ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

「小牧源太郎」「芭蕉」

2023-02-26 15:46:32 | 美術鑑賞
「小牧源太郎 生きとし生けるもの」 2023年1月14日ー3月5日 市立伊丹ミュージアム
開館時間/10:00~18:00  休館日/月曜日

 日本のシュルレアリスムの草分けのひとり小牧源太郎の展覧会。
 「第五期 宇宙空間的時代」が集大成のようで、よかった。手を合わせた形がデザイン的で人の顔のように見えたり。梵字のようにも見える針金のような人がたくさん行列していたり。

「柿衞文庫名品にみる 芭蕉 ー不易と流行とー」
 「不易流行」とは芭蕉が唱えた俳句の精神。変わらないものも変わっていくものも大事。伝統を踏まえつつ、新しいものを取り入れることが大切というところか。
 「ばせを」という芭蕉の直筆があって、びっくりした。

旧岡田家住宅では、明治・大正・昭和のおひなさまを展示中。

明治のおひなさま



ガス釜?
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『あの胸が岬のように遠かった』『あちらにいる鬼』

2023-02-25 21:53:57 | 
『あの胸が岬のように遠かった 河野裕子との青春』 永田和宏 新潮社
 「二人の人を愛してしまへり」――没後十年、歌人の妻が遺した日記と手紙300通から夫が辿り直す、命がけの愛の物語。
 濃密で激しい愛。ここまで赤裸々に書いて大丈夫なのかと思うほど。これほど真剣に愛し合えた二人は間違いなく幸せだったと思う。
 若き二人を覗き見するというよりは、日記や手紙、和歌で当時の二人の関係の答え合わせをする感じ。すごいものを読みながら、時々クスリと笑ってしまう。いやはや、参りましたという感じだ。
 「関ジャム」で坂本龍一教授が「音で自分の気持ちを表現する」「字ではなく音で日記を書く」というようなことを言っていた。それと同じように、歌人は歌で自分の気持ちをよんでいたのだろう。私も俳句で写真のようにその日の一瞬を記していけたらと思った。

『あちらにいる鬼』 井上荒野 朝日新聞出版
 父・井上光晴、母、そして瀬戸内寂聴をモデルに、逃れようもなく交じり合う三人の〈特別な関係〉を、長女である著者が描く。一九六六年、講演旅行をきっかけに男女の仲となる二人の作家、白木篤郎と長内みはる。繰り返される情事に気づきながらも心を乱さない篤郎の美しい妻、笙子。みはると笙子、二人の愛と〈書くこと〉に貫かれた人間たちの生。
 「あちらにいる鬼」とは?普通に考えたら、愛人のみはるだが、妻と愛人の共通の相手の篤郎とも 三人の関係を描き切った作者こそかもと思ったりする。
 三角関係のドロドロではなく、どうしようもない篤郎をどうしようもなく愛してしまった妻・笙子と愛人・みはるが交互に淡々と語る。そして、お互いを認め合うような不思議な関係の話だった。
 
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『夜に星を放つ』

2023-02-19 21:20:55 | 
『夜に星を放つ』 窪美澄 文藝春秋
 かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、寄る辺なさを抱えつつも、再び誰かと心を通わせることができるのか。星や天体をモチーフにした短編集。
 直木賞受賞作。読みやすい。せつない気持ちになるが・・・。ちょっと物足りない。上手いのだが。
 『真夜中のアボカド』『星の随に』がよかった。
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写真de俳句「凍てつく大河」で人

2023-02-13 15:57:19 | 俳句
写真de俳句「凍てつく大河」で人をいただきました。夏井先生、ありがとうございます。

雪もよひ不凍港への定期便           丸山隆子


5年前のアイスランド旅行の際、寄ったフィンランドのヘルシンキの港の光景をよみました。
船は、ヘルシンキとタリンを結ぶバルト海の船。海は凍って真っ白。中ほどの黒いところは凍っていないところ。「海って凍るんだ」と驚いたことを思い出します。
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俳句生活 兼題「十二月」で人

2023-02-10 16:41:10 | 俳句
 俳句生活~よ句もわる句も~兼題「十二月」で人をいただきました。夏井先生、ありがとうございます。

眠ル為薬半錠十二月          丸山隆子

 なぜ、「ル」とカタカナにしたのか?寒さというか、鋭さを出すためにカタカナにしました。ひらかなの「る」だと優しくて、温かい感じになると思ったのです。

 今年の目標「毎月、俳句で人をとる」は、1月で早くもダメになりました。でも、くさらず、精進していきたいです。
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