ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

俳句ポスト365 色鳥で人

2018-10-25 21:43:55 | 俳句
 関ジャニ∞の村上くんの独り舞台のDVDを見る。気が付くと暗くなっており、慌てて洗濯物を取り込み、晩ご飯の用意。ふと、スマホを見ると知り合いから「人選おめでとう」のメールが。忘れていたぜと慌てて俳句ポスト365のサイトを開けてみる。

燠はぜて今日の色鳥夢に見た わたさん

 山登りの途中、空を渡る色鳥たちを見上げる私。キャンプの焚火の燠がはぜる音でうたた寝から目覚め、今見たのが夢だったと気付く。という情景を詠んでみた。
 始め、「夢に」を「夢を」にしていた。途中で「夢を」だと色鳥が主語になってしまうことに気付いて「夢に」に変更。(「色鳥が夢見た」と「(私が)色鳥を夢見た」)

 実は、この句が人に選ばれなければ、しばらくお休みしようと思っていた。知り合いは、2人ともコンスタントに毎回人選。知り合いが人に選ばれれば、おめでとうメールを送っていたが、毎回なので「送らんでもええか」と思ったりした。一方、私は並選ばかり。知り合いの句を見つけ「そう きたか」と味わうのは楽しい。でも、私も人に選ばれたい。ただ、自分の発想力や想像力が貧困だったり、ありきたりなのだ。しかし、どうすればよいのやら。悶々としながら、俳句を考えるのがしんどくなってきた。何も浮かばない。辛いならば、しばらく時間をおこうと思った。楽しく俳句を作りたいじゃないか。
 そういう時に人に選ばれる。あぁ、俳句っていいよねと現金にも思ってしまう。これで、又しばらく、俳句から抜け出すことができない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日日是好日」

2018-10-24 21:53:46 | 映画
「日日是好日」
 真面目で、努力家でおっちょこちょいの典子が母の勧めでお茶を習うことになる。それから24年。就職の挫折、失恋、大切な人との別れ、いつもそばにはお茶があった。
 静かだが、音が印象的な映画。雨の音。鳥のさえずり。瀧の音。水の音。せせらぎと。ドラマチックではない展開の話が映画として成立するのが、すごいというか、日本的というか。
 私の好きな梅雨と秋の雨の違いの場面もあった。(本を読んでいないと意味がわからないかも)水をさすことで釜鳴がおさまるところもあった。お軸の「瀧」のところは、私も好きな場面なのだが、映画では実際の瀧の映像と重なって印象的な場面になっていた。
 樹木希林さんの力の抜けた感じが絶妙。多部未華子ちゃんの正座の姿が美しかったこと!。そして、黒木華さんの静かな演技が心にしみた。お弟子さんが、お稽古中に足がしびれて後ろにこけて建水の水をかぶる場面は大袈裟で嫌だったけど。
 関ジャムのユーミン特集を見た後だったので、劇中で黒木華さんと多部未華子ちゃんがユーミンの「真夏の夜の夢」の替え歌をカラオケで歌うのがなぜかしら うれしかった。
いい映画だった。

 帰り道。大きな丸いお月さまが出ている。五七五で俳句をひねっていると、前に幼児を抱いたお母さんが歩いている。仕事帰りだろうか。疲れているところに子どもを抱いて、クタクタだろうな。子どもは、お母さんに抱っこされてご機嫌で、何やら歌を歌っている。しんどいだろうに、抱っこしてあげて、いいお母さんだなあと思って見ていたら、子どもと目が合った。子どもが私の顔をじっと見つめるので笑いかけると、小さな指を伸ばしてきた。あんまりかわいいので、私がETのように人差し指でチョンとその子の指に触れる。すると、その子はケラケラ笑って、幾度も人差し指を伸ばす。別れる曲がり角まで何度も何度も人差し指を突き合わせて挨拶をした。2歳の女の子、かほちゃん。ありがとう。おばちゃんは、あの後、足取り軽く家路についたよ。
 今日は、佳き日だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『工場』『日日是好日』

2018-10-23 21:13:57 | 
『工場』 小山田浩子 新潮社
 何を作っているのかわからない、巨大な工場。そこでの仕事に精励するほどに謎はきざす。この仕事はなぜ必要なのか…。(表題作)他二篇を含む。
 表題作はカフカの『城』ぽい。どの話も不思議な味わいがある。嫌ミスではなく、もっと乾いた、ザラリとした肌触りの話。何だか、何を言っているのか今一つわからない。不安と不安定を感じるような。でも、私は嫌いではない。むしろ、好きかも。

『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 森下典子 新潮社 
 お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。
 作者は表千家。私が習っているのは裏千家。お茶の流派の違いはあっても、感じることは一緒というか、あるあると思いながら読んだ。

 本と私が共感したところ。
 お点前が突然わかるようになること。いろんなお点前が混じり合ってこんがらがって頭を抱える私に姉弟子が「ある日、突然わかるようになるから、くじけないで」と励ましてくれたこともあったなあ。
 大寄せの席取り争いなぞ、よく経験することなので、くすりと笑ってしまった。大寄せで着物を美しく着た老婦人が足で座布団を動かしたのを見て「ええええっ」と驚いたこともあったけ。
 「行くのしんどいなあ。でも、一週休むと忘れるしなあ」と嫌々行ったのに、帰りは元気をもらってルンルンなこと。
 姉弟子が「資格を取ってからが勉強やで」と言ったこと。お薄を点てるにもお湯の温度や初心者かどうか、お菓子を食べている状況とかで違う。(お湯が熱ければ、茶筅をたくさん振って温度を下げる。初心者ならば薄めにお茶を点てる。お菓子を食べている途中ならば、動作をゆっくりめにして食べ終わるくらいにお茶を出す等)軸に花に茶器に茶碗にと覚えることが一杯で「日日これ勉強」なのだ。資格は通過点であって、ゴールではない。
 茶道の才能。座っているだけで美しい人がいると羨ましい。お茶を点てる時に、腰から背中、頭まで板のように真っすぐに倒れると美しいのだが、私は気をつけないと首だけが下を向く。才能がない私は、きれいなお点前をしたいとがんばるしかないのだ。
 沸いている釜に水を一杓さすと、釜の鳴りがおさまり、沈黙が訪れる。私もこの瞬間がとても好きなのだ。
 そして、この本に出てくる先生も素敵だけれども、私の師匠もこんな風に年を重ねたいと思うようなすばらしい方だ。

 でも、作者と私には決定的な違いがある。作者には、感じる心があるのだ。たとえば、梅雨の雨と秋雨の音が違うと気付くところ。六月の雨音は若い葉が雨をはね返す音で、大きく聞こえる。十一月の雨は、葉がないので、しおしおと土にしみ込んでいく。これを読んだ時、私がまつやま俳句ポストで「人」をなかなか取れない理由がわかった気がした。お茶のセンスがない理由も。
 
 映画「日日是好日」を見に行こうっと。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユーミンの歌とともに思い出がよみがえる 関ジャム・ユーミン特集

2018-10-22 21:28:13 | 関ジャニ∞
 待ってました!関ジャムのユーミン特集。好きだったなあ、ユーミン。ユーミンや稲垣潤一をエンドレスで聞きながら、大学の卒論を書いていたことを思い出す。曲を聞いているとその頃の思い出がよみがえってくる。

 「卒業写真」の歌詞「話しかけるように揺れる柳の下を通った道さえ今はもう電車から見るだけ」 高校へ行く道は川べりに柳の木が並んでいて、いつも道を歩きながらこの歌詞が頭に浮かんでいたっけ。

 私の泣ける歌「海を見ていた午後」 「ソーダ水の中を貨物船が通る」の歌詞が私は大好きなのだが、寺岡呼人さんがこの歌詞を絶賛していて、うれしかった。

 「DESTINITY」 失恋して「冷たくされて いつかはみかえすつもりだった それからどこへいくにも着かざってたのに どうしてなの 今日にかぎって 安いサンダルはいてた」の歌詞が心に突き刺さったなあ。

 「守ってあげたい」 女の子は男の子に守ってもらいたいと思っていた時代に「女の子が男の子を『守ってあげたい』と言ったことがスゴイ」と大学の同級生が力説していたことを思い出す。

 ユーミン好きの大学の同級生とユーミンのコンサートに行った。神戸国際会館だったか。神戸のことを歌った「タワーサイドメモリー」を歌ってと皆でアンコールで呼びかけたけれども、歌ってもらえなかった。MCで元町の高架下に行ったと話していたと思うけれども、細かいことは忘れてしまった。友達は、ユーミンがカクテルを作っていたとか言っていたような。とにかく感激、大感激だった記憶しかない。

 「雨のステイション」や「あの日に帰りたい」とか私の好きな歌ももっと取り上げてほしかったな。

 「恋人がサンタクロース」の解説で具体的にユーミンのすごさがわかったり、ユーミンがデニーズで人の会話を聞いているという都市伝説は本当とか。良かった!

 ジャムセッションは「春よ、来い」 始めはレゲエの曲調だったが、松任谷正隆さんが5分であの印象的なイントロを作り、ユーミンが和の歌詞に作り直したとか。
 亮ちゃんの男の人の歌声もなかなかよいですな。今井マサキさんが、亮ちゃんへ目線を合わせ、コーラスをする姿もプロという感じで印象的だった。
 そして、何より私の心を鷲づかみにしたのは、大倉くんと安くんのアイコンタクト。大倉くんがドラムを叩きながら、真剣な目で安くんを見る。安くんは後ろ姿だったけれども、柔らかい笑顔で大倉くんを見ていたと思う。倉安が眼差しを交わした瞬間に心を打ち抜かれた!エイターならわかってくれるはず。

追記:子どもが「ジブリの主題歌で売れて、ユーミン、日の目を見てよかったね」という。 はぁ!? ユーミンって、ずーっと売れていたんだよ!!! 子どもは、売れなかったユーミンの歌がジブリの主題歌になったことで売れたと思っていたらしい。いやいや、ビックリ。世代の差を感じたなあ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『トレバー・ノア 生まれたのが犯罪!?』『ほぼ命がけ サメ図鑑』

2018-10-21 22:24:41 | 
 「少年倶楽部プレミアム」で関ジャニ∞のツアー・東京ドーム公演の映像を見る。東京スカパラダイスオーケストラさんとの共演、安くんのバースデーのお祝い、全力を出して崩れ落ちる村上くんの姿などツボを押さえた映像。驚いたのは丸ちゃんのギャグオンパレード。NHKさんは、勇気があるなあ。私の好きなギャグ「目隠ししてても見えてるさかいに」をやっていたので、うれしかった。

 「西郷どん」鈴木亮平さんは、体を自由自在に痩せたり太らせたりして、役を作るのがスゴイなあ。「ジャニ勉」だったか、亮ちゃんを見て「太った?」と思ったが、あれは、西郷従道さんの役作りだったのかな。年齢が上がってくると、ちょっとふっくらしてくるもんな。丸ちゃんだって、若い時のしゃくれが目立たなくなってきているもんね。
 
『トレバー・ノア 生まれたのが犯罪!?』 トレバー・ノア 齋藤慎子訳 英治出版
 アメリカで人気風刺ニュース番組「ザ・デイリー・ショー」の司会をつとめる、注目のコメディアン、トレバー・ノア。アパルトヘイト下の南アフリカで、彼の人生は「黒人の母と白人の父から生まれた」という犯罪行為からはじまった。不条理な状況をユーモアで乗り超えていく母と子の生き様を描いた物語。
 まず、アパルトヘイトの真実に驚いた。白人が黒人を差別するという構図ではなく、白人は黒人の中でも民族によって対立を煽るしくみを作っていたとは。そして、異なる人種間の性行為を禁じていた。だから、黒人の母と白人の父の間に生まれたトレバーは、生まれたことが犯罪なのだ。
 次に、トレバーの立場が悲しい。どこに属すのも中ぶらりん。ボリビアのラパスで出会った日系人のガイドさんは、ボリビアでは日本人の顔をしているのにスペイン語がペラペラ、日本では日本人の顔をしているのに日本語が少し変なので、出会う人は皆面食らうみたいと言っていた。それを聞いて、「私は私なのに、周りからそう見られるのは辛いだろうな」と思ったことを思い出した。しかし、トレバーは、英語や民族の言葉を覚えることで人種の壁を越えていく。
 そして、何よりもすばらしいのは、お母さん。アパルトヘイトの時代にトレバーをどこへでも行ける、なんだってできると育てたのだ。回りは無理だとあきらめているのに、可能性を息子に教えたのだ。痛みを受けても忘れて又立ち上がる前向きな姿勢やユーモア!
 最後にトレバーの言葉。「失敗や拒絶は一つの答え。後悔は答えの得られない永遠の問い」 「たら」「れば」とウジウジ考えるより、とにかくやってみようと思うようになる。

『ほぼ命がけ サメ図鑑』 沼口麻子 講談社
 怖いとしか認識されていない、サメの本当の姿を世の中に伝えるべく日々奮闘中のシャークジャーナリストが、地球上の海を旅して見たり食べたりの体当たりで書くサメの図鑑
 作者のサメに対する愛と情熱をひしひしと感じる本。と言っても、読みやすく、おもしろい。前半は、質問に対する答えとして、サメの年齢や生殖活動の話をしたり、人食いざめの誤解を解いたり。後半は、実体験を交えて様々なサメについて解説。えっ、そうなの!?ということが一杯。この本を読んで、ちょっとサメが好きになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする