とは彼等が御しやすく彼等に都合のよい、我々の想う【國】とはかけ離れている自分たちの『国』なのだなと、強烈な印象があったのをおぼえています。それは、「ワンフレーズ」や、「絶対やるとお誓いします」など、代々姿形を変えながら現代に至っています。子供に「命の大切さを」を説く必要を強調し乍ら、暗に、生きながらえる事が皆様にご迷惑と老人に思わせるように、様々と策を巡らす。一方、野党にも言いたいが、この国が党や政府のものでない、国民のためのものであって、少数派にも、あまねく義務と恩恵を与えるものでなければならない。今の状態は、都市の政治力でサッサと必要な道路を作り、地方の道路は交通量も少なく採算が取れないから無駄なものだと切って捨てる、鼻持ちならぬ都市型政治屋と評論家の横行と似ていませんか?老人医療も田舎の道路も、採算が取れぬのが当たり前。莫大な税金や基金、拠出金の想像のつかぬような横領、無駄使いには頬被りのまま、民に苛斂誅求を行う。右左を問わず、民主主義を都合よくこね回す輩には、用心するに越したことはない。
と彼が言ったとき、『国』とは彼等が御しやすく彼等に都合のよい、我々の想う【國】とはかけ離れている自分たちの『国』なのだなと、強烈な印象があったのをおぼえています。それは、「ワンフレーズ」や、「絶対やるとお誓いします」など、代々姿形を変えながら現代に至っています。子供に「命の大切さを」を説く必要を強調し乍ら、暗に、生きながらえる事が皆様にご迷惑と老人に思わせるように、様々と策を巡らす。一方、野党にも言いたいが、この国が党や政府のものでない、国民のためのものであって、少数派にも、あまねく義務と恩恵を与えるものでなければならない。今の状態は、都市の政治力でサッサと必要な道路を作り、地方の道路は交通量も少なく採算が取れないから無駄なものだと切って捨てる、鼻持ちならぬ都市型政治屋と評論家の横行と似ていませんか?老人医療も田舎の道路も、採算が取れぬのが当たり前。莫大な税金や基金、拠出金の想像のつかぬような横領、無駄使いには頬被りのまま、民に苛斂誅求を行う。右左を問わず、民主主義を都合よくこね回す輩には、用心するに越したことはない。
印刷屋はさぞ儲かるのだろうな。 何とまあ!
一言、わしにも声かけてくれりゃよかったのに。
そしたら、滞納した税金、保険料、みんな納めて、
収めたお金、本当に世間様のお役に立つのかな?
ともかく、 綺麗さっぱり、お迎えを待つばかり。
どこからか、水仙の花の匂いがして。
太字のカードが来る頃は、ハイさよならだ。
あの世には近眼も老眼も無く、何もかもお見通し。
何でも見えるぞ!
おそらく私は俗っぽい隙間風みたいなもんで、
千の風になど、恐れ多くてなれないけれど、
霞ヶ関あたりに纏わりついているのだろう。
化けて出られるように修行しておけばよかった。
楽しみもあったろうに。 しまった!